『価格競争になりにくい4つの価値とは?(4/5)』

『価格競争になりにくい4つの価値とは?(4/5)』

こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの話シリーズでもありません。
前回に引き続き
価格競争になりにくい4つの価値とは?
について書いてみたいと思います。
1.アーティスティックな体験に対する価値
2.一体感を味わう価値
3.影響力が見える化されて自己肯定感を刺激される価値
4.パラダイムを理解した気持ち良さに対する価値
と、前回は2.について書いたので、今回は3.についてです。
これについては、本来は前回のトピックでも引き合いに出せる例が最適です。
どんな例かというと、
AKB48
のビジネスがそれにあたります。
ファンが同じCDをたくさん買ったりするのですが、
これは、そこにある音楽データでもなければ、CDそのものという物質を買っているわけでもなく、
そこにある投票権を買ったりするわけです。
本当は、AKBのビジネスとして優れたところはすごくたくさんあるんです。
個人的には、「著作権と関係なく儲かる仕組み」というところが
最もAKBをイノベーションと呼ぶべき部分だと思っています。
著作権という権利に対して課金をするモデルは、多くの人の価値観のベースにも、
道徳心のベースにもなっているほど強固な常識的な考え方ですが、
AKBに関して言えば、この常識が否定されてもまるで困らない。
YouTubeではPVが公式に公開されています。
著作権については、
突き詰めて行くと、つくり手と受取手が価値の綱引きをすることになるので、
けっこう、構造上は持続可能と言えるかどうか微妙な仕組みだとも思えます。
さらに言うと、その目に見えない権利が相続対象となって、
子孫がその権利で儲けるというのは、法治国家だからと言えば高度な社会という気もしますが、
ただ、シンプルに考えると少し気持ち悪いとも感じるところです。
子孫というだけで親の才能を換金する権利が与えられるというのは、
血統主義というか、拡大解釈すれば人種差別をする感覚と同じだと思うので。。。
これは考えだすと話が長くなるので、戻しますが、、、
AKBにはたくさんのメンバーがいて、
自分がお金を注ぎ込むことで、自分の応援したメンバーを応援し、
しかも、それがちゃんと結果に反映されます。
競争のルールはかなり透明です。
がんばった分だけ結果が出ます。
そして、そうやって自分のやったことがしっかりと結果になるというシステムに、
多くの人が消費者として参加しています。
世の中に自分の影響を示したい、
少しカッコよく言えば、
自分の生きた証を残したい、
そういう欲求が誰にでもあるところです。
しかも、その価格がいくらかと聞かれるととても困ります。
あなたの人生はいくらですか?
という問いに近いです。
あなたの人生はいくらですか?
という問いに対しては、
人生というのは、自分のつかえる時間でありお金であり精神力であるわけで、
自分の投じるエネルギーの全てはその問いに通じています。
ですから、
もし、その問いにつながるような商品やサービスがあれば、
人は最大限の能力をそこに投じることでしょう。
これは、値崩れどころか、人間の能力が上がれば、
その値段も上がるような価値です。
もし、この逆のことを考えて商品やサービスを設計しているとすれば、
値崩れはほぼ間違いありません。
ぜひとも、関わる人が熱中するような事業をつくりたいものですね。
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Nomura