今、そしてこれからの日本人の欲求

今、そしてこれからの日本人の欲求

こんにちは。小沢です。
みなさん、「欲求階層説」というものをご存知でしょうか。
マズローという人が人間の欲求を5段階の階層に分類したものです。
教科書などでは、5層に分かれたピラミッドの形で説明されることが多いです。
最下層から順に
1.生理的欲求:食欲、性欲、睡眠欲など生理的な欲求
2.安全欲求:苦痛、恐怖、不安、危険などを避け、安定、安心を求める欲求
3.所属と愛の欲求:友情や愛情への欲求、社会や家族など集団に所属したい欲求
4.自尊欲求:他者から認められたり尊敬されたい欲求
5.自己実現欲求:あるべき自分になりたいという欲求
となります。
5つの欲求は階層構造になっており、後になるほどより高度な欲求となります。
最下層にある生理的欲求が満たされると、その欲求の重要度が下がり、
もう1段階上の欲求への重要度が高まり、それを満たすための行動を人間は起こすというものです。
これを繰り返して、最終的に自己実現を追い求め続ける、というわけです。
これまで、私が商売として扱っていた人間の欲求は、主に3、4、5の欲求になります。
しかし今回の地震、そして原発問題により、
多くの日本人が生死に直面し、衣食住に困り、
今もなお地震や原発の不安におびえながら暮らしています。
こうなると、これまで満たされてきた1や2の欲求の重要度が高まります。
被災者の方は言うまでも無く、一見すると落ち着きを取り戻してきた都市ですら、
その中で暮らしている我々の心も、欲求も、地震前とは明らかに異なっています。
今まで当たり前だと思っていたものが当たり前でないことを知り、
日本が改めて原発大国であることも、地震大国であることも知りました。
原発の状況は綱渡りであり、停電により今後も不便な生活が続きます。
地震は今回で最後ではなく、これからどこで何が起こるかわからないのだということも認識しました。
今、そしてこれからは1?5のすべての欲求を満たしていくことを考える必要がありそうです。
特に1、2あたりはこれまでになく重要度があがります。
それらを満たしていくビジネスが必要とされます。
また、欲求を満たすため力を自ら身につけようとする人も多くでてくるでしょう。
経済不況でも、地震大国でも生き抜いていける力。サバイバル力。
今後は、そのサバイバル力を身につけられるビジネスも必要とされるでしょう。
サバイバル力を身につける一助になれば幸いです。RBCへの無料会員登録はこちらから
明日は大久保さんです。

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