こんにちは、なかしーです
今日はNHKのBSでやっていた、サバンナの動物たちの番組でのとあるエピソードを紹介します。
皆さんはトムソンガゼルをご存知でしょうか。
アフリカに住む鹿みたいな草食動物で、NHKのサバンナ特集ではまず間違いなく登場する名脇役です。
このトムソンガゼルは、サバンナの草食動物たちの中でも最も狙われやすい動物で、最高時速100kmもの早さのチーターに追いかけられる環境で日々を生き抜いています。
最高時速80kmと言われるトムソンガゼルの脚では、単純に直線で競争するならば、まず間違いなくチーターには勝てない。
とは言え、そこを逃げ切らないと食べられてしまう。
全力疾走のチーターに追いかけられ、
「あっ、あぶない!(>_<)」
と言うところでクルリと身を翻し、からくも難を逃れるトムソンガゼル。
そんなシーンを一度は見たことあるのではないでしょうか。
その必死の逃げテクニック、実は、肉食動物に追い掛けられていない平和な時を使って、自分達の群の中でトレーニングしているんです。
トムソンガゼルは繁殖期になると、文字通りオスがメスを追いかけ回して求愛します。
その時メスは、オスに追いつかれないように右へ左へ切り返しながら逃げます。
そうやって、肉食動物に襲われた時さながらの練習をしつつも、相手のオスの足の速さをテストする。
メスに追いつけないような遅速のオスは、強いオスとして認められない=子孫を残せない、と言う仕組みになっているのです。
人間でいうところの
「あははー、マテマテー!」
ですが、トムソンガゼル達の世界では時速80kmの真剣勝負。
メスは、今を生き延びる為に自分を鍛えながらも、より強い子孫を残す為にオスのデキ男っぷりをみる。
ここで頑張れないオスは、生き残れずに死ぬか子孫を残せずに死ぬ。
そうやって、常に強い種を残すような仕組みになったんでしょう。
ところ変われば、求愛の必死さも違うものですね。。
いゃぁ、人間に生まれて良かったー!
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明日は小沢さんです。
2 comments so far
野村かずおPosted on1:51 am - 8月 26, 2011
走るスピードだと、実は野ウサギが超俊足で、でも飼われているウサギは、もう走るという機能すらなくなっちゃっていたりと、兎にも角にも必要に迫られないとみんなサボるんですね。
nakashimaPosted on1:57 pm - 8月 30, 2011
餌食べられるなら、最小限の労力でいるほうが、生物として正解なんでしょうね。