こんにちは。のむらです。
最近、「SF」にカテゴライズされる映画を立て続けに観ました。
それぞれの作品が何らかの未来予測をしているわけで、
自分自身の未来予測を検証する目的でした。
殆どが字幕なのと、AmazonだとGoogle Chromeで再生ができるので、
Video Speed Controllerというプラグインを入れると、
倍速とかにできますので、そうやって通常の半分以下の時間で観ています。
よく、倍速じゃ感動できないんじゃないか?みたいな話もされますが、
まぁ、そう言う人はそもそも倍速を体験したことが殆ど無いように思います。
草野球とプロ野球における動体視力の違いみたいなものだと思うのですが、
どちらも野球をやっているには変わらないわけです。
動体視力が上がって、思考スピードが速くなるので、倍速鑑賞はお勧めです。
もちろん、感動もします。倍速が当たり前なら全く問題ありません。プロになっただけです。笑
(ただし、モノマネをしたい人は倍速だと伝わりにくいでしょうね。。)
さて、SFを立て続けに観ていくと、大半がディストピアが描かれるという傾向でした。
・石油を奪い合った結果、荒れ果てた地球は暴力だけが残った。(しかもハイテクではない)
・海面上昇して大陸が水没して、やっぱり暴力が残った。(やはりハイテクではない)
・AIが自我をもって、管理者である人間をやっつける。
・宇宙人が攻めてくる。(これはだいたい最後にはなんとかなるのでディストピアではないですね。。)
そんな中で、印象深かった作品が『26世紀青年』です。
ざっくりとしたストーリーは、
・冷凍睡眠の実験プロジェクトにごく普通スペックである主人公が被験者として選ばれる。
・実験プロジェクトが中止になり、主人公が放置される。
・1年のはずの実験が結果的に500年になり、500年後に目が覚める。
・IQの高い人類はあまり子供を生まない、IQの低い人類は子沢山、というのが500年続いた結果、人類がそうとうバカになってる。
・主人公は世界一IQの高い人物になっていた。
という話なのですが、これ、極端ではあるのですが、ある種の真実でもあるとは思いました。
もう少し抽象度を上げるならば、前の世代のDNAを引き継ぐことで次世代が劣化する、
という話ですね。
ちなみに、DNAと賢さの最近の研究によると、
「同じ環境下で育った場合の賢さの個人差はDNAの差である」
という話だそうです。
ということで、公教育等で同じ教育を受けさせると、DNAの差がダイレクトに出てしまうのですが、
そこはあまり気にしないというか、お金をつかって子供を塾に行かせたりして
環境を変えようという試みをしていたりもするので、DNAだけで完全には決まってないところもあるでしょう。
ただ、教育ということより、我々はビジネスパーソンですから、
ビジネスパーソンにおける上記のようなことを考えてみるわけです。
ポテンシャル採用という仕組みで新卒一括採用をして、研修や育成を行って仕事をさせる、
という流れは前の世代のDNAを飛躍的に超えるのは難しいように思います。
どちらかというとダメになる可能性のほうが高いように思います。
昭和に大きくなったような会社ならば尚更ではないでしょうか?
まぁ、職業選択の自由があるのですから、
さっさと会社を辞めて自分で会社をつくれば良いと思うのですが、
少なくとも、上の世代のメジャーな意見を真に受けると、
劣化しか無いということは、よくよく気をつけなければならないことでしょう。
なぜなら、基本的に再現性のある既存の価値は時間とともに目減りするという原則があるので、
仕事、事業、会社が仕組み化され、再現性を持っているのであれば、
時間とともにそれらの価値は下がるわけです。
ということで、上の世代のメジャーな意見は話半分どころか、常に「話半分以下」
で聞く必要があるのです。
盲信なんてした日には、世代毎にバカになっていくという『26世紀青年』の世界へ進んでしまいます。
逆に、自分自身が下の世代に接する時に、安易に自分の世代の常識を伝えるのは危険だと思う次第です。
そういうことを感じたSF鑑賞でありました。
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こんにちは。のむらです。
昨日の友は今日の敵
とか
昨日の敵は今日の友
とか言われることがあります。
これは、人は移ろいやすいということを表しているそうです。
実際に、人の評価や見え方は見る人の都合によって変わります。
例えば、家に強盗が押し入った場面に警官が駆けつけたとしたら、
押し入られた家の人からすれば警官様様なのですが、
強盗からしてみたら邪魔者なわけです。警官自体は同じ人だとしても。
他にも、ある世界的に尊敬されている起業家も、
一緒に働いたことがある人で、クビにされた人(そうじゃない人でも。。)からすると、
とんでもないパワハラ上司でしかなかったりします。
(常人にはとても耐えられないようなプロセスがあったことにより、
世界を驚かせるような仕事をやってのけることができた、という面もあるかもしれないので、
「パワハラだから良くない」と一概に言うこともできないのでしょうが)
さて、先日、とある学生さんから質問を受けました。
「学生時代にやっておいたほうが良いことはありますか?」
これ、社会人になって学生さんに会うと、100%に近い確率で聞かれる質問ですね。
余談ですが、会社員の人がするので多い回答が、
「遊んでおけ」
「旅行に行っておけ」
ですかね。
(別に、どっちも社会人になってもできるんですが。。旅行関連の会社の人が旅行を勧めるのはセールスとしては正しいです。w)
「色んな会社にスカウトされるくらい大学での研究をがんばれ」
「普通のサラリーマンを雇えるくらいに実践的なビジネス経験をしておけ」
というアドバイスのほうが少なくとも好きな会社に入るためには役には立つような気がしますが、
あんまり後輩が金持ちだったりエリートになりすぎると可愛げがなくなるので、
先輩たちはそういう現実は教えてくれません。
というか、自分が上だと思って話してるので、自分を超える方法はなかなか教えてくれません。
話を戻して、、、
この質問に答える時は、だいたい
「周囲の友達が離れてくくらい、好きなことに没頭してみよう」
という話をします。
世界には90億人くらいの人がいると言われますが、
首都圏で育って、そこそこ進学校に行って、そこそこの都心の大学に現役で入ったりしたケースで、
一芸が無い場合というのは、友人知人はほぼ同じ属性の人なんですね。
生活習慣も考え方も、90億人という規模の中のほんの1点に収まってしまいます。
価値観や考え方、感性はもっと色々あるわけですから、
今の考え方や感性では出会えないし友達にもなれない人も、
自分が変わることで友達になる可能性もあります。
一方で、考え方や感性が似ていると思っていた人に違和感を感じると、
友達ではいられなくなったりもします。
ということは、もしも今現在の人間関係が1年経っても3年経っても同じだとしたら、
(絶対とは言えないものの)自分の変化が止まってしまっているかも知れません。
もしくは、惰性程度の成長しか無いのかもしれないです。
目の前の人間関係というのはリアリティがあります。
目の前の人に嫌われたくないというのも人情です。
とはいえ、急成長すると、今度は別の友だちができたりもするものです。
以前の自分では会えなかった人に会えたりもします。
そういう意味では、同じ友だちと長期間仲良くすることは、
無条件で良いこととは言えないようにも思います。
「周囲の友達が離れてくくらい、好きなことに没頭してみよう」
というのは、
自分が没頭した分野で成長することによって、
景色が変わるように、ということでもあります。
もし、自分の成長の足を引っ張るような人間関係であれば、
無理してその関係を維持するのではなく、
「新しい友だちがいるステージへ」
と前進していけば良いのです。
それは悪いことではないと思います。
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こんにちは。のむらです。
ちょっと前からクラロワことクラッシュロワイヤルが日本でもプロモーションに力を入れています。
クラロワはフィンランド発のゲーム会社であるSupercellのゲームアプリです。
どんなゲームなのかについては、YouTubeの公式チャンネルで見ると分かると思います。
私も最近プレイし始めましたが、まぁ、ともかくゲームバランスが素晴らしいです。
というのが、
これまではおそらく日本国内が殆どのキングダムのゲームアプリを
やっていたのですが、ちょっと課金した程度ではランキング上位にも行けないですし、
良いカードも揃いません。
ただし、課金の仕組みは感動的なレベルでずるい(良い意味で)ゲームでした。
そのあたりの話は以前の記事を参照
クラロワは、何百万円も課金しなくても、カードをそれなりに揃えることができる、
ということがまずあります。
それだけではなく、
ゲームアプリあるあるな「待ち時間」というのがありません。
オンライン対戦なのですが、いつでも好きな時にできます。
また、オンライン対戦の相手というのが、常に自分と互角なんですね。
(同じくらいの実績値のユーザーになります)
ということで、廃課金者にボコボコにされるとかは無いです。
(日本で人気のゲームがグローバルでは当たらないという話がありますが、所得格差とかが開いても楽しめる設計があるかどうかなのでしょう)
加えてすごいのが、
対戦は基本的にはカードバトルみたいなもんでして、
カードを選択してマップ上に配置すると、動き出すという仕組みです。
これをどういうタイミングでどういう位置に置くかという判断が、
戦況を大きく左右します。
カード同士もじゃんけん的な相性の良し悪しという要素もあります。
その意味で、とても知的なゲームです。
実際、世界大会とかのユーザーと私のつかっているカードが、
そんなに変わらないのです。
動く将棋みたいなもんですかね。イメージとしては。
かつ、お互いの拠点を攻めるという勝負なのですが、
時間が3分1本勝負とかなので、かなりスポーツのような感じでもあります。
知的なスポーツがいつでもどこでもできる、
というのは、コンセプトとして掲げるのは簡単かもしれないですが、
これだけちゃんと設計され、実装されてるのは素晴らしいですね。
ちなみに、期間によっては2人ペアで協力プレイもあります。
同じチームのメンバーでオンライン中の仲間と組んだり、
知らない人とその場で組んだりということができます。
クラロワやってるよ、という方がいたらぜひうちのチームに!笑
チーム名は「ほげほげ」です。
移動中などに、知的なスポーツも悪くないかも知れません。
(ただし、電車では乗り越し注意ですね。苦笑)
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こんにちは。のむらです。
ビジネスクリエーターズは「ビジネスクリエーターの輩出」が目的です。
昨年までは「成長のきっかけとなるイベント」と「ビジネスの支援」が半々くらいの
リソースで対応されていたように思いますが、
今年度は後者のほうにかなりシフトしております。
というのが、「OFFJTよりもOJTのほうが成長が早い」という事実があります。
シビアなことを言わせて頂くと、
OFFJTだけで満足する人というのは、所詮は「学び」という消費行動をしているに過ぎず、
学んだ結果、何かしらのアウトプットが実社会の中で生み出されることが、
学び、成長したことが有効活用されているということでしょう。
そういうわけで、自己満足ではなく、他者を満足させることを通して、
自己成長をさせるのが、最も確実で早いように思います。
もちろん、これに気付いて行動している人よりも、
未だこの事実に気付かずにいる方のほうが多いのも現実ですので、
そういう方々へのある種の救済措置というか、
入り口みたいなものも世の中には必要だとは思います。
ただ、恥ずかしながら、私たちの持つリソースも限られていることから、
より効果的なことにまずは注力しています。
ということで、今期は実プロジェクトのほうにさらにリソースを割いております。
大まかには、企画、コンサルティング、開発といった役割になることが主です。
企画というのは、事業やサービスを新たにつくったり、追加したり、という時に、
1社内の視点ではなく、
我々のように業界横断的かつ技術トレンドをキャッチアップしているような人間を
チームに入れて頂いて、一緒に検討を進めるような動き方です。
例えば、取引先でこんな要望とこれくらいの予算があるんだけど、
何か良い解決策なり提案なりが無いだろうか?
というところから話が始まったりします。
コンサルティングは、課題を絞り、期間を決めて、
社外のブレーンとしてご活用頂くことです。
稼働ボリュームは案件毎に取り決めますので、
実際に手を動かして資料作成等も行ったりします。
おそらく、後述の開発よりも単価は高いですので、
それを気にされる場合もあるかも知れませんが、
コンサルタントとしてプロジェクトに入るような人間を採用しようと思ったら、
もっと全然お金がかかります。
(優秀な人材をどうにかこうにか引っ張ってくる採用コストもありますし、
社員にしてしまうと簡単にクビにもできません)
開発というのは、これまでの話の後工程になる場合もあれば、
開発要件は決っているものの人員がいないため、
ということでご依頼頂いたりします。
システム開発、Web構築、IoT、アプリ開発等、たいがいの分野であれば、対応ができます。
ただし、弊社の場合は「大規模開発の孫請けで一部だけを納品」みたいな役割の場合は、
お断りをしています。
というのが、我々はビジネスクリエーターズですから、
お客様の事業を総合的に支援するITパートナーとして参画することを
基本としているからです。
複数社を跨って情報連携のためにやりとりや会議が増えるというのは、
その分の稼働を費用として頂ければ売上こそ増えますが、
それによって事業の推進への貢献度合いは下がりますので、
ビジネスクリエーターズとしては、好ましくないことです。
さて、これらの役割というのは、いずれも知的労働といいながらも、
商売としては思いっきり労働集約的です。
そうすると、基本的な考え方としては、
人間の能力に値段をつけて稼働時間で掛け算をするという費用見積になったりします。
当然、期間を区切ることで固定費ではなく変動費として扱えるという
発注側のメリットはあるかも知れませんが、
それでも「なるべく安く済まそう」という会社も世の中にはあります。
開発等の場合は、上流工程が素晴らしくちゃんとできていて、
製造規模が一定以上の場合はオフショア開発等でコストメリットが活かせたりはします。
ただ、単純に「人件費を負けてください」というスタンスに対しては、
やんわりとお断りをしたり、スルーしたりすることもあります。
というのは、人の値段が最初から気になるということは、
そもそもその話を進めた先に見ているビジネスバリューが小さすぎる可能性があるからです。
3000万円を狙っている人にとって1000万円のコンサルティングフィーは高いかも知れませんが、
20億円を狙っている人にとっての1000万円のコンサルティングフィーは安いものです。
実は、人件費そのものだけで高い/安いが決まっているわけではなくて、
そもそも、発注する側の考えているビジネスによって、高い/安いが変動したりするのですね。
上述のような人件費の値下げ話をスルーしたりするのは、
そもそも、先に考えるべきことはビジネスバリューを大きくすることであって、
それを後回しにして取引の内容ばかり考えていては、時間も無駄ですし、
関わるメンバーのモチベーションも上がりません。
また、弊社も協業される会社様や事業主の方に発注する側になっているケースもありまして、
特に、開発あるあるなのですが、エンジニアが買い叩かれているケースは、けっこう世の中にあります。
元々、営業が得意でない方が多いということもあるため、
そういうことが多くなりがちなのかも知れないですが、
我々は出来る限りは価格交渉はしないようにしています。
通常でしたら、「これ、いくらでできますか?」という質問をします。
そこに対して、「負けてください」とかはやりません。
その時間も無駄ですし、実働される方を買い叩いたために、
中長期的に失敗しているプロジェクトを色々と知っているから、
というのもあります。
メカニズムは簡単で、最低レベルの条件で仕事をさせると、
それと同様かそれ以下の条件の人しか来ないプロジェクトになります。
そうなるといつまで経っても事業の成長スピードが上がりません。
マイクロマネジメントも必要になります。
マイクロマネジメントをしてでも安い人をつかいたい、というのは、
実は、他人だけでなく、自分の時間も安いと思っているわけでして、
結果的には、自分自身を含めたビジネスバリューが低いお話をしている、
というところに帰結するわけです。
とはいえ、私たちもプロですから、明らかにぼったくられてる場合には、
そもそも、発注をしなければ良いと思っています。笑
(そこが目利きできるというのは大事なことではありますが)
よく、デザイナーとかの職種で、買い叩くのはけしからん、
経験も含めての値段なのだ!という話がありますが、
商売的に1つ足りないと加えさせて頂けるのであれば、
「発注者がこの話にどの程度のビジネスバリューがあると思っているのか?」
「そもそもこの打合せに来て話している内容は価値のあることを話しているのか?」
というところを突きつけると良いように思います。
最初にその目線を確認すれば、
「あぁ、こんなに時間と人数集めておいて、こんなちっちゃい話してるの!?」
ということも明らかになりますから。
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こんにちは。のむらです。
ちょっと前に、
クリエイティブの世界でブイブイ言わせている人の話を聞く機会がありました。
クリエイティブの世界でブイブイ言わせようと、
様々な教育機関に通ったり、
高価な設備や機器類を揃えたり、
という人は、結果的に趣味のレベルにとどまる人が大多数ですが、
けっこういらっしゃると思います。
そもそもの話をすると、
世の中の99%くらいの人には、確固たる審美眼なんていうものは
無いと思います。
しかし、クリエイティブの世界で稼いでる金額については、
残酷なまでに序列化することが可能です。
元々、芸術というのはパトロン文化によって成り立っていたという歴史的な経緯もありますが、
99%の人間に確固たる審美眼がないという集団が社会なわけなので、
社会的に認められるには「誰に良いと言わせるか」が評価の99%くらいを決めると言っても過言ではありません。
実際、しっかり稼げているクリエイティブ系の方々は、
もちろん、基本的な知識と技術はあることが前提なのですが、
「あぁ、こういうコネがあるのか」
という部分があります。
それが、若くしてチャンスを得られる場合であれ、
晩年にチャンスを得る場合であれ、
「社会的評価が高まるだけのコネクション」
というのは必ずあります。
それがクリエイティブな活動であればこそ。
さて、生きているうちに結果を出そうという場合には、
俄然、しかるべきコネがものを言うわけですが、
そうすると、コネの構成要素を知ることが必要です。
出会いというのは大事です。
影響力のある人に出会わないことには、何も始まらないですから。
しかし、出会いは大事とはいえども、出会いでしかなく、
それが「コネクション」と呼べる域に達するには、
関係を維持し、しかも期待値を高めるような何かが必要です。
そこで必要なのが、言わずもがなのコミュニケーション力なのですが、
コミュニケーション力というのは、
相手の思考を理解し、自分の思考を相手に分かるように伝える能力、です。
流暢なスピーチは1つの手段ではありますが、流暢に喋るのは目的ではないです。
ですから、伝わるかどうか?で見ることが大切です。
少なくとも、これができないと、一緒にいて関係を続けることが難しいです。
その意味では、相手の思考体系をちゃんと理解するという、
メンタル的には謙虚さみたいなものもありますが、
それ以前に、読み書きができるという国語力があります。
少なくとも読み書きはトレーニングで向上できるでしょう。
余談ですが、
自分よりも遥かに影響力のある相手のことをちゃんと知るというのが、
そもそも自分を成長させる近道でもあります。
自分の物差しで読解する人は、ちっとも出会いの効果を最大化できていません。
次に、「感性」という要素があります。
これは、自分より遥かに影響力のある相手にとっての、
「ちょっと未来への希望」
というのと
「自分のちょっと未来のやりたいこと(かつやれること)」
を重ねられるように考え、振る舞うこと、です。
これらが揃ったところにチャンスが来ると思います。
逆をいうと、これらが揃わない人にはチャンスが来ないのです。
参入障壁が余程高くない限り、競争相手はどんどん増えていきますから。
もし、ご友人や知人でクリエイティブな活動を生業としたい、という人がいましたら、
何かそういう人のヒントになる話だったら良いですね。
とあるブイブイ言っている人のことからちょいと考えてみました。
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人に投資をする、という話がちょくちょく出てきます。
大意としては、
他人に何かしらの施しをすることで、
施しをした他人が自分にとって利回りを生む存在にいずれなるので、
他人に施しをすべし、ということだと思います。
ここでいう施しというのは、
お金、時間、労力、知識や情報、信用、精神力といったリソースを注ぎ込むことだと思います。
これ自体は良いことだとおもいます。
もし、自分の持っているリソースが無限であれば、
あらゆる人に対して投資を行うことができますが、
現実的には、そういうことはありませんので、
リソースが有限である前提が必要です。
「人に投資をする」
というと、
どうしても先に「人」が頭のなかに浮かんでしまいます。
そうすると、リソースが有限であることをすっ飛ばして、
「人」を考えすぎてしまうのが、
甘さというか優しさというかがある場合にはありがちな展開です。
そこで、
「投資を人にする」
という表現に変えてみると、
「そもそも人以外に投資する対象はないか?」
という思考が挟まりやすくなります。
「投資」を先に持ってくることで、
まず、リソースの確認をすることになります。
そして、投資である以上は、
「この人は利回りを生むのか?」
ということに思いを馳せます。
果たして、この投資はリターンを生むのだろうか?
と、一旦考えるわけですね。
もちろん、人に対して注ぎ込んだリソースがリターンを生まないことは
けっこうあります。
というか、おそらくリターンを生まないケースが殆どだと思います。
慎重になりすぎると、今度は施し躊躇してしまうかも知れませんね。
1%の法則といわれることもあって、
施ししたうち、ちゃんとリターンを返すのは1%の人だとも言われます。
(ただし返す1%の人は99%の残りの人が束になってもかなわないリターンを返す、と)
ですので、「投資である」以上は、
その人をよく見るべきですが、
よく見た上で投資するなら、あとは1%の法則だと思って、
回収を急がない心の余裕も大事だと思います。
ということで、私も微力ではありますが、
一期一会を大事にしながら、施しをしていきたいと思う次第です。
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こんにちは。のむらです。
「政治哲学」で、一世を風靡したマイケル・サンデル先生がいましたが、
大まかな構図としては、人類思想史と政治の掛け算だったりします。
とすると、パラメータをお金とか商売とか経済にしてみて、
「経済哲学」だとか「ビジネス哲学」だとかにしてみると、
ハーバード大学あたりで人気の授業が出来上がりそうですね。
さて、
そういうことはアイディアを出すよりも育てることが得意な方
(ついでに目立ちたがり屋な方)
にお任せするとして、
ひょんなきっかけで、
お金だとか商売に関する正義感みたいなものの多様性を感じました。
例えば、どんなことがあるかというと、
不労所得はけしからん、という考え方があります。
「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、
元々は共産主義において、資本家が不労所得を上げることを
批判するための言葉であったとか。
近い考え方としては、
労働者たる自分の時間には値段がついてるというもので、
どんなに不要な残業でも職場に居座っていることで、
時給2000円以上のお金を貰っていたりする人がどこかにいたような気がします。笑
リストラの無いような大企業にはたまにいるんですけど、
残業しまくって残業代が生活の基盤になってしまっている人がいます。
この人にとって、残業代をもらうことは家族を食わせたり家のローンを払うためには
正義なのだと思います。
こういう書き方をするとけしからん、という人だったとしても、
当の本人がInstagramやFacebookで子供の写真をアップしているのには、
いいね!を押しちゃったりするわけですね。
また、ちゃんと残業代がもらえる会社にいるよっていう話をすると、
就活生の多数派は「いいね!」という反応なのかも知れません。
結局、そうやって演出された生活であり幸せというのが、
どういう稼ぎ方をしたお金によって演出されているのかというのは、
通常はあまり問題にならないわけです。
ただ、仕事選びみたいな話だとか、
そこまで行かなくとも人の仕事に対してあーだこーだと意見する時には、
やはり、色々な正義感があります。
例えば、我々ビジネスクリエーターズの場合は、
MLMとかネットワークビジネスとか、呼び名はどうあれ、
また、ちゃんとマルチまがい商法として法律に触れることが無いように脱法できていようが、
商流がネズミ講に類するものであれば、全て「ビジネスとは認めない」
という正義感を持っています。
ということで、ビジネスクリエーターズの会員においてそのような活動が発覚した場合は、
当該会員は除名になります。
ただし、これがひとつの正義感である以上は、
そうでない正義感もあるわけです。
別に、ファミレスやルノアールで貧乏な若者に消費者金融の使い方を教えて、
握手をしたら借りてきた数十万円を預かっちゃうようなビジネスをしていても、
年に一回せっせと貯めたお金でリゾート地にでも行って写真をFacebookに上げれば、
やっぱり「いいね!」と言われるわけですし、
どうやって手に入れようがお金はお金、という考え方もあります。
他にも、商材としてこれを売るのはOKだけどこれを売るのはNG、
といった線引きもあります。
例えば、風営法関連の商売だったらどれだけ儲かると分かっていてもやらない、
という人もいたりします。
なんというか、それを売っちゃおしまいだ、みたいな言い分だったりします。
牛肉を切り刻んで売るのはOKだが、
人間を切り刻まずに売るのはNGなのだと書くと、
これはこれで独自の感覚が隠れているように思います。
では、人間を売るのがNGなのかというと、
人材紹介業や人材派遣業はどうなるか?という話があります。
ここでも、それを事業と捉えている人の一方で、
人を働かせてピンはねするのはけしからん、という考えの人もいたりします。
生命保険が嫌いという人もいますね。
構造上は運用会社の資本調達のための金融商品なわけですけど、
人の生き死にを商売にするのはけしからん、という人もいたりします。
返戻の契機が人の死であるというのはひとつの特徴ですが、
金融商品として見たら、支払いに対してどんだけ利回りを生むのか?
みたいな視点から捉えるべきにも思えます。
こういうところにも人による正義感の違いがあります。
事業や商品、仕事内容をどう見るか?
また、それらに対する自分の正義感や倫理観によって、
かなり無意識の線引きがあるように思います。
例えば、
「社会や世界の中で起こっている出来事や事件を
できるだけ多くの人に分かりやすく伝える」
といえばやりがいのありそうな表現な気がしますが、
同じ事業について
「国民の税金をつかって設備投資をしてもらいつつ、
民間企業なのにその設備を独占的に利用して一般的な民間企業よりも
ずいぶんと高給取りになりながら利益を上げる事業」
という書き方をすると、
評価が変わる人もいるんじゃないでしょうか?
さらに、法人格としての区分けはさておいて、
お金が動くという意味では、
政治や宗教においても、商売たる部分はあると思います。
このあたりはあまり書きませんが、
やはり、人によって異なる正義感は、議論や批判を起こさせます。
人によって賛否が分かれるポイントというのが、
正義感の違いとして分類できるわけで、
おそらく、その大まかな分類は人類思想史を辿ってくれば
いけるような気がします。
ということで、このアイディアをパクって具現化すれば、
タレント教授として儲けられると思います。
ぶっちゃけ、サンデル先生になるよりもお金の匂いが。。。笑
ちなみに、ここで既に、他人のアイディアをつかうのはけしからん、
というタイプの人がいそうな気もしますが、
私の立場としてはそれはどうでも良いと思っています。
というのが、純粋に100%自分のアイディアにこだわっていたら、
それはそもそも不可能への挑戦だと思うので、
何も実行できずにただダラダラ生きてる人にしかならないと思うからです。
あ、でもせっかくだったらコッソリじゃなくて堂々とパクって欲しいので、
やるよっていう人はご連絡ください。笑
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こんにちは。のむらです。
前回、日本において新卒採用の就職活動で大企業に入る方法というのを書いたところ、複数の方から面白がって頂きました。
これは新卒採用で大企業に内定する話について書いてみたのですが、
そもそも、就職が楽になる大学生活というのはあると思います。
ということで、それについて書いてみます。
前回はどちらかというと大企業の話ですが、今回はもう少し汎用的です。
例外があるとしたら、外資系の投資銀行とかは例外になると思いますが。。
さて、前回にも触れた通りで、日本の新卒一括採用は基本的にはポテンシャル採用です。
そのポテンシャル採用の現場で評価を得る方法が前回の話でしたが、
それは実はあまり戦略的とは言えないんですね。
準備の仕方について考えたものの、マクロに見れば付け焼き刃の域を出ないです。
戦略というのは、そもそも「戦いを略す」わけですから、
いかにして戦わずして勝つか?を考えるのが、戦略的なわけです。
つまり、エントリーシートを出して面接を受けて、、、と、
大多数の学生が行う活動をしている時点で既に戦略的ではないわけです。
では、自分がどういう学生であれば、この大多数の学生と同じ行動をしなくて済むでしょうか?
就活市場において、上記のような「フツーの就活」をしない学生というのが、
実はたまにいます。
ひと言で言うならば、「自分で会社にアクセスしなくても、会社のほうから自分を採りにくる」
という学生です。
こういった学生を大別すると3つに分けることができます。
1.家柄がすごい
2.研究者としてすごい
3.ビジネスパーソンとしてすごい
それぞれについて解説してみます。
1.家柄がすごい
これは、親が大企業の大株主です、とか、
親が大御所俳優です、とか、
実家が取引先の多い家族経営の企業です、とか、
大物政治家の子供です、とか、
省庁の偉い人の子供です、とか、
そういうパターンです。
企業の立場で考えてみると、優秀な営業マンを何人か育てるよりも、
こういう学生を人質として採っておいたほうが、
明らかに売上に貢献するわけですね。
いわゆるコネ採用というやつですけど、
これはとても合理的な営業手法のひとつなわけです。
たまにコネ採用を悪く言う人もいますけど、
企業経営の合理性を考えれば、
コネ採用を悪く言う理由は無いとおもいます。
(当人が仕事ができるかどうかよりも、当人が社員でいることに価値があるので。。)
とはいえ、私もそうですけど、
何のコネにもならない家柄でしたので、コネ採用には縁がありませんでした。
庶民がこの方法をつかうのは、
しかるべき家の養子になるとか、
結婚して家に入るとかになると思います。
そこまでのパワーはありませんが、
しかるべき人の愛人になるというのも方法としてはあります。
2.研究者としてすごい
次に、研究者としてすごいというパターンですが、
これは理系あるあるで、研究室の研究テーマの繋がりなどで、
企業が研究員として採用するパターンです。
ノーベル賞を取った論文の3割位を実は自分が書いてた、
なんて学生にも会ったことがありますが、
そういう学生は企業が採りに来たりもします。
ですので、学業優秀、
すなわち、大学における活動を本当に極めていけば、
就職活動をしなくても企業には入れるものです。
ただし注意が必要なのは、ここでいう学業優秀のレベルは、
成績表がどうのこうのという話ではなくて、
就職活動をする必要があるかないか?
です。
就職活動をする必要がある時点で、このレベルでいう
学業優秀、ではないのです。
ちょっとテストの成績が良いとか、
そういうレベルの話ではありませんので、
そこは勘違いしてはいけません。
3.ビジネスパーソンとしてすごい
そして、「ビジネスパーソンとしてすごい」という話です。
おそらく、
家柄も大したことない、
その上、学業優秀でもない、
(「そもそも学問をやるための場」
という意味もわからずに大学に入ってしまった)
という人は、この選択肢くらいしか就職活動を避ける方法が無いかも知れません。
ビジネスパーソンを二分法的に分けると、
・営業
・開発
に分けることができます。
営業というのは、ざっくりいうと、
「売上をつくりだすこと」
です。
開発というのは、ざっくりいうと、
「モノやサービスをつくりだすこと」
です。
これは必ずしも両方に適性があるとは限らないので、
人によりけりですが、
要は、このどちらかにおいて、既に社会で実績を出してしまう
ということです。
営業サイドでいうと、
例えば、
「会社をつくって、何かしらの仕事を受注して、
それでサラリーマンの平均年収くらいで何人かが食えるようになっている」
という実績があれば、そもそも就活したいとも思わないかも知れませんが、
仮に、「新卒でどこか入社しようかな」と言えば、
まぁ、何社かは採りに来るでしょう。
これは、学費や生活費も稼げるので、
正直、就活という目標も魅力が小さすぎて霞んでしまいそうですが、
比較的平等に与えられた選択肢です。
開発サイドの場合は、
「お客様からちゃんとお金を頂いて納品物を制作する」
という経験があると思います。
プログラミングや各種クリエイティブ等、
自己満足でつくるのではなくて、
「顧客がいる状態で納品をする」
というのがひとつあります。
もうひとつは、請負型ではなくて、
自分でつくったサービスを育てていく、
というのもあります。
いずれにしても、自分がアウトプットを出すために必要な技術が、
「一般的に社会で通用するレベルにある」
となっていることが重要です。
スポットで1回2回とかならすぐでしょうが、
大事なことは、「仕事が継続的に来るかどうか」です。
「仕事の報酬は仕事」という言葉もありますが、
顧客が満足する仕事をすれば、次の仕事なり、
紹介による新しい仕事なんかが来たりします。
少なくとも、「就職しなくても食っていける」という水準を超えていれば、
就職しなくても済みます。笑
また、逆説的ではありますが、この水準であれば、
就職活動をしなくても就職できるようになります。
ちゃんとやっていれば、
「大学出たら、うちにおいで」
と言ってくる会社が何社かはあるでしょう。
これまた、誰にでも平等にチャンスがある方法です。
ただ、制作系でひとつアドバイスをするならば、
「そもそも食える仕事なのか?」
は確認してから始めたほうが良いと思います。
例えば、趣味でやっている人が多すぎる分野だとすると、
「食えるようになる」のハードルはかなり上がります。
歌とか写真とかイラストとか、趣味でやっている人が多すぎて、
しかもその中で食えてる人の割合が少ない分野は、
そもそも投下時間に対するリターンが悪すぎるので、
余程の才能が無い限りは、趣味にしておいたほうが無難だと思います。
逆に、そういう分野で稼ぐ仕組みをつくれる人の適性は、
営業サイドだと思うので、そっち側をやったほうが良いと思います。
こういう話を書くと「授業があって忙しい」とか言う人もいるかも知れませんが、
振り返ると、そういう人は高校の頃は塾があって忙しい、とか、
中学の頃は部活があって忙しい、とか、言っているように思います。
しかし、後から振り返るとそうでもない、、と。
もっというと、就職してから何かに挑戦しようと思ったら、
「平日は会社にいないといけないから忙しい」
と、全く同じことを言うことになります。
他人に決められたスケジュールで他人の人生を生きるのではなくて、
自分でスケジュールを決めて自分の人生を生きる、
というのが実は第一歩かも知れません。
ただ、こういう話をすると、
手がかりが無さすぎて、どうやって仕事をつくれるか分からない、という人も
いるかも知れません。
理想をいうなら、それを考えるのが最初の仕事なのですが、
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聞いて頂ければ何かあるかもしれませんので、お問合せください。
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明日はひらたくんです。
こんにちは。のむらです。
最近、街を歩いていると、リクルートスーツを着た、
いかにも就活中です、という方を見かける機会が多いです。
就職活動自体が趣味や生き甲斐という方であれば、
好きなように好きなだけやれば良いと思いますが、
就職活動は企業に内定する手段だと考える方の場合は、
最小限の労力で最大限の効果を出したほうが幸せだと思うので、
そのあたりの話を書いてみたいと思います。
もし、身近に就活中の学生さんがいたら、よかったら教えてあげてください。
それでは始めます。
まず、世界的に見ても珍しい、新卒一括採用というシステムが、
日本にはあります。
これ自体が珍しいというのを自覚するのがまずはじめの一歩でしょうか。
普通は、企業の使命や役割があり、事業があり、事業があることで、
仕事があります。仕事があるということは、必要な職能が定義されるわけでして、
この必要な職能を持つ人が採用される、というのが世界的には普通の話です。
ただし、日本にはこれとは違う、新卒一括採用というシステムがあって、
職能が無いにもかかわらず、とりあえず雇ってしまいます。
このシステムの是非はとりあえず無視するとして、
職能が無いにもかかわらず、雇う、というのが重要なポイントです。
そうなると、新卒一括採用をしている企業としては、
応募者のポテンシャルを判断するしかありません。
ポテンシャルという曖昧なものを判断しなければならないので、
判断の属人化もしますし、守りに入った判断もします。
判断する側も所詮はサラリーマンなので、挑戦よりも失敗を避ける傾向が強かったりします。
特に大手になるほどその傾向があります。
多数派の学生は大手企業が好きだそうなので、(これはこれで夢も希望もない話ですが)
まずは、こういう人が判断をしているのだということを理解する必要があります。
なので、とりあえず何でも良いから大手に行きたいのであれば、
そもそも大学をMARCH以上にしておくのも残念ながらとても有効な対策です。
(じゃないと足切りにかかってしまいます)
ただ、もう就活生になってしまって、今更言われても困る、という人もいるかも知れないので、
以降の話を参考にしてください。
さて、日本の新卒一括採用においては、最終的には
「面接」
で内定が決まったりします。
エントリーシートで足切りをしたり、筆記試験で足切りをしたり、
という過程はありますが、最終的に内定が出るかどうかは、
面接で決まるのですね。
なので、もし私がFランク大学の学生で、大手企業に入りたいというのであれば、
普通の就活についてはエントリーをしまくって、足切りにかからなかったところの
面接をがんばる、というスタンスになるでしょう。
(もし女子に生まれていたら、会長の愛人になるとか、
もっと確実な方法を考えるかも知れませんが。。)
さて、面接で大事なことは何でしょう?
相手に「ポテンシャルがある」と理解させられるかどうかの勝負なわけですから、
まず、話を2つに分けて作戦を立ててみましょう。
1つは、分かる話をする、
2つは、信じてもらう、
です。
分かる話をするには、自分に対する思い込みを捨てる必要があります。
全ての就活生の言い分を抽象化すると、
「私には雇うだけの価値があります」
という話を全員がしているわけです。
しかし、言ってることが分からない話をしていると、
「私を雇ってください」
「私には価値があるかどうかよく分かりません」
という発言になっている場合があります。
こうなってしまう典型的なパターンは、
「自分の強み」というのを抽象度の高いところで考えているのが原因です。
「協調性がある」「前向き」「向上心」だとか、
そういう粒で自分の強みを考えて「自己分析」とかをしちゃうわけです。
正直、これは何の分析にもなって無くて、だいたい、「あなたの強みは?」と
聞かれることはそれまであまりなかったと思うので、
その時に出てくる抽象度の高い回答は高い確率で「本人のコンプレックス」
だったりするんですね。
「前向き」とか言いながら、ちょっと難しい質問をされると落ち込んだり
ヒステリックになったり、、、と、全く矛盾してたりしますが、
これはただ単に「気にしていること」だから思いつくだけなんです。
ということで、自分の強みを見つける時には、
過去に行った具体的な行動をこれでもかと具体的に洗い出します。
初対面の人がその文章を呼んだだけで誰にでも分かる再現ドラマ映像がつくれるように、です。
時間がないので結論だけ書きますが、
「具体」というのは突き詰めると必ずオンリーワンになります。
(なぜそうなるのかは、頭をつかって考えてみてください)
そうやって洗い出した具体的な行動の動作動詞に下線を引いてみます。
で、「この下線部から考えられる強みを書きなさい」
と、国語の試験みたいな問題を解けば、話すべき内容を決まります。
オンリーワンで根拠のある行動から導き出された強みですから、
話す時には矛盾や齟齬、違和感が無いわけです。
日本語が通じる相手であれば分かる話に仕上がるわけです。
(ここまで到達していない就活生も多いので、これでそこそこの倍率の企業なら
いける気がします)
次に、相手がその話を信じるかどうか?という話があるのですが、
実は、上記の準備をしていれば、信じてしまうのですね。
というのが、私が「トランプ大統領に会った」と言っても、
誰も信じないかもしれませんが、
何も言わずにトランプ大統領と一緒にいる写真を見せれば、
信じざるを得ないです。
要は、人が何かを信じるかどうかというのは、
自分の頭のなかでそれが映像化できるかどうか、というところにかかっています。
これは悪用すれば詐欺師になれますが、
相手の頭のなかに絵を描く作業というのが、
人に何かを信じさせるということです。
というわけで、
ここまで色々と述べてきたものの、
「行動を詳細に洗い出す」
くらいしかそれっぽい話が書いてありませんでしたね。
そうなんです。これが出来てれば楽ですが、
苦戦してる就活生の話を聞くと、まずこういうことが出来てない。
実は、ここまで出来ていればポテンシャルがあるという説得はできるわけですから、
だいたいどこに行っても困りません。
就活に限らずですが、
どういうメカニズムでそのゲームが動いているのか?
を理解しないと、すぐに迷子になります。
あと、OB訪問とかをするのに、
サラリーマン経験しか無い人のところばっかり行くと、
情報の幅が狭いというか、あとで困るかもしれないので、
もし可能であれば、
1.サラリーマン
2.個人事業主
3.経営者
4.投資家
の全ての話を聞ければ良いですね。
ただし、このアドバイスの危ないところは、
ねずみ講とかマルチ商法の人たちは、
自称「ビジネスオーナー」なので、
そういう勧誘に引っかかる可能性があることです。
彼らのような小作人が増えるとどうして儲かるのか?
どうやって増やそうか?
に考えが及ぶようになって初めてビジネスオーナーなんですけどね。
ナニワ金融道でも読んでください。
(ねずみ講で騙されるよりは全巻読んだほうが遥かに安いです。笑)
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明日はひらたくんです。
こんにちは。のむらです。
「短気は損気」
「金持ち喧嘩せず」
という言葉があります。
実際、腹を立てて、それを行動に移すと、
大概は損をします。
「怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる」
というピタゴラスの言葉もありますが、
「後悔先に立たず」
と言われる通りで、事前に自分が損をするなんてことは、
想像していなかったりするわけです。
人間の性質上、欲という行動の原理がまずあって、
それが何かのきっかけで妨げられると、自動的に怒りへと変化します。
怒りを表現すると、上記の通りで損をする結果にこれまた
自動的に到達してしまいます。
大学生の頃に新卒採用の就職活動をしていて、
履歴書の特技の欄に「腹を立てないこと」と書いていたら、
ある会社の面接官に羨ましがられたということがありました。
逆に考えてみると
「すぐキレる」
というのは特技や長所の欄には来ないような気がしますので、
やはり多くの人の経験則でも、
「短気は損気」
というのはかなり真実味があるのでしょう。
さて、どうしたら腹を立てなくなるのか?というと、
とてもカンタンなのですが、
「腹を立てないと決める」
というだけです。
正確にいえば、怒りという感情があるのは、人間ですから
しょうがないのですが、
それを表現しないように決める、ということです。
自分にルールを決めるというのは、
「寝る前に歯磨きをする」とか
「箸を右手で持つ」とか
そういうことですね。
なので、殆どの人はほぼ自然にやってることです。
その中にひとつ「腹を立てない」というのを追加します。
ちなみに、私の場合は正確には
「怒るのは年に2回まで」
というルールです。
単純に、「禁止」というのは、
好みの問題としてストレスになるというのと、
浦島太郎における玉手箱の法則のように、
「ダメと言われるとやりたくなる」
という作用があると思ったからです。
この、
「怒るのは年に2回まで」
というルールにすると、完全には禁止していないのですね。
そして、このルールの場合、
目の前で怒りの感情が湧き上がることがあったとして、
「さて、この出来事のために1回をつかってしまって良いだろうか?」
と思うわけです。
そうすると、大抵のことはそこまで価値のあることではないのですね。
自分の貴重な2回のカードを切るほどではない、と。。
もちろん、相手の理解を促すためには、
相手が厳しいと感じるようなことを言ったりする必要があることはありますが、
それも、自分の「怒りの感情をぶつける」というのではなくて、
必要なことを指摘する、ということであり、せいぜい、叱る、ということです。
実は、怒りの感情を表現するというのは、
既にその時点で自己満足です。
商売の大原則として、
「やりたいことをやるのにはお金を払う」
「やりたいことをやるのを支援するとお金がもらえる」
という構図があります。
ですので、怒りを表現するというのは、
お金を払う側の立場が決定するわけで、
「短気は損気」
というのは商売の原則通りだったりするのですね。
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