Author Archive Hachisu

来年度の抱負

こんにちは。スタッフ八須です。
今年度もあとわずか。今回は来年度の抱負についてです。
RBCも創設から7年、これまでは主に勉強会の開催をメインにやってきましたが
今年はそれ以外の分野でも会員のみなさんや社会に対して役に立てるよう
新しい事業を立ち上げていきたいと考えています。
「ビジネスクリエーターの輩出」というミッションから外れず、
お客さまに感謝されるサービスを提供していきたいと思います。
来年度も、一緒にRBCを盛り上げていきましょう!
明日は阪倉さんです。

義を見て為さざるは勇なきなり

こんばんは、八須です。
昨日、論語を勉強する会に参加してきました。
ご存知論語は、2500年前に中国の孔子が語った言葉をまとめたものです。
昨日やったのは、有名な「義を見て為さざるは勇なきなり」の元になった部分。
この言葉の意味は、「人としてやるべきことを知りながらそれをしないのは
勇気がないのと同じ事だ」というものですが
元々書かれた文脈で読むと、ちょっと違った意味が見えてきます。
この言葉の一文前には「其の鬼に非ずして之を祭るは諂いなり」とあります。
鬼というのはご先祖様のことです。つまり、自分のご先祖様でもないのに
お祭りするのはへつらいである=間違っている、ということです。
これは魯の国の家臣である季孫氏を批判して言ったことです。
この時代の中国では、家臣は自分のご先祖様を祭り、
諸侯は地の祇(かみ)を祭り、天子(後の皇帝)は天の神を祭ると
いう決まりがありました。
ところが季孫氏は、自分のご先祖様でもない人を祭り、それどころか
地の祇や天の神まで祭っていました。それはつまり、いつか
自分の主君である諸侯や、天子を討ってのしあがってやろうということです。
この文脈で、「義を見て為さざるは勇なきなり」を見ると、「義」の意味が
「人としてやるべきこと」という抽象的なことではなく
「家臣として頑張るべきこと=国と民の幸せの為に働くこと」だということが
見えてきます。つまり、下克上を考えず、分をわきまえて頑張りなさいということなんですね。
以上、へえーというお話でした。
明日は阪倉さんです。

東京青年会議所に加入しました

こんばんは、八須です。
昨年末から、東京青年会議所に入りました。
青年会議所はJCと略され、国際組織から日本、都道府県レベルまでが
独立した組織(日本では公益社団法人)としてあり、その中にさらに
市区町村レベルの委員会があります。
やっていることは、簡単に言えばボランティアです。
たとえば幼児?小学生が対象のわんぱく相撲の運営を手伝ったり
子育てを考えるシンポジウムを開いたり、地域のひとたちが交流できる
イベントを開いたり、被災地支援に出かけたり、色々な活動をしています。
RBCはビジネスのフィールドを軸としたつながりですが
そうではない場に行ってみるのも面白いかと思い参加してみました。
まだ入ったばかりでよくわかっていませんが、どんなことをしているか
少しずつ報告できればと思います。
明日は阪倉さんです。

今年もお世話になりました

こんばんは、スタッフ八須です。
今年も一年間、RBCを応援していただきありがとうございました。
今年は会員も2000名を超え、ますます発展してきた一年だったと思います。
来年は、自分もRBCも新しいことにチャレンジする一年にしていきたいですね。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
明日は坂倉さんです。

ザッポスCEOトニー・シェイの講演に行ってきました

こんばんは、八須です。
ザッポスのCEO、トニー・シェイの講演に行ってきました。
ザッポスとは、Webで靴を販売するアメリカの会社です。
通販でありながら顧客サービスを徹底していることで有名で
靴のネット販売では圧倒的なシェアを持っています。
ザッポスに関する本は、次の二冊が出ています。
トニー・シェイが書いた、『ザッポス伝説(原題:Delivering Happiness)
日本人のコンサルタントが書いた『ザッポスの奇跡
両方とも読んでいったため、内容的に目新しいものはあまりなかったのですが
アメリカンな講演スタイル(講演者の前に机?がなく、大きなスクリーンの前を
歩きながら話す)が面白かったです。
スティーブ・ジョブズのプレゼンを思い浮かべると、近い感じだと思います。
内容は、ザッポスが大事にしている「企業文化」のお話がメイン。
大事にしているというより、企業文化命と言ってもいいほどです。
一番わかりやすいのは、採用基準に企業文化に合っているか、という項目が
がっちり入っているということ。たとえ素晴らしい能力・スキルがあっても
企業文化にそぐわないと判断したら絶対に雇わない。
さらに、雇った後に5週間の研修をするのですが、4週間終わった時点で
ザッポスの企業文化に合っているかどうか、本人に考えさせ、もし合わないと
思ったら2000ドル払うので別の仕事を探して欲しい、ということもします。
せっかく雇った人を、わざわざお金を払ってやめてもらう、そこまでして企業文化を
守ろうとしているんですね。
なぜそれほどまでに企業文化を大切にするようになったのかは、ぜひ
『ザッポス伝説』を読んで確かめてください。面白いですよ!
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明日は阪倉さんです。

生産性向上が日本を救う その5

こんにちは。八須です。
このシリーズも5回目です。
生産性向上が日本を救う その1
生産性向上が日本を救う その2
生産性向上が日本を救う その3
生産性向上が日本を救う その4
前回は、日本の労働生産性が低いのは、日本経済の7割を占めるサービス業の
労働生産性が低いためだということを書きました。
ではどうしたら生産性を上げることができるのでしょうか。
製造業の生産性が高いのは、機械化・IT化が徹底されているためという理由があります。
サービス業では製造業ほど機械化することはできませんが、IT化はかなりの部分まで
すすめることができるでしょう。IT化の進んでいる企業は生産性が高いという調査結果も出ています。
また最近ではSaaSやASPといわれる、インターネット経由で安価に
利用できるシステムも広がってきています。そういったものを利用すれば、自社専用の
システムを作る予算のない企業でも、高度なシステムを利用できます。
規模の差も生産性に関わってきています。やはり大企業の方が、中小企業よりも
生産性が高いのです。極端なことを言えば、M&Aを積極的に行い、規模を追求することで
生産性を上げることはできるということです。
ただ、それだけでは、最終的に寡占・独占状態になってしまい競争がなくなってしまいます。
常に新しい企業が生まれる必要があるのです。
しかも、若い企業は生産性が高いという調査結果もあります。新陳代謝は大事なんですね。
続きます。
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明日は阪倉さんです。

本の内容を身につけるには

こんばんは、八須です。
今日は生産性の話からは少し離れて、とある本のお話です。
最近ですね、「イシューからはじめよ」という本を読みました。
この本は、物事の考え方が変わる…のではなく、考えること自体を考えなおすという、一段上の視点からの本です。
著者は脳神経科学修士→コンサルファーム→博士inイェール大→再度コンサル→ヤフー日本という人なんですが
この本が書かれるきっかけとなった著者のブログのエントリーが↓
圧倒的に生産性の高い人(サイエンティスト)の研究スタイル
これを読むだけでも結構役に立つと思います。
別の本で斎藤一人さんが書いた「人生が全部うまくいく話」というのがあるんですが
この本、「7回読んでね」と書いてあるんです。「6回ではダメですよ。7回以上ですよ」と書いてある。
で、7回読んでみたら、当たり前といえば当たり前ですが、さすがに影響されたようで
少し行動が変わったような気がします。
何が言いたいかというと、
「イシューからはじめよ」も、ノウハウは書いてありますが一番大事なのは考え方です。
そして考え方というのは、その考え方で思考する、実際に使うことで身についていく。
そして「読む」ということは、著者の思考プロセスを追うことですから、擬似的にその考え方で思考することになる。
だから考え方について書いてある本は、何度も読むことで身につくと思うのです。
というわけで「イシューからはじめよ」、2回目読んでます。
結構抽象的で細かい部分は頭に入りづらいんですけどね。
いきなり本買う気にならないって人は
上のエントリーを10回読めばいいんじゃないでしょうか
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明日は阪倉さんです。

生産性向上が日本を救う その4

こんにちは。八須です。
このシリーズも4回目です。
生産性向上が日本を救う その1
生産性向上が日本を救う その2
生産性向上が日本を救う その3
前回は、日本の労働生産性は先進国中では高くない、ということを書きました。
ちなみに、主要先進国と言われる日米英独仏加伊(G7)中、最下位です。
いったいどういうことなのでしょうか?
このデータを引いてきているのは社会経済生産性本部の労働生産性の国際比較2010年版という調査なのですが
ここでは製造業・サービス業に分けての分析も行なっています。
それを見ると、実際のところ日本の製造業の労働生産性は高い(22カ国中6位)のですが
サービス業の労働生産性がとても低い(小売で21カ国中17位、飲食宿泊で20カ国中15位)と
いうことがわかります(比較国数が違うのはデータがある国の間で比較したため)。
そして、日本といえばものづくり大国、製造業が強い!というイメージがありますが
GDPに占める割合で言えば製造業は25%に過ぎず、実に72%がサービス業で占められています。
いくら製造業の労働生産性が高くても、7割を占めるサービス業の労働生産性が
低かったら、全体としては低くなってしまうのは当然なわけです。
続きます。
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明日は阪倉さんです。

生産性向上が日本を救う その3

こんにちは。八須です。
前回の続きです。
前回、生産性の定義について書きました。
それによれば、アウトプット=生み出した価値を、インプット=生産に要した諸要素で
割ったものが生産性ということでした。
今回は生産性の中でも、労働生産性について書きたいと思います。
先の定義に従えば、労働生産性とはアウトプットを労働投入量で
割ったもの、ということになります。
つまり、例えばひとつの製品を作るのにどれだけの労働が必要か、ということです。
ところで、日本人は勤勉で優秀だとよく言われます。
では、日本の労働生産性は、当然高いのでばないでしょうか?
しかし、実際にはそうではありません。それどころか
シエスタ(昼休み)を3時間も取るスペインや
法律で週35時間以上働くとその分有給休暇になるフランスよりも
日本の労働生産性は低いのです。
OECD加盟33カ国の中で、日本の労働生産性は
たったの22位(2010年)。これはこの年に限ったことではなく
ここ10年を通して、20位より上に上がったことはありません。
一体、なぜなのでしょうか?
続きます。
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明日は阪倉さんです。

生産性向上が日本を救う その2

こんばんは、八須です。
前回の続きです。
そもそも生産性とはなんなのでしょうか?
OECDでは、「産出物を生産諸要素の一つによって割った商である」と定義しています。
また別の定義では、生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、
あるいは資源から付加価値をうみだす際の効率の程度のこと、ともいっています。
 
わかりやすく言えば、アウトプットをインプットで割ったものが生産性です。
労働力や資本を投入した量に対して、どれだけの価値を生み出せたかということですね。
測定の仕方としては、「一定の資源からどれだけ多くの付加価値をうみだせるか」という測定法と
「一定の付加価値をどれだけ少ない資源で生み出せるか」という測定法がある。
簡単に言えば、生産性を上げるということは
「効率化・省力化」または「付加価値を上げる」ということになります。
続きます。
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明日は阪倉さんです。