コンセプトダイアグラム作成法。活用するとアイディアが一足飛びになりにくい

コンセプトダイアグラム作成法。活用するとアイディアが一足飛びになりにくい

こんにちは。ビジネスクリエーターズののむらです。

さて、コンセプトダイアグラムなるメソッドが世の中にはあるのですが、
どうもしっくりくる整理や説明がなかったので、
自分なりに使いやすく整理した内容を共有しておこうと思います。

コンセプトダイアグラム自体は、あらゆる施策検討に使えると考えています。

ざっくりいうと、
ターゲットとなるユーザーの行動の変遷を認知と行動に分けて整理します。
その整理された結果に対して、どうしたら理想的な遷移が起こるのか?
と考えるきっかけにできるので、かなり万能だと思います。

マーケティング施策の検討なんかは分かりやすいですが、
色々と応用が効くので、
セールスレターとかLPの文章構成であったり、
採用広報であったり、
今回、例示するような社内を変革させるような場面でも使えます。

本質的には、
「他者の認知や行動を変革させる」
という条件に合えば何でも使えます。

また、こうやって整理したり言語化することの効果は、
他人と議論したり、検討結果を記録することにあります。

組織で動いている場合には車輪の再発明を避けるためですし、
本当の天才でない場合には言語化することで思考の可視化が重要です。
(だいたい、思考を可視化しないケースの多くは、自分が天才ではないことがバレたくないという安っぽい見栄の問題だったりします)

さて、若干前置きが長くなりましたが、コンセプトダイアグラムの作り方と使い方について、スライドがあったので、それを貼って説明します。

■全体像

全体の構造はこんな感じです。
考える順番の番号を振っています。

■ターゲットとゴールの設定

ターゲットは具体的に設定したほうが、検討も具体的になります。

■ステップの定義

こちらは、ステップが多くなりすぎる場合には、そもそもゴールを分けたほうが良いです。

■ビジネスフローの定義

ここでは、粒感が揃うように、ユーザーの認知や行動の変遷をフローとして置いていきます。
そうすると、一旦、コンセプトダイアグラムの作成は完了です。

■検討につかう

作成したコンセプトダイアグラムの活用は、ユーザーが理想的な遷移をするためにはどうしたら良いか?
と考えて、施策案を出したり、振り返りをします。
今なら、GPT4を壁打ち相手に議論をしても良いかも知れません。
前提条件、質問も具体的なので、それなりに具体的なアイディアが出るかもしれません。

■作成例

こちらは、作成例です。全社DX推進に参画したいという社員の変容をゴールにしてみます。

■活用例

遷移に注目して施策案を検討してみます。

ちなみに、今回の例ではPPTで描いていますが、
描くことが目的ではないので、普通にExcel表やスプレッドシートのセルをつかって
ステップ、要素、矢印を記入しても良いと思います。

と、珍しくTIPS的な記事を書いてみましたが、
コンサルティングのプロジェクトの中では、
お客様の業務遂行スキルの底上げを目的に、
こういったTIPS的な内容をお伝えすることもあります。

コンサルティングにおいて私たちが大事にしていることのひとつに、
「いかにお客様が自律的にパフォーマンスアップできるか」
ということがあります。

というのが、永遠に私たちが張り付いている状態というのは、
経営的にもあまり健全ではないと考えるからです。
課題が変わることによる継続は良いと思いますが、
私たちのパフォーマンスにお客様が依存している状態というは、
極力つくらないように心がけています。

そういったスタンスの弊社とお仕事をしたい企業様は
お気軽にお問い合わせください。

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