『価格競争になりにくい4つの価値とは?(3/5)』

『価格競争になりにくい4つの価値とは?(3/5)』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回に引き続き
価格競争になりにくい4つの価値とは?
について書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は1.について書いたので、今回は2.についてです。
インターネットの普及によってCDが売れなくなったと言われます。
確かに、デジタルデータを、わざわざディスクの状態で買う必要も無いですし、
そもそも、データそのものに課金するというビジネスが陳腐化しているという側面もあります。
余談ですが、日本は他の先進国に比べればまだCDは売れているそうです。
これは、皮肉なことですが、
日本の音楽消費者におけるインターネットリテラシーが比較的低いから
という背景があるそうです。
著作権ビジネスの是非というのも、けっこう真面目に議論できるテーマだとは思います。
現状では、著作権という権利がある前提で話が進んでいるのですが、
そもそも、著作物に権利が発生してそれが課金対象になる。
さらには、ある大物アーティストの子孫がその権利を相続で引き継いでお金を得る、
という事象そのものは、けっこう気持ち悪い権利の姿だと、個人的には思います。
また、音楽や映像等の著作物の流通量そのものが増えてくると、、、
中には
・タダで配っても見てもらえたらOK
・食っていくのは会社勤めでもバイトでもするから良いよ
・制作コスト持ち出しでも良いよ、楽しいから
という人がいて、
しかも、そういう人のつくったコンテンツが、プロがお金をかけて売り出しているものよりも、
面白かったり才能に溢れているケースも出てくるでしょう。
色々な背景があるでしょうが、少なくとも、CDが売れるようになりますか?というのと、
著作権ビジネスが拡大しますか?という問いに、自信をもってYesとは良い難い傾向です。
そんな中で、まだまだ調子の良い場所があります。
野外フェスのようなイベントです。
ちょっと前に、とある競技場の隣でフットサルをしていたのですが、
競技場内で某音楽レーベルのイベントが行われていて、
歌は普通に聞こえてきますので、もしそこにある音楽に価値があるのだとしたら、
競技場隣のフットサルコートに人が集まってもおかしくないわけです。
が、当然ですが、みなさん、イベント会場である競技場内にお金を払って入るわけですね。
またまた少し前に、とある音楽レーベルが主催しているイベントに行って来ましたが、
初対面だろうが構わず、輪が出来て騒いでいたりして、さらに、踊ったり歌ったりしちゃうわけです。
プロが歌う会場で素人が歌うというのが、もし、音そのものに価値があるとしたら、
もう、邪魔以外の何物でも無いわけですが、しかし、むしろ、そうやってみんなで騒いだほうが楽しいし嬉しいわけです。
そこにあるのが「一体感」という価値です。
そういうイベントで例えば全員の席が漫画喫茶のブースみたいに分かれていたら、
そうとうつまらないと思います。
リアルなイベントは分かりやすいですが、
インターネットの世界でも、人が繋がる場というのは多くの人が時間を投じるところです。
SNSが無くても人は生きていけますが、しかし、SNSに参加したりコミュニケーションの労力たるや、
電車に乗るとスマートフォンでコミュニケーションサービスを開いているばかりです。
一体感を得たいという欲求は非常に強い欲求です。
また、その欲求を機能やサービスで説明し切ることは難しいです。
音楽イベントはある程度伝統的な方法かも知れませんが、
方法は変えても、この欲求に応えるものは次々に出てきています。
本当は、別の事例で説明したかったのですが、
次回の例として挙げるほうがピッタリなので、とっておきの事例は次回にします。
「一体感を味わう」
あなたの関わる事業にどう反映されていますか?
また、どうやって表現できるでしょうか?
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Nomura