こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回書いた、
『価格競争になりにくい4つの価値とは?』
について、続きを書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は結論だけ書いていましたので、
今回1つ目について書いてみます。
アーティスティックな体験に対する価値がなぜ価格競争になりにくいのか?
そもそも、利益の正体とは何でしょうか?
利益の正体というのは情報の非対称性です。
売り手と買い手に情報のギャップが全く無い状態であれば、
利益が残るということになりません。
ですから、最後の最後まで情報の非対称性が残るようなものを考えるのは有効な考え方だと思います。
アーティスティックな体験というのは、原価がほぼ説明不能です。
例えば、この価値のケースとしては、
Appleという企業が挙げられます。
Appleのロゴや、Apple製品の価値の重要な部分は
「クールさ」
です。
しかし、Appleのクールさについて、
その内容を詳細に解説できる人は殆どいません。
もし、完全な解説ができるとしたら、その人はApple製品をつくることができるはずです。
もう少し正確に言うならば、Appleが生み出すのと少なくとも同等のクールさを世の中に表現できるはずです。
現在、時価総額が世界一と言われるAppleも、ある見方をすれば、広く社会に貢献しているか?という考え方では説明がつきません。
どういうことかというと、インドではiPhoneがバカ売れしたりはしません。
なぜなら、インドで売るには値段が高すぎるからです。
マズローの欲求5段階説とかの話はしませんが、
しかし、機能やサービスの価値では、Appleの時価総額を説明することが難しいです。
Appleのロゴはクールです。
Apple製品は見た目も動きもクールです。
そして、世界的に見ればお金持ちの人種が、そのクールさのために大金を払っています。
熱狂的なファンになってくると、もはや、
「出たら買う」
という状態になっていたりもします。
スペックや機能と価格の比較で選ぶ人もそうそういないでしょう。
クール、カッコいい、キレイ、という価値は、なかなか崩れないです。
Appleを例にしましたが、他にもそういう価値を持つものは本当にたくさんあります。
また、少し皮肉な話ではありますが、
消費者の殆どは確固たる審美眼などは持っていません。
ここに情報の非対称性が保たれやすい構図があったりもするのです。
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