なぜくさやは臭いのか

なぜくさやは臭いのか

こんにちは。スタッフ八須です。
先日伊豆大島に行ってきまして、生まれて初めてくさやを食べました。
まあ一回食べれば満足、と思ってしまいましたが、なぜあんなに
臭いのか気になって調べてみたら、なかなか面白い歴史があったので
お伝えします。
そもそもくさやが作り始められたのは江戸時代だそうです。
当然江戸幕府に年貢を納めていたわけですが、伊豆諸島では
田んぼを作れる平地が少なく、かわりに海水から精製する塩を
納めていました。
「生かさぬように殺さぬように」なんていう言葉を家康だか家光だかが
言ったと聞いたことがありますが、伊豆諸島でも同じことで
住民総出で必死に塩を作りまくり、ようやく年貢に足りるというレベル。
今では考えられませんが、自分たち自身が使える塩は
ほとんどなかったんだそうです。
というわけで干物を作るにしても塩を節約しなければいけません。
最初は普通の塩水に漬け、干して作っていましたが、その漬け汁を
再利用して、また再利用して…とずうっと使い続けている内に
色々なものが発酵して現在のくさやを漬けるくさや液になったのだそうです。
昔の人の知恵、といえば聞こえはいいですが、どうしようもない中で
なんとかしたら、なんだか珍しいものができた、ということですね。
2008年にご講演いただいた、富士宮やきそばにもちょっと近いものがあるかもしれません。
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明日は阪倉さんです。

Hachisu