こんにちは。のむらです。
「政治哲学」で、一世を風靡したマイケル・サンデル先生がいましたが、
大まかな構図としては、人類思想史と政治の掛け算だったりします。
とすると、パラメータをお金とか商売とか経済にしてみて、
「経済哲学」だとか「ビジネス哲学」だとかにしてみると、
ハーバード大学あたりで人気の授業が出来上がりそうですね。
さて、
そういうことはアイディアを出すよりも育てることが得意な方
(ついでに目立ちたがり屋な方)
にお任せするとして、
ひょんなきっかけで、
お金だとか商売に関する正義感みたいなものの多様性を感じました。
例えば、どんなことがあるかというと、
不労所得はけしからん、という考え方があります。
「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、
元々は共産主義において、資本家が不労所得を上げることを
批判するための言葉であったとか。
近い考え方としては、
労働者たる自分の時間には値段がついてるというもので、
どんなに不要な残業でも職場に居座っていることで、
時給2000円以上のお金を貰っていたりする人がどこかにいたような気がします。笑
リストラの無いような大企業にはたまにいるんですけど、
残業しまくって残業代が生活の基盤になってしまっている人がいます。
この人にとって、残業代をもらうことは家族を食わせたり家のローンを払うためには
正義なのだと思います。
こういう書き方をするとけしからん、という人だったとしても、
当の本人がInstagramやFacebookで子供の写真をアップしているのには、
いいね!を押しちゃったりするわけですね。
また、ちゃんと残業代がもらえる会社にいるよっていう話をすると、
就活生の多数派は「いいね!」という反応なのかも知れません。
結局、そうやって演出された生活であり幸せというのが、
どういう稼ぎ方をしたお金によって演出されているのかというのは、
通常はあまり問題にならないわけです。
ただ、仕事選びみたいな話だとか、
そこまで行かなくとも人の仕事に対してあーだこーだと意見する時には、
やはり、色々な正義感があります。
例えば、我々ビジネスクリエーターズの場合は、
MLMとかネットワークビジネスとか、呼び名はどうあれ、
また、ちゃんとマルチまがい商法として法律に触れることが無いように脱法できていようが、
商流がネズミ講に類するものであれば、全て「ビジネスとは認めない」
という正義感を持っています。
ということで、ビジネスクリエーターズの会員においてそのような活動が発覚した場合は、
当該会員は除名になります。
ただし、これがひとつの正義感である以上は、
そうでない正義感もあるわけです。
別に、ファミレスやルノアールで貧乏な若者に消費者金融の使い方を教えて、
握手をしたら借りてきた数十万円を預かっちゃうようなビジネスをしていても、
年に一回せっせと貯めたお金でリゾート地にでも行って写真をFacebookに上げれば、
やっぱり「いいね!」と言われるわけですし、
どうやって手に入れようがお金はお金、という考え方もあります。
他にも、商材としてこれを売るのはOKだけどこれを売るのはNG、
といった線引きもあります。
例えば、風営法関連の商売だったらどれだけ儲かると分かっていてもやらない、
という人もいたりします。
なんというか、それを売っちゃおしまいだ、みたいな言い分だったりします。
牛肉を切り刻んで売るのはOKだが、
人間を切り刻まずに売るのはNGなのだと書くと、
これはこれで独自の感覚が隠れているように思います。
では、人間を売るのがNGなのかというと、
人材紹介業や人材派遣業はどうなるか?という話があります。
ここでも、それを事業と捉えている人の一方で、
人を働かせてピンはねするのはけしからん、という考えの人もいたりします。
生命保険が嫌いという人もいますね。
構造上は運用会社の資本調達のための金融商品なわけですけど、
人の生き死にを商売にするのはけしからん、という人もいたりします。
返戻の契機が人の死であるというのはひとつの特徴ですが、
金融商品として見たら、支払いに対してどんだけ利回りを生むのか?
みたいな視点から捉えるべきにも思えます。
こういうところにも人による正義感の違いがあります。
事業や商品、仕事内容をどう見るか?
また、それらに対する自分の正義感や倫理観によって、
かなり無意識の線引きがあるように思います。
例えば、
「社会や世界の中で起こっている出来事や事件を
できるだけ多くの人に分かりやすく伝える」
といえばやりがいのありそうな表現な気がしますが、
同じ事業について
「国民の税金をつかって設備投資をしてもらいつつ、
民間企業なのにその設備を独占的に利用して一般的な民間企業よりも
ずいぶんと高給取りになりながら利益を上げる事業」
という書き方をすると、
評価が変わる人もいるんじゃないでしょうか?
さらに、法人格としての区分けはさておいて、
お金が動くという意味では、
政治や宗教においても、商売たる部分はあると思います。
このあたりはあまり書きませんが、
やはり、人によって異なる正義感は、議論や批判を起こさせます。
人によって賛否が分かれるポイントというのが、
正義感の違いとして分類できるわけで、
おそらく、その大まかな分類は人類思想史を辿ってくれば
いけるような気がします。
ということで、このアイディアをパクって具現化すれば、
タレント教授として儲けられると思います。
ぶっちゃけ、サンデル先生になるよりもお金の匂いが。。。笑
ちなみに、ここで既に、他人のアイディアをつかうのはけしからん、
というタイプの人がいそうな気もしますが、
私の立場としてはそれはどうでも良いと思っています。
というのが、純粋に100%自分のアイディアにこだわっていたら、
それはそもそも不可能への挑戦だと思うので、
何も実行できずにただダラダラ生きてる人にしかならないと思うからです。
あ、でもせっかくだったらコッソリじゃなくて堂々とパクって欲しいので、
やるよっていう人はご連絡ください。笑
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