Author Archive Nomura

『アイディアとビジネス設計』

こんにちは。のむらです。
・新たにビジネスを立ち上げる
という場合、大きく分けると2つの要素があると思います。
それは、
1.ビジネスアイディア
2.ビジネス設計力
だと思います。
上述の言い方では、
「新たなビジネス」ではなく、
「新たに」となっていることでもお分かりかと思いますが、
ビジネスアイディアも、それぞれ、新規性は異なります。
完全に新規でないと、何もできないのか?
というとそんなことはありません。
それどころか、「100%新規のアイディア」というのは、
アイディアの主体がある限りにおいて、存在できないはずです。
ただし、アイディアの新規性というのは、
市場におけるポジションや事業展開にも影響を及ぼしますので、
どういった切り口で、どの程度の新規性なのか?
ということは、検証すべきことではあります。
では、何かアイディアさえあれば、ビジネスが成立するか?
と言えば、そうでもないでしょう。
アイディアは、そのプロセスが
思いつきやひらめきだろうと、
熟考だろうと、
ロジカルシンキングだろうと、
その人に合った方法があると思います。
そうやって生まれたアイディアが、ビジネスとして成立するには、
そのアイディアをビジネスとして設計する必要があります。
当然ですが。
そして、ビジネス設計においては、
よほどの天才ではない限り、学習や知識がものを言います。
ですから、そういう点での準備が足りなければ、
アイディアがただのアイディアで終わってしまうことも多いでしょうし、
仮に、検証不足で実行に移った場合には、大事故の元にもなります。
オシムさんには、
「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?
要は準備が足らないのです」
という名言がありました。
トラブルというのは準備不足から来ることが多く、逆に、
準備をしっかりすることで、トラブル発生の確率を減らすことができます。
では、新たにビジネスを立ち上げる時の準備とは何でしょうか?
それこそが、学習であり、知識を増やすことです。
また、学習には、「実践による学び」という方法もありますので、
その点も見逃せません。
RBCが皆さんにとって、良い準備の場となるように努めたいと思います。
肉離れしないウサギになりたい方は、RBCへの会員登録をどうぞ!
明日は友部くんです。

『魅力』

こんにちは。のむらです。
「他人から見て魅力のある人であること」
これは、ビジネスパーソンとしては非常に有用なスキルです。
人間、ひとりでは生きていけませんので。
あえて「スキル」と言ったのは、
・他人の心理作用に影響される
・他人にとっては、その人の見た自分しか判断材料がない
ということによります。
さて、そもそも、「魅力」とは何でしょうか?
私が思うに、
「他人を惹きつける力」
のことではないかと思います。
他人を惹きつけるには、カンタンな方法がいくつかあります。
そのひとつが、
・共通の敵をつくること
です。
これだけで心理作用としては十分なことが多いですが、
社会人としては、ロジックや社会性も判断の根拠とされることが多いので、
・利害が一致すること
も加われば、なお良いでしょう。
メカニズムとしては殆どの場合、これで良いのでしょうが、
ここにはひとつの問題があります。
それは、そこに発生する魅力の方向性が、
必ずしも「真・善・美」であるとは限らないことです。
事象として多いパターンは、
・誰かの不満を肯定し、不満の対象を一緒に叩く
ということではないかと思います。
しかも、現に実感している不満を抉り出すようなメッセージというのは、
非常に刺さりやすいので、セールスやPRにおいても
とても重宝する発想です。
さて、このような視点で、我らがRBCを見るとどうでしょうか?
「世界のビジネスシーンにおいて、
人に今まで味わったことの無い感動を与える人財の輩出」
というビジョンの下に活動しているわけですが、
世の中全体的に、
「世界のビジネスシーンにおいて、
人に今まで味わったことの無い感動を与えられなくて困っている」
というのが不満として、深く実感できている人はどれくらいいるのでしょうか?
幸か不幸か、
非常に少数派ではないかと思います。
現に非常に困るような不満となりえるか?
と考えてみると、
・食べたい
・飲みたい
・楽がしたい
・しかも、楽して儲かりたい
ということから生まれる不満の方が、遥かに実感しやすく、
しかも、マスメディアなんかで大事として取り上げられる話は、
殆どの場合、こういった欲求に基いています。
ですから、RBCのメッセージに共感し、行動を起こすという人は、
どう考えても「大衆」ではないと思っています。
ところが、不思議なことに、
・今、このブログを読んでいるあなたがいる
という事実があります。
また、上記のビジョンに集まられた会員の皆さま、
そして、運営スタッフのメンバー
さらに、講師を引き受けてくださる方々。
考えるほどに、不思議な集まりです。
先ほどの「魅力」のメカニズムから考えると、
私がこんなこと言って良いか分かりませんが、(笑)
カンタンに魅力的とは思えないのがRBCのビジョンです。
しかし、その魅力が大衆的ではないことにこそ、
深さがあるものと考えています。
また、深い魅力を軸に行動されている方というのは、
大衆的な次元よりも、更に高次元な魅力を持たれているものです。
ですので、高次元な魅力を蓄えるような、
そんな場としてRBCの存続の意義があると思います。
もうすぐ年度が変わります。
会員の皆さまには、別途メールにて来年度のお話をさせて頂きますので、
よろしくお願い致します。
魅力的なビジネスパーソンへの第一歩はRBCへの会員登録から!
明日は友部くんです。

『ドラゴンクエスト』

こんにちは。のむらです。
さて、以前もドラクエのネタを書きましたが、
私は世代的に、ファミコン初のRPGである
ドラゴンクエストの発売を目の当たりにしています。
サッカー少年故に、ゲームにのめりこんだということも無いのですが、
そんな私にとってもインパクトのあったゲームでした。
さて、ドラゴンクエストといえば、
すぎやまこういちさんを思い出す方も多いんじゃないでしょうか?
以前、某社長の発言が物議を醸しましたが、その時によく引用された
すぎやまこういちさんの発言は、非常に印象的でした。
———————–
(インタビュアー)
20年前にファミコンでサウンドをつくるのは、とても大きな制約があったんでしょう。
(すぎやま)
メモリの制約が大きかったですね。
だから、オープニングとエンディングはなんとか3トラック使いますけど、中身は2トラックでお願いしますと。
当時はサウンドの時代で、プロの作曲家にゲーム音楽を頼もうとすると、メロディとハーモニーでしか勝負できなくて、サウンドでは勝負できないということで、そういう連中はみんな拒否したわけです。
「3トラックで音楽ができるわけがない」という声も聞かれたんですが、 僕から言わせると、「それは力がないからだ」ということになるわけです。
バッハの「フルートのための無伴奏パルティータ」は、フルート1本ですばらしい組曲ができてるわけです。
あれは、1トラックなんだよね。
1トラックでも、メロディ、ハーモニー、リズムをぜんぶ表現できるということを、大先輩のバッハがやってるわけですから、「2トラックではできません」というのは、プロのセリフではないわけです。
———————–
ビジネスクリエーターたる我々も、同じことが言えるのではないでしょうか?
何かをする時に、制約条件が全く無いなんてことはありえません。
制約条件がある中で、
そもそも、その制約条件が変わるか否か?
に始まり、
変わらない条件をどう乗り越えるか?
ということは、どんな人でも共通のプロセスだと思います。
また、そうやって制約条件を乗り越えるところに、その人の思考があり、付加価値が生まれるのでしょう。
ぜひとも、忘れないでおきたい話のひとつです。
付加価値を生もう!というあなたはRBCへの会員登録をどうぞ!
明日は友部くんです。

『サッカー漬け』

こんにちは。のむらです。
最近、ある事情により、かなりサッカー漬けな日々を送っています。
18歳で引退して以来、こんなにサッカーに労力を注いだ時期は
なかったように思います。
サッカー漬けと言っても、プレイする時間は殆どないわけで、
専ら、情報収集や各種考察というところです。
戦術や戦略について考えるのは、
ビジネスや人間関係の構築とも非常に類似点が多く、
また、ある戦術と当時の状況を紐付けて考えることは、
ビジネスにおけるマーケット分析にも似ています。
若干、偏りもあるかも知れませんが、
サッカーを真面目にやると、
ビジネスにおいても威力を発揮する、
と、私はそう思います。
ある意味、その生き証人となることが、
私にとってのひとつのミッションであるとも自負しています。
さて、先述の、
「ある戦術と当時の状況」
については、Wikipediaにおける
サッカーのフォーメーション」の項が面白いと思います。
3人制オフサイドで前がかりのシステムになるあたりなんて、唸りました。
(ちょっとマニアックですがw)
サッカーは、世界最大規模の「文化」ですが、
まだまだ、その「文化」がビジネスと良い結びつき方をしているとは言い難いのが、
日本の現状だと思います。
その点では、底辺からにはなりますが、
そのあたりのことも意識したビジネスを構築したいと思う次第です。
RBCへの会員登録は、こちらをどうぞ!
明日は友部くんです。

『MyMiniCity』

こんにちは。のむらです。
今さらながらですが、MyMiniCityをつくってみました。
どんなものかは、↑↑のリンクをクリックして頂いたら分かると思うのですが、
「訪問者数に応じて街が発展していく」
という、極めてシンプルなルールです。
ただし、どんなリンクから訪問したかによって、微妙に発展の仕方が変わったりします。
こちらをクリックして頂いた場合には、単純に「人口増加」となります。
※この記事を書いている時点では、お恥ずかしいことこの上ないですが、人口は1ケタです。(笑)
リンクのURLに
“/ind”を付加すると、産業が発展(雇用の創出)
“/tra”を付加すると、交通の整備(渋滞の緩和)
“/sec”を付加すると、治安の改善(犯罪の抑止)
“/env” を付加すると、公園の設置(環境の保護)
という具合に、人口増加による諸問題を、適宜チェックしながらURLをクリックしてもらう必要があります。
単純なサービス仕様ではありますが、「どうやって収益を上げるんだろう?」
といったら、まずは「Webサイトのビジネスモデルではどれに当たるか?」
を見てみるのが良いでしょうね。
(以前、どっかで書いた気がしますが、Webサイトのビジネスモデルは基本的には4つしかありません)
?広告モデル
 ⇒広告枠の提供/成果報酬型広告など、広告料です。
?Eコマース
 ⇒販売チャネルとしてのWeb
?Feeモデル
 ⇒会費制サービス
?直接課金
 ⇒アイテム課金等、サイト内での課金
この基本4ビジネスモデルで言えば、MyMiniCityでも?が既に目に付きます。
その他、まだまだスタンダードとはいえないですが、
「データを活用したビジネス」
というのも、可能性としては示唆されています。
(SNSにもこの可能性がありますね)
仮に、これを?とすると、MyMiniCityでは、
?の可能性もあるわけです。
ブログ等、メディアの反応率を統計的に把握することができる場にはなっています。
※これについては、裏の仕組みが見えていないので、そこまで考えているかどうかはよく分かりませんが。。。
今後、どうやって大きくなるのかが楽しみですね。
RBCへの会員登録(無料なので?ではありません)は、こちらをどうぞ!
明日は友部くんです。

『問題解決』

こんにちは。のむらです。
問題解決スキルに関する研修を受けて、
気がついたことがありましたので、
シェアしたいと思います。
そもそも、「問題」とは何か?
それは、
「あるべき姿」

「現状」
のギャップです。
ということは、「あるべき姿」がなければ、
問題は問題としては存在しないはずです。
ということは、
問題に立ち向かい、解決していくということは、
「あるべき姿」への挑戦ということになります。
ですから、
夢を持つということは、
問題と対峙し続けることに他ならないのだと、
気づかされました。
良いことじゃないですか、
問題と対峙し続けましょう!
「問題を解決し続けよう」というあなたは、RBCへの会員登録をどうぞ!
明日は友部くんです。

『CPU使用率』

こんにちは。のむらです。
PCをつかっている時に、
PCの中のファンがフル回転する時があると思います。
で、画面上では処理が重くなっているようになります。
そういうことが頻発すると、
「このマシンのスペックが足りないんじゃないかな」
と思って、マシンの買い替えを検討したりすることと思います。
では、常にCPU使用率が1%とか2%とかで推移してれば良いか、
といえば、それは、行う処理に対して、マシンがオーバースペックなわけです。
IT企業にお勤めの方は詳しいかも知れませんが、
CPU使用率をいかに100%に近づけるか?
というのがハードウェア構成の観点として重視されたりします。
それは、どんな構成にするのが、最も合理的であるか?
という点で非常に大事なことです。
さて、コンピュータの動きというのは、
脳の動きにたとえられることもあります。
とはいえ、私たちの脳は、既存のコンピュータと比べ物にならないくらい
ハイスペックなマシンです(笑)
しかも、脳の持つスペックをフルにつかって一生を終える人なんて、全然いません。
ということは、私たちの脳にとっては、
「CPU使用率を上げること」
というのは、一生の課題かも知れません。
では、実際のところ、どうやってCPU使用率を上げるか?
といえば、
「頭を使って考える」ということにおいて
・間断なく(時間的な視点で)
・よりたくさんのことを(時間当たりの使用率という視点で)
この2つのことが大事なのだと思います。
では、どうしたら
・間断なく
・よりたくさんのことを
頭を使って考えることができるか?
といえば、
「習慣です」
というのが結論だと思います。
しかしながら、習慣というのは、ある程度の「環境選び」
をしないと、身につきませんし、進化も深化もしません。
その意味において、手をつけやすい部分というと、
「従来であれば頭を使っていない時間」
ではないでしょうか?
(80点を100点にするのはたいへんですが、10点を30点にするのはもっとカンタンです)
なればこそ、土曜日に早起きして、勉強会に参加する、
というRBCの活動は非常に有意義です(と、自画自賛してみます♪)
また、皆さんにご案内した、プレゼン大会も、
とても良い機会になると思います。
「CPU使用率を上げよう」というあなたは、RBCへの会員登録をどうぞ!
明日は友部くんです。

『自分の強み』

こんにちは。のむらです。
例えば就職活動では、「自己PR」をする機会があったと思います。
その時には、「自分の強みが何か?」ということを考えたことと思いますが、
そもそも、「強み」って何でしょうか?
仮に、
「カツゼツが良い」
という強みがあったとします。
しかし、
「カツゼツが良い」
ということだけでは、
「それが強みなのか弱みなのか」
が分かりません。
まぁ、「良い」と書いてあれば強みだろう、という読み方もあるのですが、、
地球上の全ての人が「カツゼツが超良い」ということであれば、
「カツゼツが良い」は弱み以外のなにものでもありません。
「強み」というのは、どこまでいっても相対的なものですので、
「自分の強み」を考える時には、
それを相対化して考える必要があります。
思うに、最近よく耳にする
「自分の強みが分かりません」とか、
「自己実現に向けてどうしたら良いか」、
という話も、自分を絶対化して分析していることに起因するような気がします。
セミナーなんかでも、
参加者を絶対化して差し上げて、予言者みたいな感じで
ポジティブな未来を示してあげれば、
途端に、参加者を強烈なファンにすることができます。
(RBCでは、参加者の本質的な成長を第一に考えていますので、
この手の手法は取り入れておりませんが、
ビジネス的には、そういう設計をした方が儲かりますね。)
自分を相対化してみる、というのは、なかなかに難しいことでもあります。
それは、ビジネスモデルにおいても然りで、
手塩にかけて育て上げた、練りこんだビジネスや企画であれば、
もう、思いっきり感情移入しちゃっていますので(笑)
なかなか相対化してみることは難しいかも知れません。
ただ、本当に「自分/自社/自プロジェクトの強み」を見つけ出そうとすれば、
そこには、相対化した視点が不可欠です。
会員の皆さまには、プレゼン大会のエントリーについて
お知らせしたところですが、そうやって
「自分自身(の考えること/考えられること)を他者に向けて表現する機会」
を、大事にしていくことで、自分の強みも明確になることと思います。
強制はしませんが、エントリーした方が、あなたにとっては成長や学びが大きいと思います。
(しかも、次のチャンスは12ヶ月も先ですし。。)
「自分の強みを明確にしたい!」という方は、RBCへの会員登録をどうぞ!
明日は友部くんです。

『視点を変える』

こんにちは。のむらです。
ちょっと前に、「自由」についてコメントしましたが、
その背景について、思うところを述べてみたいと思います。
先日のコメントでは、
「自由に耐えうる人間になること」
というのを重要な点として述べました。
これは一体どういうことなのか?と言えば、、、
まずは、
「自由」というと、
「自由を手に入れること」
を、第一に目標と設定されることが多いのですが、
実は、その人の目標として設定する「自由」が、
時として、「そんなに自由ではない」ことがあります。
これは、「自由」をどう定義するか?によっても、
微妙な違いが出てきます。
私がここでいう「自由」というのは、(要件として)一義的には
「あらゆる縛り・制約・隷属から、心身共に解放された状態」
を言います。
究極的なことを言ってしまえば、
「肉体を通した、五感による認識」や、
さらに、
「意識、潜在意識ひいては無意識領域の作用」
から開放されることは非常に難しいと思いますので、
(ここまでくると、「自由」ですが、「実感」が伴いません。笑)
「どのレベルまで自由なのか?」
というのはある程度の線引きをした上で「自由」の要件を定義することが
必要なんじゃないかと思います。
とすると、一般的に求められている「自由」の要件として、
(その人がそこまで意識しているかどうかは別として)
「意識領域で実感できる自由」
ということは、間違いないように思います。
では、その中で具体的にはどのような状態が
自由と呼ばれているでしょうか?
イメージしやすい状態
(かどうかは、ホントは一概には言えませんが・・・)
としては、「消費行動/所有における自由」というのがあるように思います。
例えば、一切の消費活動に関して、制約が無い状態。
何か、欲しいものがある時に、全く制限事項が無いとします。
そうすると、
ペットショップで売っているオカヤドカリのオカちゃん、
世界で最も海がキレイなモルディブ共和国、
大好きなモデルである冨永愛さん、
などなど、何でも手に入るわけです。
(既に、私の想像を超えている気もしますが。。。笑)
とはいえ、
ここでそもそも「欲しい」という願いはどこから来ているのでしょうか?
これが、意外と自由ではない気がします。
服が欲しいとか、車が欲しいとか、家が欲しいとか、
「欲しい」にも色々あると思いますが、
生まれてから今まで、自分に入ってきた情報を、全て消してしまった時に、
同じような「欲しい」という感情は生まれるでしょうか?
もしその人が「車」という存在を知らなければ、
「車が欲しい」とは思いようがないわけです。
とすると、「欲しい」という感情自体が、自分の持っている情報に
隷属しているわけです。
そういう意味では、一般的に語られる「自由」というのは、
実はそんなに「自由」ではないように思われます。
次に、その人が持つ「価値基準」について考えてみます。
上述の例では、「欲しい」という感情が、そもそも自分の持つ情報からは
開放されていない、ということを書きましたが、
裏を返せば、
「欲しくない」というのも「自由」として扱うことができると思います。
例えば、家という存在を自由に手に入れる力があったとしても、
「家は欲しくない」と考えている人は手に入れないわけです。
そこでは、「所有に関する価値基準」なるものが、その人なりにあるわけです。
「この価値基準自体を自由にする」というのは、
カンタンなことでは無いように思います。
人間は、社会的な動物と言われますが、
「ある社会における価値基準」
というのは、その社会の構成員によって、
ゆるやかに(時としては強固に)共有されています。
また、成熟した消費社会においては、
大衆の価値基準を操作するプレイヤーもたくさんいますし、
そうやって操作された価値基準を持つ人は更に多いわけです。
これが「規範」として、その社会においてゆるやかに定着し、
二項対立の図式で、「逸脱」も生まれます。
その人が価値基準を「規範」に近づけることによって、
その価値基準に共感する人が増えますし、
逆に、その人の価値基準が「逸脱」の側にあれば、
対立者が増えることになります。
ですので、価値基準について「規範」との差異がある状態、
というのは、本人的には、そんなに楽な状態ではありません。
第一には、そういう状態に耐えるだけの精神力が必要ですし、
第二には、そういう状態にありつつも生きていく上では、相応の調整力も必要です。
その点で、
「自由に耐えうる人間になること」の重要性をコメントしてみたわけです。
ただし、このコメントの前提は「逸脱した価値基準の存在に意味がある」
というものです。
この前提が無くなれば、こんなコメントは成立しないのですが、
それこそが、「自由」の要件をどこで線引きするか?ということなのです。
RBCにおいては、世の中に新たな価値を生み出す「ビジネスクリエーター」
の輩出を目的にしていますので、
「新しい価値」の「新しさ」についても考える必要があります。
「新しさ」には、既存の価値に対する「逸脱」がつきものです。
また、「新たな価値」が生まれることによって、世の中がより豊かに、
エキサイティングになるという意味があります。
(生態系的な視点で見て、バランスが取られる、という意味もあります)
ですから、「自由に耐えうる人間になること」というのは、
RBCという場においては「規範」となりますし、
世の中全体的には、「視点を変える」という点で、
若干の「逸脱」を起こすことでもあります。
と、かな?り長い説明になりましたが、(笑)
そんなことを考える次第です。
「自由に耐えうる人間になろう!」という方は、RBCへの会員登録をどうぞ!
明日は友部くんです。

『交渉術』

こんにちは。のむらです。
以前、交渉術のセミナーを受講しました。
これまた、詳しい内容は公開情報にすべきではないので、
残念ですが、詳細についてはお話しません。
(興味がある方は個人的に聞いてください)
さて、このセミナーの最後に、ある有名な中東の寓話が紹介されていたので、
書いてみます。
あるところに、17頭のラクダを飼っている男がいました。
しかしながら、その男は死んでしまいました。
そして、3人の息子に、こんな遺言を残していました。
私の飼っているラクダの1/2を長男に、
私の飼っているラクダの1/3を次男に、
私の飼っているラクダの1/9を三男に、
遺産として与えることとする

残った息子たちは、この遺言通りにラクダを分けようと
話し合いを始めました。
しかし、17頭は、2でも3でも9でも割り切れません。
なかなかうまく分ける方法が決まりません。
どんどんヒートアップして、言い争いになってしまいました。
そうやって、あーでもない、こーでもない、とやっているところに、
一人の賢者が1頭のラクダに乗って現れました。
息子たちに言い争いの理由を尋ねると、
賢者は、あるアドバイスをして、すぐに争いを解決してしまいました。
さて、この賢者は、彼らにどんなアドバイスをしたでしょうか??
(Thinking Time)
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
(Thinking Time)
分かりましたか??
賢者は、3人の息子たちに向かって、
「では、私のラクダをあげましょう。それでうまく分けれらるはずです」
と、彼らに自分のラクダを与えたのでした。
そう、賢者のラクダを合わせると、ラクダは全部で18頭。
18頭は、2でも3でも9でも割り切ることができます。
そうして18頭のラクダの
1/2である9頭を長男が、
1/3である6頭を次男が、
1/9である2頭を三男が、
それぞれ手に入れることができました。
しかしどうでしょう、それぞれがラクダを手に入れても、
1頭のラクダが余りました。
(9+6+2=17)
賢者は、その余ったラクダに乗って去っていきました。
ちょうど、交渉においても、
この「18頭目のラクダを探すこと」
こそが最も大事なのだという教訓でした。
交渉といえば、
特に、ヒエラルキーマインドに完全に毒されている人同士の場合、
とてもじゃないけど見ていられません。
※一回の取引でどれだけ買い叩けるかとか、どれだけ儲かるかとか、
 躍起になっていたりします。
ひとつの利害関係だけを問題にしてしまうことで、
勝者と敗者に分かれてしまいますし、
そもそも、非生産的な時間がもの凄いスピードで流れていきます。
どちらかが得をし、どちらかが損をする、という関係には、
この「18頭目のラクダを探す」という姿勢が全くありません。
お互いがそういう「18頭目のラクダを探す」という姿勢で
ビジネスを推進したら、その関係が
どれだけ生産的になるかは計り知れません。
ビジネスクリエーターたる者、常に、18頭目のラクダを探したいものです。
18頭目のラクダを探そう!という方は、会員登録をどうぞ!
受付中イベントはこちら
※別解として、「3人がそれぞれ、割り切れないので余りを切り捨てる」という方法もあります。
 3人がそれぞれ割り切れない分を我慢するとどうなりますか??
 ぜひ、計算してみてください。