Author Archive Nomura

完全自動化なシステムにしないという設計思想

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
さて、巷では、
マイクロソフトがセールスフォース・ドットコムを買うかも!?という話
が出ていますね。
クラウド型のCRMシステムを大掛かりに展開しているセールスフォースですが、
時価総額は日本円で6兆円くらいの規模になっているそうです。
法人向けのサービスを考える時に、
既存の業務をフローチャートに落とし込んでみると、
実は、「これってそもそも人間いらなくね?」的なアイディアが浮かんでしまうのも、
IT屋さんであれば、ちょくちょくあることではないでしょうか?
CRMということについても、
そもそも取引の場全体をシステム化してしまうと、
人がセールスをするためにつかうシステムではなくて、
製造した製品を直接顧客に届けるシステムに変わったりするようにも思います。
ひとつの参考例はAmazonだと思います。
ただ、取引を処理フローに落とし込んだ時に、
システム化できないこともあるものです。
例えば、
やたらとオシャレで美男美女をたくさん採用しているような企業もあります。
こういう会社と取引をすれば、定期的に美男美女が職場に訪問してきたり、
打合せに出てきたりするものです。
ここにある取引先の(あまり大声では言えないような)メリットというのは、
営業を全自動化したとしたら、消えてしまうところです。
全ての社員が費用対効果を極限まで追求するというメンタリティの会社ばかりの
世の中になったとしたら、
見た目の良い社員を採用して営業させるということにはメリットがありませんが、
そういう世の中が来た日には、経営者とフリーランスばかりの
世の中になるようにも思います。
※ので、そもそも法人営業のための社員を大量に抱えるということが無くなるかな、と。
これは一例ですが、
業務フローを描いた時点で、既に、削ぎ落とされている価値というのがあるので、
完全自動化は必ずしも価値を最大化していないことが多いです。
現在、ビジネスクリエーターズでも、法人向けソリューションの
設計をしておりますが、
ここでのポイントは、完全自動化するわけではない、
ということです。
いや、一応、完全自動化のフローも描けなくは無いのですが、
そんなことをしたら、提案先の担当部署そのものが無くなってしまいます。
そういう提案を良しとする人が
一定以上の規模の会社で管理職になっているというのは、
あまり現実的なストーリーでは無いですね。
会社全体は効率化されたけど、自分の仕事がなくなって、
これまでのキャリアが活かされる場所がなくなりました、
となるわけです。
これにはムリがあるでしょう。
かといって、人がやる作業にいちいち並走するようなシステムであれば、
面倒なだけ、管理されているだけ、というものになってしまいます。
では、どういう思想で設計すれば良いでしょうか?
今、考えていることは、
システムが得意なことをシステムに任せて、
人が持っている暗黙知なり経験則というのは、
そのシステムの上で発揮できるようにする、
というものです。
一方で、会社全体で考えた場合に、
人が入れ替わっても業務が継続できるように、
データの蓄積もまた、システムに任せるわけです。
企業向けシステムの特徴で、
データ蓄積の話をすると、
やれすぐにビッグデータだなんだと言われそうですが、
ビジネスとして考えると、
ビッグデータかどうかよりも、
単純に、「お客様の手元でお客様のデータが蓄積される」
という仕組みのほうに価値があると思います。
それをサービス提供側がつかうといっても、
正直、たいした使い方ができないことのほうが多く、
実際には、データを蓄積した本人が一番データの価値や意味を
理解しているものだったりします。
(というのも、蓄積されるデータの背景にあるコンテクストまでは、
なかなか蓄積が難しいので)
というわけで、
単純な演算処理や検索処理、
データの蓄積というのは、
システムに任せて、
より大事なことを考えられるような
そんなシステムを設計中です。
また、タイミングが来たら皆様にもご案内します。
この、完全自動化なシステムにしないという考え方は、
それが商売であるならば、
大事なことではないでしょうか?
もし、
法人向けのシステム等のプロジェクトに関わることがありましたら、
一度、考えてみてはいかがでしょう。
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『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地@日本科学未来館に行ってきた話』

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
今日は、資金調達をしないでチャレンジをするヒントのお話、、、
になるか分かりませんが、書いてみます。
先日、チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地に行ってきました。
諸事情により、2回行くことになりました。。笑
今年の万博にも出展するチームラボですが、ここのところ、
かなり知名度を上げたように思います。
個人的には、かなり昔から注目していた会社なのですが、
ここ数年はもの凄い勢いですから、
皆さんもメディア等で見聞きしたこともあるかも知れません。
とかく、日本のスタートアップとかベンチャーというと、
シリコンバレーで見たことのあるサービスを上手にコピーして、
一桁二桁小さい金額をVCから調達して、、、
というケースが多いとも言われています。
これは、単純に投資マネーの流通規模の問題もあるでしょうし、
新卒で大手のVCや証券会社に就職した人たちが、
「失敗しないように」投資をするという文化もあってのことかも知れません。
何を重視するか?ということがそもそも違ったりするので、
これを一概に、良いとか悪いとか言うのは難しい問題かも知れません。
ただ、
世界的に見て尖ったことをやろうとすれば、
他のプレイヤーと圧倒的に違うことに、
集中的な投資が必要だとも思います。
全ての人が理解できるようなものであれば、
それはきっと、既にあるものであることが多いでしょう。
とはいえ、
殆どの人が理解できないものに対して、
お金や人を注ぎ込むのは、そうカンタンなことではありません。
そういうわけで、
チームラボの様子を、私の見た限りで振り返ると、
昔は、Googleとは違う検索エンジンをつくっていたりしましたが、
まぁ、これは流行りませんでした。笑
他方、請負の仕事を続けておりまして、
そうしながらも、色々なアート作品をつくっていました。
経営的に考えると、
利益の再投資先がアート作品の制作、ということになるでしょう。
発表の場も、いわゆる日本のアートシーンのメインストリームではない
ところが以前は多かったですが、
台北での発表あたりから、評価を上げて、追い風が吹いたように見えます。
その後は、皆さんも知るところのように思います。
こういう流れを振り返るに、
本当に先進的なことにチャレンジしようと思うのであれば、
必要以上のステークホルダーを追加しないことが、
大事なのではないかと思います。
多くの人が納得できるようなプロジェクトにしようとすれば、
それはどんどん丸いものになっていって、
結局、平凡なものになるでしょう。
平凡なものには、結果的にはあまり競争力がありません。
ステークホルダーを増やさずに、非凡なものを生み出そうとしたら、
自分で体力をつけて、
その体力を、他人にああだこうだ言われずに行使する、
という段階が必要だと思います。
尖った思想を守るには、投資可能な経済的な自律を
まずは目指すべきだと思います。
話は戻って、件のチームラボ展ですが、
まだ行っていないという方は、
ぜひ足を運んでみることをお勧めします。
作品そのものも面白いですし、
上記のようなプロセスを思い起こしながら見て頂くと、
皆さまのビジネスクリエーターたるためのひとつのヒントも得られるように思います。
今までになかった、ヤバいものをつくりましょう!
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電池も電源も必要ないデバイスで革命を

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
今日は技術系なスタートアップのお話です。
よく「何か面白いの出てきてませんか?」みたいな質問は頂くのですが、
日々、色んなものを見過ぎていて、何を紹介するか?に
悩むこともしばしば。
その中で、このところよく話したかなー、というのが、
センスプラウトのお話です。
けっこう、この話をしてもピンと来ない方も多いのですが、
だいたい、大きく勝とうとしたら、
それくらいのアイディアでちょうど良いと思います。
「土壌の水分量や降雨状況を感知するセンサー」
ということで考えると、
ソフトウェアエンジニアであればすぐにアルゴリズムを思いつくかも知れません。
ハードウェアのエンジニアであれば、どんな部品が必要かがすぐに思いつくかも知れません。
営業サイドの人でしたら、売り先や利用方法を考えるかも知れません。
ただ、最も面白いポイントは、
センスプラウトが電池や電源を必要としないところです。
Energy Harvestingという技術がつかわれていて、
そのあたりを漂っている電波を動力源に、
センサーを動かしています。
そういうわけで、電池交換や電源の確保をせずに、
土に挿しておくだけでOKということになるのですが、
これが普及した時には、色々なルールが変わると思います。
楽しみなスタートアップです。
変革はみんなが知らないうちに動く、
みんなが知った頃にはもう手遅れ、
というのが世の常だとは思いますが、
是非とも大きな変革を起こして頂きたいと期待してます。
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インバウンド事業の流れを予測してみる

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
ハコモノビジネスの話が続いているので、今日もそれ系のネタで。
ケイト・スペード ニューヨーク 銀座店
を見ていて気付いたのですが、壁が金ピカなのですね。
他にも、このところ、金ピカの内装が出てきていますが、
今、日本には多くの中国人の方が来て、
たくさんのお金を落としています。
これは春節の時のニュースなどでも印象に残っている方が多いのではないでしょうか?
そういうトレンドがあって、
中国の方は、金も好きですし、銀座もブランド力があります。
中国の仕事をしている仲間も言っていましたが、
今、中国の方から見て日本でブランド力が高いのは、銀座と新宿なのだそうです。
そして、件の店舗に目がいったわけですが、、、
ファッションプレスの記事によると、
アジア初の旗艦店なのだそうです。
銀座の様子を考えますと、今、凄い勢いで再開発をしています。
オリンピックに向けて、ということなのかも知れませんが、
今後、銀座に収容できる店舗数を考えると、
相当激しい競争になるものと思われます。
ですから、多くの店舗にとっては、銀座の家賃を考えると、
赤字店舗になるように思います。
とはいえ、それでも銀座に出店するというのは、
「銀座にある店」
として、中国に進出することを考えているところもあると思います。
(それを考えずにただ競争しに行くのは、あまり良い戦い方では無いようにも思います。)
となると、銀座経由で中国に出店という流れが来て、
中国でもそれなりの売上を稼げるブランドが増えるのではないか?と、
私は予測しています。
あとは、円安のお話ですかね。
ちょっと前と比較すると、
「日本は全部3割引きセールをしている状態」
ですから、それがもうひとつの要素なのかな?
とも思っています。
良いものを日本人にとっては高く売っても、
中国人にとっては安い、と。
大まかな流れとしては、
3年くらいでまた人の流れが変わってくるのではないかな、
と思っています。
というのが、今、中国では企業への投資も盛んなのですが、
投資基準と言いましょうか、
投資の判断基準は、けっこうバブリーだな、というケースを見聞きするので、
大きく資金調達して大きくコケる事業が出てきた頃に、
中国側も少し経済状況が変わると思います。
さて、どうなるでしょうか?
ただ、我々としては、このビッグウェーブは、
ちょっと先を考えながらも、しっかり乗っておきたいところですね。
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ハコモノ×ショーのよくあるビジネスモデル

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
前回の話も、
いわゆるハコモノビジネスのお話でしたが、
今回も、ハコモノビジネスのお話です。
今回のお話は、ちょくちょく顔を出すバーのマスターに教えてもらいました。
いわゆる、ショーが見られるような箱ってけっこうありますね。
例えば、歌や演奏、ダンス等です。
ケースとして、歌い手さんが出てくるライブハウスというかそういう感じの飲み屋さん、
で話を進めていきます。
あるところに、そこそこ綺麗でそこそこ歌うのが得意なOLさんがいました。
ある日、飲み会の二次会で行ったカラオケに、
「音楽通」なるおじさまがおりまして、、、
「君、才能あるからプロになりなよー」
と言うではありませんか。
最初は「ホントかなー?」と思いながらも、
「今度、ここのお店で一曲歌ってみなよ」
と、言われるので、やってみることにしました。
とはいえ、あんまりアウェーな感じなのもキツいので、
会社の同期入社の仲間と、大学時代の仲間に声をかけて、
出演してみました。
実際に歌ってみると、まぁまぁ盛り上がりました。
とはいえ、お店はせいぜい30人くらいしか入りませんし、
自分の友達が全部で7人来ていたので、歌い終わったら、
久々に友達との飲み会です。
今度は、そのお店の店長が、
「君はいいねー、才能があるよ」
と言うではありませんか。
これだけ言われるということは、
もうちょっと本気でやったほうが良いんじゃないか?
と、
一緒にいた友達も、
「プロになるなら、今のうちにサインもらっとこうかなー」
とか湧いています。
それから数ヶ月。
彼女は、ボイストレーニングに通ったり、
プロが使用するような声の良くなるサプリメントを買ったりと、
プロみたいなことをするようになりました。
いつしか、OLでいることが負担になってきました。
考えた結果、OLを辞めて、歌一本でチャレンジしてみることにしました。
会社の上司も「一度きりの人生なんだから、がんばりなさい」と温かい言葉をくれました。
さて、彼女は会社を辞めて1ヶ月後、
いつしかのお店でデビューライブをやることにしました。
今度は、単独ライブです。
30人でいっぱいになるお店に、25人くらい彼女の友達や、
会社の先輩後輩が来ました。
あと、数名の「通」なおじさまがいて、お店は満員です。
数曲の歌の後は、
各テーブルを回って、乾杯を繰り返し、、、、、
けっこう飲んで酔っ払ってしまいました。
この手のお店に通っているおじさまには、
お褒めのコメントを頂きまして、
名刺も頂きました。
と、ここまでの流れというのが、お店のビジネスモデルなのですね。
どうやって成り立っているかというと、
デビューする新人歌手というのは、いくつかの役割があります。
まずは、お店のセールスマンです。
お店の席を埋めるために働きます。
また、追加オーダーで売上が増えるように、芸以外の接客も行います。
この後の話が悲しいオチになりがちなので、
デビューライブで話を終えましたが、
元々の知り合いだけでは、徐々に集客は落ちてきます。
そこで大事なのが、似たようなお店をウロウロしているお客様を
自分のお客にすることなのですが、
実は、
「このくらいのお店であれば、芸以外の接客もある」
ことを知っているおじさまたちだったりするのですね。
そういう人たちは、おそらくそう遠くないうちに
色んなことで困りそうな若い女性が出てくるのを待っているわけです。
ですから、お店にいったりするわけですね。
身も蓋も無い言い方をするならば、いわゆる恋活なのですね。
こういう人が一箇所に集まり、そこで水を売って儲けるという
水商売なわけです。
そのために、新人の発掘というのが常に行われておりまして、
「そこそこの」パフォーマーやアーティストさんが、
集客もやって芸+αでお客様の満足度を上げるというパターンになります。
お店を飲食業だと考えたら、
何を営業努力のポイントにすべきか?というのも違ってきそうなものですが、
新人の発掘に集中することで、それなりのビジネスが継続したりもするものです。
こうやってハコモノビジネスが成り立っている様子について、
詳しく教えて頂いたわけですが、
なかなか、うまいというか、まぁ、えげつないというか、
しかし、これはこれで仕組み化されているとも言えるなぁ、と
感心した次第です。
これは、もう少し抽象度を上げて考えてみると、
同じような構造のことが色々と起きているように思います。
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倒れてみて分かった植物型のビジネスにあるちょっとの差とは?

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
昨晩の話なのですが、生まれて初めて、目眩を起こして倒れました。
ちょくちょく立ち寄るバーで少し飲んでから、
帰ろうとして立ち上がったら、どうも様子がおかしい。
顔色が良くないのに気づいたマスターがカバンを持って見送ろうとしたら、
お店のドアのあたりで、倒れてしまいました。
で、倒れると、マスターが顔を覗きこんでいて、
「おい!大丈夫か!?」
と、私に話しかけています。
で、なんだか頭から冷や汗が噴き出しています。
それから、
ゆっくり呼吸をして、椅子に座って、水をもらって少し休みました。
こういう経験が無かったので、びっくりしましたが、
「たぶん、中学校の頃とかに朝礼で倒れるコってこんな感覚だったんだー」
と、妙な納得感がありましたが、、、
おそらく、原因は、脱水と酸欠と疲労かなーと。
そんなことを考えながら
休んでいると、マスターが、
「煙草5本くれよ」
と言ったりしながら(笑)
200円を渡しました。
しばらくして落ち着いて来たので、
常連さんにもお騒がせしたことを詫びつつ、
お店を出ました。
で、「ちょっと水でも飲んだほうが良いか」
と思ったら、うまい具合に小銭が手元にありまして、
自販機で水を買いました。
というのも、マスターが200円をくれたからですね。
こちらに気を遣わせないような気遣いというのに
後から気付くわけですが、
よくよく考えると、バーのような業態の場合、
リターゲティング広告のように、
お客様を追いかけるのはなかなか難しいです。
植物の如く、そこにあるわけでして、
そこに来て頂くことで商売になります。
昨晩立ち寄った場所も、バーの多いエリアでして、
他にも色々なお店があります。
それこそ、昨晩は、マスターに「このお店をどうしていきたいか?」
という話を聞いたところでして、
近くにお客さんのよく入るバーがあるのも知ってるわけですね。
そことの違いもご自身で分析していらっしゃいます。
人が立ち寄る場になって、全てが始まります。
そういう時には、新規で入りたくなるという気遣いもさることながら、
一度来た人がまた来たくなるような気遣いも大事ですね。
また、そういうことが、植物型のビジネスでは時間とともに効いてきます。
飲食店やアミューズメント施設となると、かなり植物型な業態ですが、
完全にそうではない、自分たちでお客様のところに赴けるビジネスだとしても、
小さな気遣いというのは、時間とともに効いてくることがけっこうありますね。
そして、そういう小さな気遣いを積み重ねることで、
結果を出したお話が、
今月のビジネスクリエーターズLiveだったりします。
是非、お見逃しなく!
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明日は松葉佐くんです。

適正に値下がりする商品とは?

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
商品の価格設定というのは、その後の事業の動きを大きく変える場合もあり、
時に、悩ましい問題かも知れません。
さて、最近、そんなことを考えることがありました。
私はけっこう、値下げしてる香水が並んでいるお店を見ると、
色々と物色してしまう習性がありまして、、、笑
なんだかんだで、常時、30本以上の香水がある気がします。
※そして、殆ど使い切れない。。
最近は、アロマオイルを使用することもありまして、
香水ではないこともあるのですが、
それでも、人混みを歩いている時に香水の匂いがすると、
どの香水に近いか?
という分類を脳内で行っていたりします。
(何のトレーニングだか分かりませんが)
そういう癖がありますから、
あー、これはあのブランドのあの香水に近い、
ということをけっこう思ったりします。
しかし、
ちょっと前に、とある有名な方と食事をさせて頂く機会がありまして、
その方が来られた時にコートをかけるためにお預かりすることがありました。
コートを脱いだ瞬間に広がった匂いが、
今までに体験したことのない匂いでして、
「何に似ているか?」の前に、
「この香水の香りを嗅いだことがない」
という思いに駆られました。
で、それは記憶としては残っていたのですが、
某百貨店で、ロンドンから日本に入ってきた香水ブランドのお店を見ていた時に、
同じ香りに出会いました。
最初は、珍しい香りだと思ったのですが、
少し考えると、
「どこかでこの香りには出会っている。。どこだろう。。あ、あの時のだ!」
と、驚いたわけです。
そして、それは確かに素晴らしい香りなのですが、
庶民の私は、値段書いてないとなると、ちょっとビビるわけでして、、、汗
とりあえず売り場を離れてから、Webでオンラインショップを検索してみました。
そうすると、まぁ、香水としてはなかなか良いお値段だったのですね。
で、香水はどこかで安く手に入るものだと思っていたので、
色々と検索してみたのですが、少ししか見つからず、
むしろ、公式のオンラインショップより高かったりもしました。
これはどういうことなのだろう?と考えてみるに、
まず、この商品は少なくとも日本ではまだ流通量が少ないです。
香水というのは、気に入った場合はリピートする商品です。
いわゆる、定番なラグジュアリーブランドのものであっても、
探せばけっこう、価格が下がった状態で買えるのですが、
これは、既に一定数のリピーターがいるので、
流通量を多くする方向にシフトしているのだと思います。
一方で、件の香水は、まだ、新規顧客を開拓している段階ですので、
少ない販売拠点と定価販売
という段階なのだと思いました。
もし、爆発的にヒットしたら、流通量が増えて、
少し価格も下がるのかな?
と、密かに期待していたりします。
※じゃあ、自分が買え、という話もあるのですが。。汗
ということで、ご興味のある方は、
是非こちらからご購入を!(笑)
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【人を動かすインセンティブ】ゲームバランスを考えたサービス設計

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
特に、コンシューマ向けサービスの場合、
どうやって人を集めるか?
というのは大きな課題です。
どんなに素晴らしいサービスでも、
人が集まらなければ宝の持ち腐れです。
また、情報の流通量が増えていく情報革命以降の社会においては、
待っているだけでは、どんどん情報に埋もれてしまいますから、
火をつけるために何かしらのきっかけを用意するのは、大事なことです。
いわゆる、撒き餌という考え方が、火をつけるきっかけとして、
よくつかわれる手法です。
ただ、これは、バランスを考えないと、
その後のユーザの離脱にも繋がりますから、
何でもかんでも与えれば良いというわけでもありません。
見せ方も大事です。
例えば、少し昔の話ですが、
ビックカメラで、「100人に1人無料」というキャンペーンがありました。
ITメディアで紹介された記事
これは、仕組み上は「1%割引キャンペーン」というのと同じなのですが、
「1%割引」
では話題になり難いですが、
「100人に1人タダ」
のほうが話題になりやすいですね。
楽天スーパーセールなんかも、人が殺到するような撒き餌として、
かなり話題になったと思います。
私も見たことがありますが、ホテルの宿泊が1泊1000円とかになってましたが、
これが、開始数秒で既に完売になってました。
数秒で完売になったことが確認できたわけですが、
それをきっかけに通常のショッピングをする利用者も出てくるかも知れません。
この流れで、紹介したいのが、
タダヤサイドットコムです。
これまた、バランスの良い撒き餌だと思うのです。
農産物というのは、情報の非対称性がけっこうある商材でありながら、
あまりビジネスの仕組みが多様とは言えない分野でもあって、
かつ、一定の需要がある、と、
チャレンジするには面白い分野ではないでしょうか?
タダヤサイドットコムの仕組みは、
購入者側には、商品のお試しをタダで提供し、
販売者側には、ECサイトの構築と広告をタダで提供する、
と、2方向への撒き餌が用意されています。
バランスの良いサービス設計だと思います。
サービスを設計する時には、
関わる方への撒き餌を常に考えることで、
集まる際のハードルが下がるのではないでしょうか?
もし、あなたの考えているサービスが、
「良いものだからつかうべきだ」
というところでスタートしているようでしたら、
「良いかどうか分からない人でも、こうしたらまずは来る」
というポイントを用意するのも良いと思います。
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【嘘から出たマコトではない】嘘から出た嘘が価値になるアイディア勝負

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
というわけで、今日も事例を取り上げてみます。
最近、ちょっと面白いことを聞きました。
CHALIE VICEについてです。
このブランドは、元々、
オレンジ・アンド・パートナーズの副社長である軽部氏のサプライズバースデーのための、
架空のものでした。
とはいえ、このサプライズにけっこうなメンバーを巻き込んでおりまして、
その後、実在のブランドにしてしまおう、という流れができて、
具現化されてしまいました。
サプライズから具現化までのプロセスは検索すると色々な情報が出てくると思いますが、
「じゃあ、自分も架空のブランドをつくってみよう」
では、真似したようで真似になってないように思いますので、
私なりに、ポイントを考えてみました。
大きく分けると2つです。
1.振り切ったアイディアを出すこと
2.影響力のある人物を巻き込むこと
1.振り切ったアイディアを出すこと
これは、ブランドをつくろう、というところから、
他のブランドの持つストーリーや付加価値的なものと
似たようなものをつくる、であれば、かなり普通です。
もちろん、喧々諤々と議論できることはたくさんあるんですが、
「元になった人物も実在しなければ、
 ストーリーも全てつくり話」
となると、既に、過去の延長線上のアイディアではないのですね。
アイディアの有効性を考える時に、
とかく、私たちは過去の延長線上にそのアイディアを持ってこようとします。
そうすることで、具現化のプロセスが見えやすいですし、
時に、振り切ったアイディアを話すと、
「それ、どうやって実現するんですか?」
なんて、食ってかかる人も出てきたりします。
が、実現方法までがすぐに見えるようなアイディアであれば、
正直、具現化する段階で「モチベーションの維持」ということが
当たり前のように課題になります。
※その課題への対処法も、もちろん、過去の知識を頼るわけですが。。。
既にアイディアの具現化ということ自体の実績があると、
けっこう、こういう話は、やってるそばから飽きてきてしまいます。
ということは、これはそもそも、あまりクリエイティブでは無い人にとって、
クリエイティブなことをしている、という満足感を与えるくらいの
プロジェクトで終わってしまうことも珍しくないでしょう。
そういう意味で、
「何それ?意味わからん」
と言われるくらいでもちょうど良いのが、
アイディアの質的な側面ではないかと思います。
2.影響力のある人物を巻き込むこと
さて、上述のアイディアの質については、
ある程度以上の柔らかい頭があれば、
けっこういける人が多いと思います。
実は、それと同じかそれ以上に大事なことというのが、
この話でして、
アイディアをカタチにするには力が必要です。
ということは、どんなに優れたアイディアであっても、
それをどこに持っていくかによって、
その先の具現化のスピードや規模は大違いです。
なので、影響力のある人物と、人間関係をつくっておくかどうか、
もう、これの重要性がとても大きいです。
ぶっちゃけ、ここの差が殆どな気がしています。
現役のビジネスパーソンが
30人くらい人がいれば、まぁ、2人か3人くらいは、
質の良いアイディアを出せる人はいますが、
影響力のある人物と人間関係をつくっておくかどうかで言えば、
100人いて1人くらいができてるかどうか、
じゃないかと思います。
というわけで、この部分の重要性がよく分かる話だと思いました。
そもそも、
CHALIE VICEの経緯を見た時に、
あぁ、あれはあの人か、
あぁ、あれはあそこか、
ということがすぐに分かるか、もしくは、
仲間内でそういう会話になるかというところで、
第一段階があるように思います。
人間関係は成果に大きく影響します。
ですから、人間関係をつくるために、日々の行動が大事ですね。
ビジネスクリエーターズLiveでは名刺交換の時間も用意していますが、
いきなり上場企業の社長が隣の席にはいないかも知れませんが、
普段から色々な人と繋がりをつくることによって、
そういうチャンスも巡ってくるというものです。
逆に、いきなり上場企業の社長とだけ繋がりたい、
なんて人が他人と良い人間関係がつくれると思いますか?
というこで、チャンスは、日々の行動からでしょう。
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理屈ではおかしいけど成り立つビジネス

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
消費者心理というのを考えることがあります。
サービスや商品を考える時、
便利軸のような、理屈で考えてしまうことがあります。
もちろん、あるアイディアを実行可能なかたちにする時には、
理屈で考えることも大切です。
が、、、
論理的に整合性が無くても、人は購買行動を起こしたりします。
その分かりやすい例が宝くじだと思います。
宝くじの収支は発表されてますが、
この、宝くじの収支について、ものすごく話を単純化すると、
100人の人に対して、「とりあえず1万円ずつぼくにください」と呼びかけて、
「集めた1,000,000円のうち469,000円をそこに置いとくから、じゃんけんして勝った人にあげるよ」
という感じです。
で、残りの531,000円については、まぁ、100人の人の殆どは見ようともしないです。
もし、聞かれたら、回答はこんな感じです。
「117,000円はぼくが生活するためにもらいます。
 12,000円は名刺つくるのにつかいます。
 402,000円はぼくの仲間に配ります。」
と、こういう構造でも、駅の近くの宝くじ売り場には行列ができていたりします。
もし、購入の目的が、お金を増やすことであれば、
もうちょっと確実にお金が増える方法を選ぶべきでしょう。
いやいや、このお金で社会貢献するんだ、という目的であれば、
もっと間接費の少ない団体に寄付すれば良いです。
間接費が高いと批判される団体でも、半分以上が消えるところは、
そうそう無いですから。
こうなると、
「夢を買うんだ」
ということを言われたりもするんですが、
もう、この時点で論理的には怪しくなってきますが。。。
少しこの話に付き合ってみると、
「宝くじに当たること」
が目的だとしたら、ゲームでも良いわけですね。
別に、賞金とか関係ないわけです。
で、「お金が欲しい」だとしたら、上述の通りで、
既に筋の良くない選択をしているわけです。
と、まぁ、論理的にはおかしな仕組みなのですが、
多くの人は熱狂するわけです。
これを、論理的に整合性のある問題解決方法や、
購買者の意思決定で捉えようとするとムリがあります。
理屈はおかしいけど、バカ売れする、
というビジネスです。
ということは、
「多くの人は必ずしも論理的に整合性のある購買行動をするわけではない」
という前提でビジネスを考えたほうが良いかもしれません。
もちろん、心理学的には、
こういう状況で人が熱狂するメカニズムも説明されてはいますが、
メカニズムを心理学的に理解する以前からも、
このようなビジネスはあるわけですから、
カタチにできればOKというのが、はじめの一歩ではないかと思うのです。
というわけで、
理屈だけで考えるとおかしなビジネスだとしても、
やってみるのはアリだと思います。
ぶっちゃけ、絶対に成功するビジネスもありませんけど、
少なくとも、ビジネスとして成り立つ体をなしていれば、
絶対に失敗するビジネスというのもまた、無いのだと思います。
他にも色々と例はあるのですが、
魔法が解けてしまうので、挙げないことにしたいと思います。
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