Author Archive Nomura

『未来がYesと言っているか?に耳を澄ます』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
久々にTumblrからの転載です。
生きていれば、皆さん、けっこう共通点があるものです。
それが故に、人と人とが繋がるだとか、集まるだとか、
さらには、集団というより群集と言うべき状態もあります。
群集というのは、時として社会システムや文化を生み出したりもします。
ですから、人が持つ共通点の影響力というのはバカになりません。
ただ、影響力というのは、いつでも「良いものか?」と問えば、
本来はただの力でしかありませんから、良いかどうかというのは、
その力の向きによってケースバイケースということになります。
さて、人類の歴史を見ると、過去の習慣を引き継ぐ習性が
様々な場面で見られたりします。
過去の習慣を引き継ぐというのは、人類にとっては大きな特徴なのですが、
それについては前提として別のエントリーを参照してください。
さて、この特徴は常に良いものかと言えば、決してそんなことはありません。
過去の習慣を引き継ぐというのは、その通りだと思うのですが、
何か新しいものを生み出す時の足かせになったりします。
よくあるのは、新規の企画を検討している時に、それを会社としてやるのかやらないのか、
という意思決定をする際に、「それの成功事例は?」という確認をする人がけっこういます。
もちろん、商売としてどこかに何かを売る場合には、それっぽい事例を見せることで、
安心して発注して頂くという、売り手のお作法があるわけですが。。。
ただ、例えば、iPhoneという製品はヒットしましたが、
もし、iPhoneを検討している時に、
「ボタン一個のケータイ電話が売れた前例は?」
なんて言い出したら、いつまでたってもiPhoneはつくれません。
人類に、「過去の習慣を引き継ぐ」という強力な特徴があるからこそ、
新しいものを生み出すには、その習慣が足かせになることを意識し、
無意識に過去に答えを求めてしまうのが人間なのですから、
積極的に未来に目を向けて考えるべきでしょう。
その考え方は未来がYesと言っているのか?
私たちの目はすぐに過去の事例、過去のデータに向かいます。
だからこそ、耳を澄ますと言うべく、
意識的に、未来から考えるべきでしょう。
今、あなたの取り組んでいることは、
これからあなたが取り組むことは、
未来がYesと言っていますか?
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明日は樋口くんです。

『優れた人物を生み出す環境とは?』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
優れた人物を生み出す環境とは?
私たちにとっては常に頭を離れない問いです。
ただ、ここ半年強、ずっと考えていることは、
「混沌とした状況が面白い人材を生み出す」
ということです。
洗練された研修プログラム、
体系的な学習教材、
しっかりと管理された教育、、、
面白い人材が出てこない、
どこか閉塞感がある、勢いが無い、
というと、
すぐに、「教育が良くないんだ」
といって、教育批判が始まったりします。
ただ、
そうすると次に出てくるのは、
教育プログラムの内容に関する話ですが、
私は、それはもちろん大事ではありますが、
しかし、環境の影響はそれ以上に大きいんじゃないかと思っています。
この手の人材の話になると、
幕末、明治維新あたりの有名人の話が出てくることが多いですが、
そういう人の性格や能力を分析してそれをプログラムにして、、、、、
というのは、殆ど意味が無いと思っています。
それよりも私が注目しているのは、江戸時代末期の
ええじゃないか騒動です。
あらゆる秩序が否定された状態が全国的に伝播していきました。
そういう混沌とした場が、
自然発生的に突出した人物を生み出したのではないかと思っています。
ええじゃないか騒動自体を再現するというのも面白い試みなのですが、
そこまでしなくとも、少なくとも、私たちと関係のある方に対しては、
そのような機会がつくれないか?
局所的なええじゃないか騒動というか、
人為的につくった混沌とした場
ということを大事にしたいと思っています。
そうやって続けているのがビジネスクリエーターナイトです。
最初は形式自体も手探りでしたが、
今は、徹夜で合宿形式のイベントにしています。
集まって騒ぐようなオールナイトのイベントではなくて、
ビジネス系夜活としてのオールナイトイベントです。
まだまだ皆さんにその価値が十分に伝わってはいない気がするのですが、
しかし、会場であるHinodeSalonさんをはじめ、その価値を理解してくださる方を中心に、
少しずつ輪がひろがっているところです。
多分、これだけ多くの人が閉塞感がどうだと言いながら、
状況を変えられていないわけですから、
その解は、なかなか多くの人が理解するには時間のかかるものであっても、
それは当たり前だと思います。
しかし、だからといって諦めるわけにはいきません。
私たちはビジネスクリエーターを輩出するために、
優れた人材を生み出すために、
歩みを止めるわけにはいかないのです。
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明日は樋口くんです。

『最近の若い者は』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
「最近の若い者は」
いつの時代も言われるものです。
例えば、枕草子の中でもそういう言及はあったりします。
「最近の若い者は言葉遣いがなってない」
ということで、ある助動詞の話をしていますが、
今、日本で生きている人で、平安時代の文法や語法で話している人がいたら、
むしろ、そっちのほうが「言葉遣いがおかしい」と言われるでしょう。
とかく、人は、自分の世代の価値観を無意識的に
「正しい」
と、信じる傾向があります。
よく、寿命の話になった時に、
「戦中や戦後を生き抜いた世代だから、、、」
というのが、最近の日本の「若くない者」の言い分として
けっこう多いです。
が、その理屈が正しいとすると、
戦国時代の日本人はもっと長生きだということにならないと、
言っていることがおかしいです。
いや、もっと時代を遡れば、
生存環境はより過酷になるわけで、
それと寿命の話は明らかに筋が通りません。
人の言い分をとりあえず無視して、
人類の寿命だけを見てみると、
なんのことはなく、ずっと延び続けています。
しかし、人はなぜ、そういう勘違いを信じるのか?
それは、ある結果の原因をひとつに絞って見てしまうからです。
寿命というのは、例えば近年だと医療の進歩だと言われますが、
延びているか縮んでいるかという話でいえば、
ずっと延びていたわけであって、医療の発展の他にも、
公衆衛生であり、栄養状態(食料生産)、安全保障、等、
色々な要因があります。
後の時代から振り返ると、
「最近の若い者は」
の言及は、結果的には、
「若くない者」が「変化に適応したくない」
ということを、手を替え品を替え、やっているに過ぎません。
「私たちの生きている世界は変化し続ける」
というのが真実です。
ただ、いつの時代も
「最近の若い者は」が繰り返されるということは、
それに「適応したくない」という人の姿もまた、
人間の真実なのかも知れません。
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『換金性とはフィクションである』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
さて、2012年が過ぎ、2013年がやってきました。
私たちは、いつも、古いものが過ぎ去り、
新しいものが次々と向かってくる、
そんな中で生きています。
それを歓迎すれば、変化を楽しむ日々となり、
それを嫌悪すれば、変化に抗う日々となります。
時の流れを歓迎し、嫌悪し、
それが人毎に違っていて、私たちの生活する
社会、すなわち、人の集まりが表情を変えています。
願わくば、変化を楽しみながら過ごせれば、
それに越したことはありません。
有縁の方も含めて、そのように過ごすために何ができるのか?
日々、追求するテーマです。
ひとつ、そのためには、共有すべきことがあると思いまして、
それは、技術は新しく生まれ、情報、価値観は新しく塗り替えられる、
ということです。
私たちの未来予測や道徳観念や正義感というのは、
往々にして、それらのことを忘れた上に立てられています。
今の自分の価値観をベースに、
既存の技術の組み合わせでもって、
それがあたかも「正しい未来」であるかの如く。
しかし、それは常に間違った未来であって、
現実化する未来には、
新しい情報や技術、価値観といったものが含まれています。
さて、振り返ればそのように変化してきた私たちの社会ですが、
商売人としては、「換金性」という概念も、変化の過程で生まれた
私たちの生活における考え方です。
先日、家の近くの駅前の道を歩いていました。
そうすると、チェーンのお蕎麦屋さんがありまして、
その横を通った時に、
「例えば、ここで券売機に数百円のお金を入れる。
 そうして出てくるお蕎麦の価値の源泉(会計的な意味でなく、日本語的な意味で)とはつまり何か?」
ということを考えてみました。
数百円というお金は「店内で蕎麦を食べることができる」
というモノ+サービスを得るために投じます。
では、蕎麦がどのタイミングで価値を持つのか?店舗がどのタイミングで価値を持つのか?
また、割り箸は?どんぶりは?紙ナプキンは?等、
あらゆるモノが価値を持つタイミングというのがあるはずで、
仮に、蕎麦だけに注目してみます。
蕎麦は製麺されたタイミングで価値があるのか?
しかし、製麺されるには、蕎麦粉が必要で、
蕎麦粉になるには、実の加工があります。
実の加工をするには、実の収穫が必要で、
そのためには、実の栽培が必要で、、、、、
と、ずっと遡ることができます。
ただ、遡ることは永遠にいけそうなのですが、
そもそも、それを辿って行くと、
「人間が存在している」とか「世界が存在している」
みたいなところに行き着くわけでして、
蕎麦屋で券売機にお金を入れるという行為の換金性は、
人間が存在している、世界が存在している、
というところとこの理屈だと繋がっていることになります。
が、
人間が存在していることに関する換金可能な価値であったり、
世界が存在していることに関する換金可能な価値であったり、
というのは、人間そのものや、世界そのものが正確に観測されたことで、
初めて正確に試算することが可能になります。
そういうことを考えた時に、
人類の社会というのは、今もなお、
人間のことをもっと正確に知ろう、
世界のことをもっと正確に知ろう、
ということを繰り返しているわけでして、
じゃあ、この蕎麦が260円である根拠は?
と考えると、これはとても曖昧な結論だと分かるわけです。
すなわち、本来、まだ正確に試算できないものを、
試算しました、として取引をしているわけですから、
もう、これはそのプロセス全体がフィクションなわけです。
ということに気づいて、
換金性というのはつまるところ、フィクション。
だから、換金性という共通言語で動いている
「商売」というのも、フィクションだと。
フィクションであると分かると、
ずいぶんと面白くなってきて、笑いたくなってしまいました。
商売というのは、よくある構図では、
作り手と受け手がいて、それらを繋ぐ様々なプロセスなわけですが、
根本的には全てがフィクションなんですが、
どちらも笑えればオッケー!ということです。
商売というのは、笑倍だと。
お互いが笑える仕組みのフィクションなんでしょう。
今年はどれだけの笑いが増えるか?笑顔が見られるか?
どのように想像しますか?
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明日は樋口くんです。

『価格競争になりにくい4つの価値とは?(5/5)』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回に引き続き
価格競争になりにくい4つの価値とは?
について書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は3.について書いたので、今回は4.についてです。
さて、これはまだまだこれからの部分だと思っています。
そもそも、パラダイムを理解した気持ち良さとは何か?というと、
数学の問題の考え方が理解できた時の気持ち良さのようなものです。
さて、果たして人はこんなものにお金を払うのでしょうか?
いわゆる雑学的な本を読むというのが比較的よく見る事例でしょう。
ただ、パラダイムを理解する、というには少し仰々しいです。
が、、、
近年の日本で言うならば、なかなか良い事例が出てきていて、
例えば、思想書が売られていたりします。
それが、まぁそれなりに話題になったりと。
思想書の実用性
なんてことを考え始めると長い議論が始まりそうですが、
じゃあ、国政に影響を与えるような人が思想書を読み漁るのか?
といえば、むしろ、その逆で、著者のフォロワーというか、
思想そのものを生み出すよりは、
それを理解したいという欲求が前提となって事業になります。
もう少し形態を変えると、例えば、
オタキングexなんかも事例として良い事例だと思います。
人は、パラダイムを理解する気持ち良さに十分にお金を払う資質を持っています。
しかし、これはまだまだあまり可視化されていないというか、
論じられたり指摘されたりしていなので、
できればナイショにしておきたかったところでもあります。笑
なので、他にも色々事例はあるんですが、それについては、
この場ではナイショにしておきます。
が、信じられないくらい、というか、私からしたら「払いすぎだろ」と、
突っ込みたくなるようなお金を払ってる例もあります。
この視点でぜひ世の中を観察してみてください。
さて、これまで5回に分けてこの話を続けてきましたが、
未来予測をする時に、ほぼ確実な2択を組合せると、
未来はけっこう必然に見えます。
例えば、
情報の流通量は増えるか?減るか?
とか、
情報の流通速度は早くなるか?遅くなるか?
とか、
そういうことはほぼ確実な予測ができます。
今、目の前にある価値の本質は何か?というのを見つめつつ、
ほぼ確実な未来予測を組合せると、世の中は思った通りの変化になります。
その中で自分が何を狙うのか?何をするのか?というのは、
未来予測とはまた別の話ですが、
一気に難しい問いを立てるから、怪しげな予言とかを一生懸命暗記したりするわけで、
簡単な二択を組み合わせれば、難しいことは何もありません。
実は、最も難しいことは、
そういう難しい考え方のために思考を放棄している状態を変えることかも知れませんが。
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明日は樋口くんです。

『価格競争になりにくい4つの価値とは?(4/5)』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回に引き続き
価格競争になりにくい4つの価値とは?
について書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は2.について書いたので、今回は3.についてです。
これについては、本来は前回のトピックでも引き合いに出せる例が最適です。
どんな例かというと、
AKB48
のビジネスがそれにあたります。
ファンが同じCDをたくさん買ったりするのですが、
これは、そこにある音楽データでもなければ、CDそのものという物質を買っているわけでもなく、
そこにある投票権を買ったりするわけです。
本当は、AKBのビジネスとして優れたところはすごくたくさんあるんです。
個人的には、「著作権と関係なく儲かる仕組み」というところが
最もAKBをイノベーションと呼ぶべき部分だと思っています。
著作権という権利に対して課金をするモデルは、多くの人の価値観のベースにも、
道徳心のベースにもなっているほど強固な常識的な考え方ですが、
AKBに関して言えば、この常識が否定されてもまるで困らない。
YouTubeではPVが公式に公開されています。
著作権については、
突き詰めて行くと、つくり手と受取手が価値の綱引きをすることになるので、
けっこう、構造上は持続可能と言えるかどうか微妙な仕組みだとも思えます。
さらに言うと、その目に見えない権利が相続対象となって、
子孫がその権利で儲けるというのは、法治国家だからと言えば高度な社会という気もしますが、
ただ、シンプルに考えると少し気持ち悪いとも感じるところです。
子孫というだけで親の才能を換金する権利が与えられるというのは、
血統主義というか、拡大解釈すれば人種差別をする感覚と同じだと思うので。。。
これは考えだすと話が長くなるので、戻しますが、、、
AKBにはたくさんのメンバーがいて、
自分がお金を注ぎ込むことで、自分の応援したメンバーを応援し、
しかも、それがちゃんと結果に反映されます。
競争のルールはかなり透明です。
がんばった分だけ結果が出ます。
そして、そうやって自分のやったことがしっかりと結果になるというシステムに、
多くの人が消費者として参加しています。
世の中に自分の影響を示したい、
少しカッコよく言えば、
自分の生きた証を残したい、
そういう欲求が誰にでもあるところです。
しかも、その価格がいくらかと聞かれるととても困ります。
あなたの人生はいくらですか?
という問いに近いです。
あなたの人生はいくらですか?
という問いに対しては、
人生というのは、自分のつかえる時間でありお金であり精神力であるわけで、
自分の投じるエネルギーの全てはその問いに通じています。
ですから、
もし、その問いにつながるような商品やサービスがあれば、
人は最大限の能力をそこに投じることでしょう。
これは、値崩れどころか、人間の能力が上がれば、
その値段も上がるような価値です。
もし、この逆のことを考えて商品やサービスを設計しているとすれば、
値崩れはほぼ間違いありません。
ぜひとも、関わる人が熱中するような事業をつくりたいものですね。
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明日は樋口くんです。

『価格競争になりにくい4つの価値とは?(3/5)』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回に引き続き
価格競争になりにくい4つの価値とは?
について書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は1.について書いたので、今回は2.についてです。
インターネットの普及によってCDが売れなくなったと言われます。
確かに、デジタルデータを、わざわざディスクの状態で買う必要も無いですし、
そもそも、データそのものに課金するというビジネスが陳腐化しているという側面もあります。
余談ですが、日本は他の先進国に比べればまだCDは売れているそうです。
これは、皮肉なことですが、
日本の音楽消費者におけるインターネットリテラシーが比較的低いから
という背景があるそうです。
著作権ビジネスの是非というのも、けっこう真面目に議論できるテーマだとは思います。
現状では、著作権という権利がある前提で話が進んでいるのですが、
そもそも、著作物に権利が発生してそれが課金対象になる。
さらには、ある大物アーティストの子孫がその権利を相続で引き継いでお金を得る、
という事象そのものは、けっこう気持ち悪い権利の姿だと、個人的には思います。
また、音楽や映像等の著作物の流通量そのものが増えてくると、、、
中には
・タダで配っても見てもらえたらOK
・食っていくのは会社勤めでもバイトでもするから良いよ
・制作コスト持ち出しでも良いよ、楽しいから
という人がいて、
しかも、そういう人のつくったコンテンツが、プロがお金をかけて売り出しているものよりも、
面白かったり才能に溢れているケースも出てくるでしょう。
色々な背景があるでしょうが、少なくとも、CDが売れるようになりますか?というのと、
著作権ビジネスが拡大しますか?という問いに、自信をもってYesとは良い難い傾向です。
そんな中で、まだまだ調子の良い場所があります。
野外フェスのようなイベントです。
ちょっと前に、とある競技場の隣でフットサルをしていたのですが、
競技場内で某音楽レーベルのイベントが行われていて、
歌は普通に聞こえてきますので、もしそこにある音楽に価値があるのだとしたら、
競技場隣のフットサルコートに人が集まってもおかしくないわけです。
が、当然ですが、みなさん、イベント会場である競技場内にお金を払って入るわけですね。
またまた少し前に、とある音楽レーベルが主催しているイベントに行って来ましたが、
初対面だろうが構わず、輪が出来て騒いでいたりして、さらに、踊ったり歌ったりしちゃうわけです。
プロが歌う会場で素人が歌うというのが、もし、音そのものに価値があるとしたら、
もう、邪魔以外の何物でも無いわけですが、しかし、むしろ、そうやってみんなで騒いだほうが楽しいし嬉しいわけです。
そこにあるのが「一体感」という価値です。
そういうイベントで例えば全員の席が漫画喫茶のブースみたいに分かれていたら、
そうとうつまらないと思います。
リアルなイベントは分かりやすいですが、
インターネットの世界でも、人が繋がる場というのは多くの人が時間を投じるところです。
SNSが無くても人は生きていけますが、しかし、SNSに参加したりコミュニケーションの労力たるや、
電車に乗るとスマートフォンでコミュニケーションサービスを開いているばかりです。
一体感を得たいという欲求は非常に強い欲求です。
また、その欲求を機能やサービスで説明し切ることは難しいです。
音楽イベントはある程度伝統的な方法かも知れませんが、
方法は変えても、この欲求に応えるものは次々に出てきています。
本当は、別の事例で説明したかったのですが、
次回の例として挙げるほうがピッタリなので、とっておきの事例は次回にします。
「一体感を味わう」
あなたの関わる事業にどう反映されていますか?
また、どうやって表現できるでしょうか?
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明日は樋口くんです。

『価格競争になりにくい4つの価値とは?(2/5)』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回書いた、
価格競争になりにくい4つの価値とは?
について、続きを書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は結論だけ書いていましたので、
今回1つ目について書いてみます。
アーティスティックな体験に対する価値がなぜ価格競争になりにくいのか?
そもそも、利益の正体とは何でしょうか?
利益の正体というのは情報の非対称性です。
売り手と買い手に情報のギャップが全く無い状態であれば、
利益が残るということになりません。
ですから、最後の最後まで情報の非対称性が残るようなものを考えるのは有効な考え方だと思います。
アーティスティックな体験というのは、原価がほぼ説明不能です。
例えば、この価値のケースとしては、
Appleという企業が挙げられます。
Appleのロゴや、Apple製品の価値の重要な部分は
「クールさ」
です。
しかし、Appleのクールさについて、
その内容を詳細に解説できる人は殆どいません。
もし、完全な解説ができるとしたら、その人はApple製品をつくることができるはずです。
もう少し正確に言うならば、Appleが生み出すのと少なくとも同等のクールさを世の中に表現できるはずです。
現在、時価総額が世界一と言われるAppleも、ある見方をすれば、広く社会に貢献しているか?という考え方では説明がつきません。
どういうことかというと、インドではiPhoneがバカ売れしたりはしません。
なぜなら、インドで売るには値段が高すぎるからです。
マズローの欲求5段階説とかの話はしませんが、
しかし、機能やサービスの価値では、Appleの時価総額を説明することが難しいです。
Appleのロゴはクールです。
Apple製品は見た目も動きもクールです。
そして、世界的に見ればお金持ちの人種が、そのクールさのために大金を払っています。
熱狂的なファンになってくると、もはや、
「出たら買う」
という状態になっていたりもします。
スペックや機能と価格の比較で選ぶ人もそうそういないでしょう。
クール、カッコいい、キレイ、という価値は、なかなか崩れないです。
Appleを例にしましたが、他にもそういう価値を持つものは本当にたくさんあります。
また、少し皮肉な話ではありますが、
消費者の殆どは確固たる審美眼などは持っていません。
ここに情報の非対称性が保たれやすい構図があったりもするのです。
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『価格競争になりにくい4つの価値とは?』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
日本で、大企業のリストラのニュースが話題になっています。
リストラの是非を論じれば、それだけでも色んなことが考えられますが、
シンプルな社会的意義だけを考えると、
リストラによって、価値を生み出しにくい事業から
優秀な人材が市場に開放されます。
優秀な人材が価値を生み出しやすい事業に移動するためのきっかけとすると、
リストラに市場全体の価値を押し上げる意義があると思います。
現実的に、転職や独立ができない人が残りやすいとなると、
リストラする側の事業の価値はより早く下がるということもあるでしょうが。。
さて、あらゆる事業で、「既存のサービスや機能」は、
日々、その価値を下げています。
新しくつくられたサービスや機能も、時間の経過と共に、
徐々に原価に近づくように変化しています。
それは、事業者が価格を下げるということもありますし、
同じサービスや機能をより低価格で提供する事業者が参入する、
ということも要因となります。
その中で、どうにかこうにか、価値の下がり難い事業を考える方も
いらっしゃると思います。
ということで、下がりにくい4つの価値を紹介したいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
これは、特に成熟化した経済圏において、価値を下げにくいので、
知っておくと良いと思います。
それぞれ、事例となるビジネスもありますし、
詳しい解説もできるのですが、それらについては、
また別の機会にしたいと思います。
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『世界一になるには』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
世界一になるには?
ということを問いかけてみると、
ひとつ、やってはいけないことがあります。
それは、
「他人のつくったルールで競争に参加すること」
です。
もちろん、「社会性のある活動」というところまで世界の見方を抽象化すれば、
「生きて誰かに会う存在でいるだけで競争」
なんですが、
もう少し狭い意味でして、
ビジネスソリューションには、あらゆる名前がついて、
次から次へと色んな理論や概念が出てきます。
SEOだとかSEMだとか、そうこうしているうちに、
インバウンド・マーケティングだとか、
もう、どんどん色んなものが出てきます。
ただ、「スゴいものが出てきたから、じゃあ、自分もやろう」
この選択はとても世界一になり難い選択です。
というのも、それぞれのソリューションや概念を考え出した人が
第一人者として認知されることが多いです。
となると、どこまで行っても、優秀なフォロワーでしかない、
という可能性がとても高いです。
しかし、殆どの人は
「既に実績のある理論」
を追いかけることに人生の殆どを惜しみなく費やしていきます。
それどころか、
「世界の多くの企業で採用された理論」
なんて聞くと、有難がっている始末です。
もちろん、そういう生き方自体を否定する必要は無いのですし、
日々の業務遂行ノウハウとしては、素晴らしい手段でもあるでしょう。
ただ、もし、世界一を目指しているとしたら、
それだけに全ての時間を費やすのはちょっと選択が違うんじゃないかと思います。
どこか、世界中の人がまだ全く分かっていない概念であったり、
誰も展開していない理論等、
究極的には私達が認識できる概念というのは、
世界をどうやって切って認知するか、という
全く体のない論理ばっかりです。
世界一を取るには、
結局は、何の拠り所もない仮説や発想から、
全てが始まります。
ビジネスはアート
という議論が最近メディアでもちょくちょくありますが、
そんなものは当たり前です。
ただ、今まではけっこう価値が目減りするスピードがゆっくりだったから
気づかない人が多かっただけで、
人の一生が長くなって、思想やソリューションの陳腐化がスピードアップすれば、
誰でも気づくメカニズムです。
まだ気づいていないとしたら、、そういう人はあと何年かかかるでしょうかね。
それでも、自分の仕事が無くなればさすがに気づくでしょう。
例えば、今の日本で走って遠くに荷物を運ぶという仕事はありません。
要はそういうことです。
外れ値から前の時代の概念が無価値化させられていく、
というサイクルがあります。
この中で、自分が何に時間を費やすべきか?
とても大事なテーマではないかと思うのです。
「世界一になるには?」
あなたにはこの問いがありますか?
上述の通りで、これは単純な競争の話ではなくて、
誰かに価値を提供するということとも繋がっていますので、
印象論で、ただの勝ち負けと目の前の人に貢献する的な話とを
分けてしまうような話でもありません。
価値と社会性ということを考えると、
皆さんがいつもとは言わなくても、
持っておいて良い問いではないかと思うのです。
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