『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』-その52-

『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』-その52-

こんにちは。のむらです。
しばらく空きましたが、引き続き、このシリーズです。
RBCの話シリーズではありません。
全国のサッカー経験者の方、また、サッカー小僧のご家族、ご友人の方に、
サッカーに打ち込むことで、ビジネスパーソンとしても一流になるための素養
が身につく、というご理解を頂ければ幸いです。
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■ゼロリセットを経験する
サッカーはとても点の入りにくいスポーツです。
ですから、攻撃をしていても点が入らずに攻撃が終わる、
ということはザラです。
後ろからボールを運んでいって、それで結局やりなおし。
そういうことの繰り返しです。
ですから、常々、リセットを経験することになります。
ただ、もう少し違ったリセットについて今日は触れてみます。
残念ながら、少し汎用的ではないお話です。
私自身の話なのですが、サッカー選手になりたくて、
高校進学の時に、家を出ました。
中学校での成績はそこそこ良かったので、
学校や塾でも、あまり良い顔はされませんでした。
学校や塾の先生は言います。
サッカー選手になれるかどうか分からないのに、
せっかくの成績を捨ててサッカーをしに行くのはリスクだ、もったいない、と。
塾のテストで志望校を書く時に地元の学校をひとつも書かなかったことについて、
「息子さん、ホントにこんなんで良いんですか?」
と、うちの親は言われていたそうです。
※その中で自分のチャレンジを邪魔しないで、
 送り出してくれた自分の親にはとても感謝しています。
そして、予想通り、高校に行けば、勉強は殆どしませんでした。
だいたい、集まってきた同級生の殆どは、
「サッカーが終わっちゃうと、人生が終わっちゃう」
みたいな人でした。笑
地元に帰ればそこそこ有名だったりする選手が、
「我こそは」
と、全国から集まってきます。
1学年で80名くらいいましたが、もちろん、全員がメンバーにはなれません。
インターハイは毎年のように出場していたので、
つまり、3年時のインターハイの県予選でベンチ入りできれば、
まぁ、「全国大会出場」という実績で大学には行けるだろう、と、
そういう感じで、あとは、ギリギリそのメンバーになれないくらいの選手でも、
能力的にはそうとうなもんですから、監督のコネのある大学に、
セレクションを受けに行ったり、というのもありました。
もちろん、そこまで至らない選手が過半数なので、
それぞれに、選択をします。
専門学校に行くだとか、あとは、いわゆるFランク大学に行くだとか、
そういう感じが多かったと思います。
私自身も、選手として成功できませんでしたので、
次のことを考える時期がきました。
監督は、自分のコネのある大学のセレクションに行ってみないか?
と、面談の時に打診してくれました。
それは気持ちはたいへん嬉しかったのですが、その場で断りました。
私の中で、18で成功できなければ終わりと決めていたので、
その場では、「大学に行くなら受験して入ります」と言いました。
ただ、口ではそう言ったものの実は、
そこまでちゃんと考えていたわけではなくて、(笑)
ただただ人生をリセットすることだけを決めていました。
中学の時に、「自分の成績を見て何となく進路を決める」
みたいな考え方を否定したわけですが、
今度は、「サッカーの能力をつかって何となく進路を決める」
みたいな考え方も否定してみたわけです。
実家に戻ってからあれこれと考えた結果、
次は文芸を学問として認めている大学に行こう、ということで、
結果としては立教大学の文学部に進学しました。
もちろん、一度リセットしてしまった脳ミソからのスタートだったので、
成績の急上昇は必要だったわけですが。。。笑
ただ、こうやってリセットしてみても、全く問題はない。
というか、中学校の頃にやれリスクだ何だと言っていた教師よりは、
偏差値の高い大学に行くことになったわけですから、
実際には彼らの論理からいっても何の問題もなかったです。
こうやって書いてしまうと、あっさりしたものですが、
もちろん、「あぁ、もうサッカー選手としてはおしまいだな」
と思った時は、それはそれはショックだったわけです。
なんといっても、他人からどうこう言われるということではなくて、
自分がもうダメだと思っちゃっているわけですから、
立っている拠り所が無いんですね。
ただ、そうやってリセットしてみた体験があると、
失敗を恐れるとかいうことはあまりなくなります。
今ぐらいの年齢になって感じるのですが、
リセット経験をせずに、育った人は、
チャレンジする前に失敗を怖がることが多いです。
ちょうど、自分が中学の時に見たオトナたちのように。
正確にいうと、リセットしたことが無いので、
リセットになることを全力で避けようとする、という感じです。
いわゆる優等生、エリート、という感じの方は、
そういうパターンが多く、
ただ、新しいものを世の中に生み出そうとするならば、
そのようなリセット恐怖症は、とても邪魔になります。
もちろん、痛みを伴わないリセットというのはありませんから、
ひたすら勧めると無責任だと言われるとも思いますが、
それでも、やっぱりありがたい経験だとは思います。
サッカー選手を目指せば、おそらく、どんな選手でも、
それこそプロになっても、リセットの日はやってきます。
そして、多くの人には比較的若くしてその日はやってきます。
18歳でそういう経験ができたことが、
私にとってはとても大きな力になっています。
本当によかったと思います。
自分がサッカーに打ち込んだことに感謝しています。

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Nomura