こんにちは。のむらです。
今日は、いつものシリーズではありません。
RBCの会員は、
若ければ大学生くらいから、
そして、60代くらいの方までいらっしゃいます。
平均的には、30歳前後の方が多いです。
そういう意味で、会員の皆さまにとってはシビアな話となるかも知れませんが、
今、「10代」というのが私の関心事です。
ちょっと前に、16歳の高校生が会計士試験に合格して話題になりました。
合格した高校生は、通信制の高校に通っていますが、
早く社会に出たい、と言っていました。
私は現在31歳ですが、周囲の「多数派である価値観」を辿ると、
なるべく偏差値の高い大学を目指して、
大学を出たら新卒採用で会社に入る。
というのがメジャーだと感じています。
ただ、件の16歳の高校生の場合、
既に大学に行く必要はありませんし、
必ずとは言えませんが、上記のような会社員の平均よりも、
経済的には恵まれる確率の方が高いように思われます。
さて、これはマスメディアでさえ取り上げている事例なので、
かなり情報としては下流工程の話だと思います。
この事例は、
「あぁ、今までの大学行って就職活動、みたいな流れって、情報弱者の選択ですね」
みたいな小結論なのかも知れませんが、私の話はここでは終わりません。
最近、Twitterを通して、中学生や高校生とのやりとりがありますが、
彼らの中には、例えば、
⇒高校に通いながら会社を設立する
とか、
⇒中学生にして既に起業していて、複数の法人からの仕事を既に受けている
なんていう人もいます。
つい2年位前に、「34歳にして起業して17年目」という事例もありましたから、
これ自体が極めて珍しいとか、最近出てきたとかいう話ではないですが、
彼らがインターネットを有効に活用しているところが注目すべき点だと思います。
デジタルネイティブと言われる世代の彼らにとっては、
「インターネットがコミュニケーションの道具」
という極めてシンプルな本質が的確に捉えられている気がします。
我々世代にとっては、
「ネットとリアル」
という表現を見たときに、それがけっこう当たり前に認識できる概念ですが、
よく考えたら、これは不自然なことです。
例えば、
「手紙とリアル」
とか
「電話とリアル」
という風には世界を分けません。
ただ、新たなコミュニケーションのプラットフォームが出た、
という意味では、手紙でも電話でもそのように世界を分けても良いはずです。
しかし、少なくとも、今日本にいる30代はそういうことはしない。
「いわゆるオトナ」は、子供のインターネットにおけるリテラシーについて、
あーだこーだと議論したりしていますが、
少なくとも、こういった世界認識については、
「いわゆるオトナ」のほうが、歪めた認識をしていると言わざるを得ません。
さて、なぜこんな話をしたかというと、
「ネットとリアル」
と、世界を無理やり分けている世代にとっては、
これらは別世界です。
従って、
ネットの格差はネットの格差、
リアルの格差はリアルの格差
という認知になっていますが、
この2つの世界を分断しないとすれば、
ネットの格差もリアルの格差も同じになります。
しかし、デジタルネイティブ世代が増えてくれば、
我々世代が認識する「ネットの格差」というのは、
限りなく「リアルの格差」と近づいていきます。
しかも、そもそもインターネットは、かなりフラットな世界であって、
その発信者が15歳なのか30歳なのか、ということはあまり問題にされません。
リングが平坦で、そして、いきなり世界と繋がります。
そして、デジタルネイティブ世代の中で、
先の事例のような10代は、平坦なリング、広い世界をフル活用して、
自分を表現し、必要なネットワークを構築します。
それは、私の世代から見れば、競争の激化です。
従来的な価値観のメジャー度が高ければ、
このような競争の激化は抑制できるのでしょうが、
残念ながら、10代のうちの一定の割合は、
我々世代がボーっとして意識していないところに気付き、
そしてまた、気付きを瞬時に伝播させています。
10代がどんどん我々と同じリングに上がってきています。
今、こういうことを起こしている10代が、最近の関心事です。
常識に縛られない第一歩は、RBCへの会員登録から。
明日は友部くんです。