Author Archive Hachisu

プロフェッショナルの条件

こんばんは。スタッフ八須です。
久しぶりにドラッカー『プロフェッショナルの条件』を読み返しています。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』で
ドラッカー読者の裾野が広がっていますが、自分はこの
『プロフェッショナルの条件』がドラッカーの著作の中で一番好きです。
「はじめて読むドラッカー【自己実現編】」という副題がついているとおり
ドラッカーの著作の中から自己啓発系のものを選びまとめてあるもので
新社会人にもとてもいい本だと思います。
この本の中でドラッカーは、知識労働者はこれまでの肉体労働者とは
まったく違う存在である、と言っています。肉体労働者は「どのように」仕事をするか
ということだけが問題であり、それは外から計測可能(たとえば1時間に1つ完成させるなど)
だったのに対し、知識労働者はそもそも「何を」するかということから自ら考える必要が
あり、それは他の人が簡単に計測できるものではないと言います。
一言で言って、すべての知識労働者は、自らの専門分野においてエグゼクティブ
(意思決定者)であるということです。上司がいたとしても、自らの専門分野については
上司よりも詳しくなければならないし、そうなれば必然的に意思決定をするのは
上司ではなく当人の方が適切であるということになります。
しかしながら、そうやって専門分化していくことによって、知識労働者は
単独で成果をあげることはできなくなります。例えば放射線技師は
患者の病気を治すという成果について、病巣の発見・容態の検査という点に
おいてしか貢献できません。その結果を他の医療従事者(医師・看護師・理学療法士…)
に使ってもらってはじめて成果をあげることができます。
これらから、成果をあげるためには何が必要であるかということが導かれます。
まず自らの強みを知り、それを伸ばしていくこと。
それから単独での利益や権限ではなく、貢献に焦点を合わせること。
あらゆる組織で働く知識労働者にとって、これらが必須のこととなります。
明日は阪倉さんです。

続・情報の取捨選択

こんばんは。八須です。
先日の記事では、全国紙+週刊誌を読んでいると書きましたが
現在は全国紙をお休みし、iPhoneアプリで情報を得ています。
まずひとつめは「新s(あらたにす)」。
日経・読売・朝日の一面・社会面・社説を見比べながら読めるサイトですが
これのアプリを使って各紙を見比べています。それぞれの違いがよくわかり
客観的に読めるのがいいところです。
例えば最近では、参院議長が早期の首相退陣を求めたことに対し
朝日と読売がまったく逆の社説を出しています。
参院議長発言―危機の中で「倒閣」の愚(5月21日付・朝日社説)
西岡参院議長 首相「退陣勧告」の意味は重い(5月20日付・読売社説)
次は「JBpress(日本ビジネスプレス)」。
いろいろな人が記事を書いていますが、イギリスの週刊誌The Economist、
同じく日刊紙のFinancial Timesの翻訳記事が読めるのがオススメするポイントです。
日本の新聞・雑誌で大きなところは基本的に国内ネタばかりですから
先進国全体に向けて作られているメディアの情報は視点の違いを感じます。
「どれかひとつ」だとどうしても視点が偏ってきます。
メディアリテラシーという言葉が流行してからだいぶ経った気がしますが
影響力の大きいマスメディアに対してこそ、客観的な視点を持ちたいですね。
明日は阪倉さんです。

今月28日のアドバンスは「会計入門」です!

こんにちは。スタッフ八須です。
22日日曜日は定例勉強会ですが、次の週の28日土曜はアドバンスがあります。
今月の担当は自分で、会計について大手監査法人の方に話してもらうことになりました。
会計というと結構難しそうなイメージがありますが、できるだけわかりやすく
キーとなる部分を理解できるような講座になっていますので、興味のある方は
ぜひいらっしゃってください。
財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)の役割や
投資などをする際に健全な企業を見極める方法、
売上・営業利益・経常利益などの違いといったことを学べます。
近日中にご案内しますので、メルマガに注意していてくださいね!
勉強会へのご参加には、まず会員登録を。
明日は阪倉さんです。

社外で自分の能力を活かす

こんばんは。スタッフ八須です。
今日は友部さん、樋口さん、それからRBC会員の方と飲んできました。
話題は、企業に勤めながら、自分の能力を社外で活かしたいと
考えているひとたちに対し、どういったかたちでそれを提供できるかと
いうことでした。
社内では得られない刺激や人脈を得るためにRBCに来られている方は
多いと思いますが、そこから一歩進んで自分の力を社外で試したい、
役立てたいと思う方も多いということと、それを求めている企業も
あるのでは?ということで盛り上がりました。
色々と解決しなければいけない問題もありますが、この不景気と
閉塞感の中、日本経済に良い影響を与えるアクションだろうということで
なんとかかたちにできるのではと思います。
RBCプロジェクト実践と近い考え方ですので、一緒にやりたいですね、と
いうはなしもしてお開きになりました。今後の経過を楽しみに
していていただければと思います。
実践の場を求めている方も、ぜひRBCへの会員登録を。
明日は阪倉さんです。

情報の取捨選択

こんばんは。スタッフ八須です。
最近、情報を得るためのチャネルを少し変えてみました。
うちにはテレビがないので、テレビのニュースなどはまったく見ません。
(先月の震災の時にはUstreamで流されているNHKなどを見ていましたが)
新聞は全国紙をひとつとっています。それにプラスして
経済関係の情報を得るために、日経新聞や日経産業新聞、日経MJなどを
とっていましたが、最近それをやめて、週刊誌を買うようになりました。
週刊ダイヤモンドや週刊東洋経済、ニューズウィークといったところを
その時々、面白そうな特集を組んでいるものを選んでいます。
いまだ震災の影響は大きく、国産の雑誌はまだ震災関係の情報が
多いため、先日は中東情勢の特集を組んでいたニューズウィークにしました。
4月の定例で、講師の伊藤さんがシリアとレバノンで講演してきたと
お話しされていたことからも気になったので。
日刊のものだとどうしても速報性重視になりがちで、ボリュームのある
記事があまりないため、週刊くらいならちょうどいいかと思い買っています。
専門誌と違って色々なトピックが扱われるので、まったく知らなかった情報を
得られるのもいいところですね。
情報は、鮮度だけでなく質も考えていろいろなところからとっていきたいですね。
明日は阪倉さんです。

今週末は統一地方選挙です

こんにちは。スタッフ八須です。
東北関東大震災の影で、例年に比べ扱いの小さい統一地方選挙ですが
今週末10日に投票日が集中しています。
自分は東京に住んでいるので都知事選に注目していますが
今回は経営者としてとても有名な、元ワタミ会長渡邉美樹氏が出馬していますね。
経済人としては以前大前研一氏なども出馬していましたが
実は、経済人が都知事になったことは戦後一度もなかったりします。
それぞれの候補者がどういう政策を持っているかは下記などでわかります。
選挙:知事選 主な5候補者アンケート/1 /東京
選挙が行われる地域の方は、ご自身の地域の首長・議員の政策を
しっかりと見て投票に行きましょう!
明日は阪倉さんです。

災害時の安否確認について

こんにちは。スタッフ八須です。
東北関東大震災、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
自分は都内にいたので震度5強の揺れにあったのですが、それほどの
揺れは初めてでかなり怖かったです。
すぐに家族と連絡を取ろうとしたのですが、なかなか連絡がつきませんでした。
それを教訓に、災害時の安否確認について手順を作りましたので、公開します。
参考にしていただければと思います。
(前提として、緊急用メーリングリストを作成しています。)

◆災害時安否連絡手順
1.携帯電話でメールが送れる場合、下記アドレスへ「自分と、一緒にいる人が」
  「どこで」「どうしているか(無事・怪我等)」をメールする。
  
  mailing-list@example.com
  
  これによって下記へ一括でメールが送れる。
  父:携帯・会社/母:携帯・自宅/姉:携帯・自宅/八須:携帯・自宅
  
  メールを受け取るには「着信がなくても」自分で携帯を操作してメールを取りに行く。
  (音声通話ができないときは、メールが届いていても着信通知は来ない)
  メールを受け取ったら、同じアドレスに返事をすること。
2.携帯電話の電波がない(圏外)の場合、
  固定電話(家の電話・公衆電話・避難所の電話)で下記に電話する。
  停電している場合、時間が経つと公衆電話も使えなくなるし
  停電していなくても混み合って使えなくなることがあるので
  安全を確保しだい、なるべく早く連絡すること。
  
   実家   :XXX-XXX-XXXX
   父会社  :XXX-XXX-XXXX
   姉    :固定電話なし
   八須   :XX-XXXX-XXXX
3.上記の方法で連絡がとれない場合、171(災害用伝言ダイヤル)に
  固定または携帯電話で電話し、まず伝言が残されていないか聞いてみる。
  
  次に録音するが、録音件数には限りがあるため
  できれば前に録音されていた内容も含めて録音すること。
  (八須の録音を聞いた後に自分が録音する場合、自分の安否に加えて
   八須が無事ということも入れておく。)
  基本的に全員、実家電話番号に登録すること。
4.近隣の避難所に連絡してみる。
  
  実家   :○○小学校(XXX-XXX-XXXX)
  父会社  :○○文化センター:(XXX-XXX-XXXX)
  姉     ::○○中学校(XXX-XXX-XXXX)
  八須   ::○○小学校(XXX-XXX-XXXX)
  
  ※外出中は上記避難所にいないこともありうるので注意。
このメールは印刷して災害時に持ち出す袋などに入れておいたり
携帯で保存しておいてください。

ちなみにSkypeなどのIP電話は固定電話が使えなくなってもつながります。
ただ、171にはつながらないので注意してください。
明日は阪倉さんです。

活動量計で総消費カロリーを測る

こんにちは。スタッフ八須です。
活動量計をご存知でしょうか?
見た目は歩数計とほとんど同じです。
ただ、活動量計は歩数を数えるのではなく、消費カロリーを計測します。
動作原理は内蔵されている三軸加速度センサーによって
持っている人の動作を検知して、それから消費カロリーを出しているようです。
歩数計でも最近のものでは消費カロリーが出る機種もありましたが
それは歩いているときのカロリーだけでした。
活動量計ではどんな動作でも(もちろん動いていないときでも)
消費カロリーを計測してくれます。
つまり、毎日の消費カロリーが目に見えてわかるということで
運動量を増やそうと思ったり、食事のカロリーにも
気を使うようになるということが期待できるんですね。
さらに、今日は結構動いて消費カロリーが多かったから
甘いものも食べていいかな、とか、今日はあまり消費カロリーが
少ないからご飯は少なめにしておこう、とか
日次決算のような使い方もできるわけです。
活動量計を販売している主なメーカーは以下4社です。
オムロンヘルスケア カロリスキャン
タニタ カロリズム
テルモ テルモ活動量計
パナソニック デイカロリ
だいたい機能は同じような感じなのですが、つける場所が
違うようです(腰につけるのが多いですが、鞄に入れておけばOKというのも)。
自分の使い方に合わせて選んでみてください!
明日は阪倉さんです。

開業したての新青森駅へ行ってきました

こんにちは。スタッフ八須です。
先日村上さんがはやぶさ試乗会に参加された記事をアップしていますが
自分は先日新青森駅まではやてで行って、スキーをしてきました。
開業したての新青森駅ですが、まるで空港のようでした。
というのは、外観もそうなのですが、おみやげ売り場がたくさんあって
それだけで人が集まりそうな気がしたからです。
あおもり旬味館
帰る前、日曜日に寄ったのですが、店員さんも多く試食販売をしていたりして
活気があり、かなり混雑していました。青森もかなり広いですから、こうして
ひとつところにまとめて変えるおみやげ売り場があると、観光客にとっては
便利ですよね。
東京でもJRは駅ビルの開発や、駅構内の小売事業の育成に余念がないですが
人口の増加(=乗客数の増加)が見込めない分、こうした相乗効果を
発揮できる事業への多角化を志向しているのでしょう。
ものを売るには、素晴らしい商品よりも価格優位性よりも、まずはお客様に
アクセスできることが第一ですから(インテグレートでも似たようなことを言っています)、
駅という確実に人が集まるところを使えるJRは、今後さらに強力な小売企業に
なっていくのではないでしょうか。
わたしたちも、既に持っている資産を生かした多角化ができないか、
考えてみるといいかもしれませんね。来月はプレゼン大会がありますし!
世に問う前に、RBCでアドバイスをもらってはどうでしょうか?
勉強会への参加には、まず会員登録を。
明日は阪倉さんです。

人間の未来

こんばんは、スタッフ八須です。
先日、竹田青嗣の著作を読みあさっていると書きましたが
またもう1冊『人間の未来 ?ヘーゲル哲学と現代資本主義』という本を読みました。
で、その直前に伊藤計劃の『虐殺器官』を読んでいたのですが
この2冊の間にとてもリンクしているものを感じたんですね。
『虐殺器官』は近未来SFですが、非常に今日的な問題意識でもって書かれています。
『人間の未来』は現代の資本主義(と、民主主義)の理念的起源から解き起こし
閉塞感のある現代と未来に、思想はどのような方法で希望を見出していけるかと
いうことを論じた本です。
最終的に『虐殺器官』は、いわゆるポストモダンの思想が行き着いた
方法で終わるのですが、その問題意識という点では、『人間の未来』と
共通するところが多々あるように感じました。
『人間の未来』では、真理を人間が知ることは不可能であり、
ひとつの理想が万人に共有されることはないことを知った上で
ひとびとの集まる公共的な空間で普遍的な価値を作りだそうとする
「方法」「行動」「姿勢」こそが重要なのだと説いています。
自分としては『これからの正義の話をしよう』よりもずっと面白かったので
ぜひ読んでいただきたいです。
ビジネスの未来を考えるヒントに、RBCへの会員登録を。
明日は阪倉さんです。