歴史に学ぶビジネス:源義経05

歴史に学ぶビジネス:源義経05

こんにちは、大久保です。
『歴史に学ぶビジネス』シリーズを続けます。
今回は源義経の第5回目です。
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 もしあの一ノ谷の攻撃をこの頼朝みずから指揮していたならば、
 こうはあざやかな勝利をおさめ得なかったであろうし、
 あるいは惨敗していたかもしれない。
 そのことを、頼朝自身は感じていた。
 感じていたるだけに、かれ自身からの口から義経の戦功は
 いっさい語り出さなかった。
              『義経・下』 (司馬遼太郎・文春文庫より)
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源義経は戦いに優れていたものの、政治的な感覚にうとかった為、
兄の頼朝に翻弄され続けました。
義経が戦いで成績をおさめても、正しく評価されず、
むしろ頼朝に警戒され、様々な情報操作・政治工作により
ますます立場が危うくなっていきました。
結果、周知の通り、頼朝が残ることになります。
こういったことを知り、現代でも同じようなことが
なされているのではないかと、ふと思いました。
身の回りでいえば、たとえば
自分の職場でも起きているかもしれません。
また、大きな枠組でいえば、
テレビなどの媒体を通して流れている情報などについても言えます。
ビジネスのことを学び、
成果を出すことはもちろん大事ではありますが、
自分がどういう環境の中でビジネスを行っているのかを
踏まえた上で行動する必要性があることを最近ひしひしと感じています。
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 明日は村上君です。
 お楽しみに!

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2 comments so far

野村かずおPosted on4:59 pm - 3月 9, 2010

「強い者は勝つが、生き残るのは賢い者だ」と、最近よく感じます。

大久保修Posted on8:20 pm - 3月 9, 2010

>nomura氏
コメントありがとう。
まさにそのようなことが本にも書かれていたので
以下引用しておきます。
ご参考までに。
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法皇は義仲の滅亡や平家の滅亡をつぶさにみて、
なにが勝ちを得るものであるかを知っていた。
戦いを決定するものはへんぺんたる武略ではなく、
政治的優勢というものと、政略であるということが
わかりはじめていた。
  『義経・下』 (司馬遼太郎・文春文庫より)
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ここでは「政治」と書かれていますが、
どちらかと言えば「賢さ」の方がぴったりくると思います。