こんにちは。小沢です。
最近大学では昔に比べユニークな授業や工夫された授業が増えています。
高校までの基礎学力を再度学ぶ塾のようなものがあったり、芸能人が講師をしたり、恋愛や婚活に関するものだったりと、集客に必死な大学側の事情もあいまって様々な種類
の授業がでてきています。
そんな中で、今の学生にとって必要でかつ面白いと思った授業が、某大学で行われていたプレゼンテーションに対する技法を教えるものです。
この授業は倍率が5?6倍という大人気の授業です。
大学では高校までと異なり、プレゼンの機会は格段に増えます。
就職活動、社会人になればさらにプレゼンの機会は増え、プレゼンの出来はその人の運命や商談を左右する大きな要素となります。
しかし、よく考えてみると、プレゼンについて改めて学ぶ機会はほとんど与えられず、とりあえず場数を踏んで慣れていくというものが多かったと思います。
場数を踏むことは何よりも大切ですが、効果的にプレゼンできるようになりたいものです。
特に、日本人はプレゼンや人に何かを伝えたり表現したりすることが不得意ですから、世界で勝負していく上では是非とも身につけなければならないものですよね。
そんな中、数年前から開講されたプレゼン技法の授業。
プレゼンの技法というと、話す内容の構成の仕方や、視線の使い方、声の抑揚、身振り手振りなどといったものを教えてもらうことが多いのですが、
実はそれ以前にもっと重要なものがあります。
それは自己肯定や、自己開示への抵抗感をなくすことです。
プレゼンも対人関係の中でのコミュニケーションのひとつです。
プレゼンに限らず、対人関係においては、自己肯定や、自己開示への抵抗感をなくすことは重要です。
このプレゼン技法の授業ではまずそこから始まります。
現在の若者は特に自己肯定が低いなどと言われていますが、自己肯定感を高めることから教えてくれる授業はとてもいいなと思います。
自信がない状態では、いくら話す内容が出来上がっていても、話し方テクニックがわかっていても、
いざ舞台にあがると緊張してしまったり、硬いまま台詞どおりプレゼンしてしまったりと、本来の実力を十分発揮できないでしょう。
さらにこの授業では、自己開示の気持ちよさや、「人とコミュニケーションすることはとても楽しい!」ということを学生に伝えることを重視していました。
これはとても大事ですが、わざわざ授業で教えてもらえることは少なかったと思います。
この授業を受ける学生は、授業が進むにつれどんどん生き生きしていきます。
人前でプレゼンする緊張感と楽しさを味わっているように見えます。
こんな授業なら社会人でも是非とも受講したいですね。
うちの大学でも今後是非とも取り入れたい授業のひとつです。
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明日は大久保さんです。