政治の汲み取り

政治の汲み取り

友部です。
社会保障と税の一体改革の声がマスコミ露出で増えていますね。
これ、非常に重要だと思います。
政治(に限りませんが)には、
民間の各種施策でもそうなように、
業務の相手の設定、もっといえば誰にために施策を講じるか、という
「ターゲット設定」が、必須だと思います。
諫早湾の水門を開放する決断もありましたが、
漁民と農民のどちらを、優先するのか、
その言及は明らかにする必要があります。
ただ、こと日本国を背負うたろう国会議員の方が、
「自分の選出区を重視する」とは明言できません。
しかし、その意図を、明らかならざる状態から、読み解くのが、
政治理解の軸だと思います。
そこで、冒頭の社会保障と税の一体改革、ですが、
少なくとも現役世代にとっては、僕はプラスに働く、と読んでいます。
無知ながら、かってに申しますに、
現行の社会保障は、 公的年金にせよ、医療保険にせよ、
高齢者を「施策ターゲット」としていると思います(「対象者」は、もっといますが)。
とはいえ、「若者をないがしろにしている」とは、政治は言えません。
けれども、現役世代への負荷偏重の現行制度では破綻に近づく。
その認識が共通化してきたのが、今日この頃だと思います。思いたいです。
●●年金改革、△△保険改革など、個別の施策に言及しようとすると、
その施策ターゲットが、現役世代に移っていくことが明らかになりやすいので、
「日本国の全体で考えようよ」という改革コンセプトをぶち上げることで、
そのメッセージを中和していくのが、今回の狙いだと思います。
純粋消費者から、生産者へ、施策ターゲットを変えるとは言えない政治ですが、
社会保障と税の一体改革の実現によって、
働きやすい日本になると、良いと感じています。
日本もりたてるRBCへの会員登録をどうぞ。
明日は樋口くんです。

etcstaff