こんにちは。のむらです。
前回、飲食店の話題でした。
【前回記事】
理系バー、Incubator(インキュベータ)から考える、アイディアの価値
今回も飲食店のことを考えてみたいと思いました。
「冷やし中華はじめました」
と、初夏あたりになると、チラホラ見かける表示があります。
「これ、誰が最初にやり始めたのか?」
というのが気になりました。
ということで調べてみたのですが、
どうも、それっぽい情報がありません。
有力な説が無いのですが、、、
そもそも、冷やし中華という料理がいつからあるかというと、
1929年(昭和4年)にはそういう料理が開発されていた模様です。
(「料理相談」(安東鼎編、鈴木商店出版部)という本に記述があるそうな)
お店として、最も古くから冷やし中華を出していると言われているのが、
東京の神田神保町の揚子江菜館ですが、
こちら、年中冷やし中華を出しているようですので、
「冷やし中華はじめました」
と言うことは無いのですねぇ。。
どうやら、以前、テレビ番組でも同じ疑問を調べたものがあるらしく、
(たけしのニッポンのミカタ!元祖を探せ!世界が驚くニッポン初)
そもそも、誰が考えたコピーかも不明で、
取材したのぼり業者によると、10年前くらいに「はじめました」を追記したい、
という要望が出てきたそうな。
で、宣伝会議の編集室長の見解として、
「冷やし中華」という表記を見た時に、
「冷やし中華はじまったんだー」
と、解釈をして、
記憶の中ではそれらが合成されていたのではないか?
ということで、あたかも昔からあるようなコピーだったように
思われている、という説になってました。
ただ、
これはこれで若干強引でして、
というのが、私が高校時代にアパート暮らしをしてたんですが、
その近くにあった、さびれた中華料理店には、
剥がし忘れて色あせた「冷やし中華はじめました」という
手書きの紙が貼ってあったのですよ。
なので、少なくとも20年以上前にはコピー自体はあったんじゃないかと思います。
しかも、さびれたお店がどっかの真似をしてそうしたのでしょうから、
商売に熱心なお店ではもっと前にこのコピーを見つけていたようにも思います。
ということで、もっと有力な情報を見つけた方がいましたら、
ぜひ教えて欲しいと思います。
ちなみに、メジャーになったコピーとしては、
夏になると土用の丑の日に食べろと言われる鰻が有名ですね。
元々、土用の丑の日には「う」のつくものを食べると良いという
言い伝えがありまして、、、
ある時、夏は商売がキツかったうなぎ屋さんが、
平賀源内先生のところに相談に行きました。
で、平賀源内先生曰く、
「土用の丑の日には「う」のつくものを食べると良いという言い伝えがあるから、
うなぎの「う」を強調すりゃいいじゃん」
という話をして、
それからあのでっかう「う」が書いてある、
「うなぎ」というのが出てくるようになりました。
というのが通説です。
つまり、マーケティングのアイディアによって、
土用の丑の日に今でも皆さん、うなぎを食べるのですね。
ちなみに、、、
うなぎと梅干しは食べ合わせが悪いという言い伝えがありますが、
栄養学的にはそういうことはありません。
実は、このうなぎ平賀先生プロモーションの前に、
土用の丑の日といえば「う」だから梅干しを食べたら良い、
という話もされていたそうです。
ということは、
これは単純に、商売敵だったというだけの話なんじゃないか?
一種のネガティブキャンペーンに現代でも影響を受けている人がいる?
という仮説も成り立つように思います。
この手の話だと、
1日が3食になったのは、
エジソンがトースターを売るために、
朝食というのを作り出した、
という話もありますね。。。
ビジネスは時に、人の常識や生活習慣までを
つくりだすことがあるのですね。
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飲食店の入り口に行く前に勝負はついている昨今。主に食べログのせいです。笑 | ビジネスクリエーターズPosted on12:12 am - 11月 4, 2015
[…] 【前回記事】 「冷やし中華はじめました」を初めてやった元祖が気になる […]