日本でIoT技術を使ったビジネスが浸透しやすい分野とは?

日本でIoT技術を使ったビジネスが浸透しやすい分野とは?

こんにちは、ビジネスクリエーターズスタッフの大岡です。
先般、欧米を中心とする企業がIoT(Internet of Things)技術を活用した
産業の活性化を図っており、日本の製造業もビジネスモデルシフトを
図るケースが増えています。
今日はIoTサービスが普及しやすい分野を考えてみたいと思います。
そもそも、
IoT技術を使ったビジネスとはどのようなものでしょうか?
参考に一例を上げると、
GEのジェットエンジンが有名ですね。
このモデルは、ジェットエンジンを
顧客であるエアライン会社に売る(=機器販売)のではなく、
保守・修理・コンサルティングなど包括的に提供(サービス販売)するのです。
では、従来の包括サービス契約と何が違うのでしょうか?
大きな違いとして、IoTを使ったサービスは
”機器の稼働を保証する”という考え方に基いています。
そのため、壊れてから修理するのではなく、エンジンに付けたセンサーから
大量の可動データを取得・分析し、効果的な使い方を顧客に提案することで
ジェットエンジンの寿命を長持ちさせ、ライフサイクルコストを下げることに
軸足を置いています。
メーカー側であるGEは、ライフサイクルコストを下げることを
成果として保証しなければいけないのがリスクですが、
ここまでできるメーカが少ないから差別化を図れるわけです。
では、日本企業が同じモデルをやろうとするときに
何がハードルになるでしょうか?
製品分野や組織体制、保有する技術など様々検討要素はありますが、
今回はそのうちの一つ、
包括的な保守サービスを今まで実施してきたか?
という点で考えたいと思います。
というのも、日本では、ビジネス慣習として、
機器を納入したらお客が保守を手掛ける分野が多くあります。
(=メーカーが保守サービスを提供しない)
それは、特に、電力、電車、飛行機などGEがIoTの軸足を置いている分野に多くあります。
そうした分野では、顧客は自身の保守会社をグループ内に持ち、
機器メーカーは壊れたら部品を販売する、
といった売り切り中心のモデルであるため、
包括的な保守サービス提供の前段階(=機器販売中心)にいる場合が多いのです。
そうした場合は、IoT技術自体が普及しても、
サービスレベルで従来から保守サービスを包括的に提供するGEに
追いつくのはハードルが高いです。
一方で、データ取得を進めて、保守サービスまで手がけている分野もあります。
代表的なのは建機事業で、コマツのKOMTRAXなどが有名ですね。
この分野は、サービスの高度化が進んでいる分野の一つだと思います。
こうした、従来からメーカーが保守やデータ習得による遠隔監視を
進めている分野からIoT技術を使ったサービス提供が進みそうですね。
検討要素は書ききれないくらい沢山あり、ほんの少しですが、
思ったことを書いてみました。
 
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