『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』-その52-

『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』-その52-

こんにちは。のむらです。
今日は、久々に??いつものシリーズです。
RBCの話シリーズではありません。
↓過去の記事↓
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10
その11
その12
その13
その14
その15
その16
その17
その18
その19
その20
その21
その22
その23
その24
その25
その26
その27
その28
その29
その30
その31
その32
その33
その34
その35
その36
その37
その38
その39
その40
その41
その42
その43
その44
その45
その46
その47
その48
その49
その50
その51
↑過去の記事↑
今日は、クラブワールドカップの決勝がありました。
結果はバルセロナの圧勝でした。予想通りでしたが。。。
サントスは長い冬の時代を乗り越えて世界チャンピオンへのチャレンジでした。
サントスといえば、かつてペレを擁して黄金時代がありました。
しかしながら、ペレの時代以降は、黄金時代を迎えられずに過ごしてきました。
これについて、ブラジルではけっこう、引き合いに出される話があります。
それが、サンパウロFCとの比較です。
サントスFCは選手に投資し、サンパウロFCは環境に投資した。
サントスはペレをはじめ優れた選手の力で黄金時代を迎えたが、
彼らが引退すると、何も残らなかった。
その後、低迷期が続く。
一方のサンパウロFCは環境に投資をした。
その結果、良い選手が育ち、また、選手が変わっても、
優れた環境は良い選手が育つための下地として機能し続けた。
と、ザックリと言えば、このようなことが言われたりしました。
そして、この環境づくりに関していうと、
バルセロナは、おそらく現時点においては、
世界一と言えるくらい、優れた環境をつくっているクラブだと思います。
キャプテンのプジョルをはじめ、イニエスタやメッシといったスター選手が
生え抜きの選手として育ってきています。
監督であるグアルディオラ氏も、バルセロナで育ち、
バルセロナでプロになって活躍していました。
現在のバルセロナの組織や環境の整備には、
ヨハン・クライフ氏の影響が大きいと言われていますが、
以前は、オランダにあるアヤックスというクラブが、
やはりクライフ氏の影響で優れたクラブ運営をしました。
アヤックスにしてもバルセロナにしても、
優れた技術と優れた判断力、さらに、優れた人間性も持ち合わせている選手が
次から次へと育ってきています。
優れた選手が育って活躍したり、
ビッグクラブに高額で売れたり、
という結果が出た状態であれば、
組織づくりや環境整備の価値を理解するのはカンタンです。
しかし、重要なことは、
最初に組織づくりや環境整備に力を入れる段階では、
結果はまるで見えません。
同じお金をかけて、
平らなグランドをつくるのと、
スター選手を獲得するのとでは、
後者のほうが結果が明らかです。
もし、短期的に自分の仕事の結果を誰にでも分かるように示せと言われれば、
ほぼ全ての人が、選手獲得にお金をつかうことでしょう。
しかしそれは、時間の経過とともに価値が目減りする仕事です。
平らなグランドをつくったところで、明日スター選手が育つわけではありません。
これを全ての人に理解してもらうのはたいへんです。
というか、おそらくムリです。
いや、それどころか、それが理解できない人が殆どだから、
サンパウロFCやアヤックス、そして、バルセロナのようなクラブは、
あっちにもこっちにもあるわけではないのです。
もし、組織や環境の整備の価値を理解できる人が多数派であれば、
バルセロナやアヤックスのようなクラブはもっとたくさんあるはずです。
このようなことを、私は幸いにして、サッカーを通して10代の頃から
当たり前のように知らされてきました。
それから月日が流れ、私が社会人になった頃、
『ビジョナリー・カンパニー』なる著名な本を読んで、
同じようなことを時間をかけてまた知ったわけです。
(第4水準と第5水準のリーダーの違いの話)
そして、そうはいっても、
長期に渡って存続する、しかも、トップであり続けるような会社は少ないんだと、
そして、その背景に何があるのかをたくさんの社会人が「勉強している」んだと、
知った時に、サッカーをやっていて良かったと思ったのでした。
ちなみに、RBCも、バルセロナやアヤックスのようなチームにすべきだと思います。
バルセロナでは、誰が出てもチームとしての文化であり哲学が同じように表現されます。
これは、生やさしいばかりではなく、
ある種のストイックさも必要ではないかと思います。
もちろん、まだまだ最高のチームづくりのためにやるべきことはたくさんあります。
できることから少しずつでもやっていきますし、
また、そのような永続するチームづくりをしたいという仲間がいれば、
一緒にがんばりたいと思っています。
ちなみに余談ですが、、、、
ようやく良い選手が育つようになってきたサントスFCは、
ちょっと前に立派な練習場ができたりしたんですよね。
これは、ロビーニョという良い選手が出てきて、高値で売れたので、
そのお金でできたんです。
が、、、なぜかグランドにはペレの名がついたそうです。笑
RBCへの会員登録は今すぐこちらから
明日は友部くんです。

Nomura