『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』?その6?

『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』?その6?

こんにちは。のむらです。
引き続き、このシリーズです。
全国のサッカー経験者の方、また、サッカー小僧のご家族、ご友人の方に、
サッカーに打ち込むことで、ビジネスパーソンとしても一流になるための素養
が身につく、というご理解を頂ければ幸いです。
↓過去の記事↓
その1
その2
その3
その4
その5
↑過去の記事↑
■情報がシミュレーションの精度を上げる■
さて、Jリーグが開幕してしばらくしたくらいですが、
ネコも杓子も「アイコンタクト」という言葉をつかってた時代がありました。
たいして知識も無いのに、サラリーマンの宿命として
サッカー選手にインタビューさせられているアナウンサーの方々なんかは、
よくこの流行文句をつかっていたのを思い出します。
さて、あれほど流行していた「アイコンタクト」も、
実は、私の現役時代を振返ると、数えるほどしか、
そんなシーンはなかった気がします。
17歳の頃、右サイドからのFKをスペースに蹴って、
そこに走りこんだFWの選手(Iくん)が頭でゴールを決めたことがありました。
この時、「これがアイコンタクトなんだ」というのを体感した時だったと思います。
件のIくんは、最終的にレギュラーとして活躍した選手でして、
TVでは「七色のキックを持つ」なんて言われてました。
当然、キックのうまい選手ですから、
キックのトレーニングも自主的に行っていました。
同様に、私もキックのトレーニングは欠かしませんでしたから、
よく、同じタイミングでキックをすることがありました。
そうすると、大体、どんなボールを蹴るのか、という情報は
お互い、自然にインプットされます。
特に、どういう軌道のボールが蹴れるのか?
というのは、ひとりひとり、微妙な違いがあります。
とりたてて、「情報交換をしましょう」とやらなくても、
お互いのことを理解できていると、
上述のようなシーンで「アイコンタクト」が生まれます。
「アイコンタクト」が生まれたシーンを細かく振返りますと、、、
・右サイドでFK
・壁は2枚
・私は右利き
というのは誰でも見ればわかること
私が中を見た時に、ニアサイドに少しスペースがあるのが分かりました。
そして、FWのIくんもそのスペースに気が付いている模様。
その直後、私と目が合いました。
そうすると、目が合ったタイミングでIくんも私も動き出しました。
私は曲がりながら落ちるボールをスペースに蹴りました。
Iくんはスペースに走り込みました。
そうすると、ピッタリのタイミングで頭に当ててゴールが生まれました。
目が合った一瞬でお互いが交換した情報は、かなり膨大だったと思います。
3秒先のシミュレーションが一致したなればこその、
非常に心地良い体験でした。
ただ、この体験を通して分かったことは、
「初対面の人とのアイコンタクト」
というのは、複雑な情報交換までは行えない。
ということでした。
今回取り上げたケースでは、
Iくんがどのくらいのスピードで走れるのか?
私の蹴るボールがどのくらいのスピードか?
私の蹴るボールがどんな軌道になるか?
という情報は、事前に共有されていなければお互いのシミュレーションが一致しません。
ビジネスシーンにおいても、誰かと
これから何かをやろう
という時には、お互いのシミュレーションが一致するほどに
パフォーマンスも上がり楽になりますが、シミュレーションの精度を上げるには、
情報の共有が不可欠ということが分かります。
大体において、相手のシミュレーションと自分のシミュレーションに乖離がある場合に、
問題が起こったりします。
ビジネス上のコミュニケーションに限った話ではありませんが、
コミュニケーションを発端とする問題の多くは、この「シミュレーションの乖離」
でしょう。
その時に、相手を責めても何も変わりません。
なぜなら、相手は自分のことを知らないのですから。
自分を正確に伝え、相手のことをより多く理解する、
この積み重ねがここぞというところでのパフォーマンスアップに繋がることは、
「アイコンタクト」
を通して体感させられました。
ぜひ、そういうことを知りながら、ピッチでの日々を過ごして頂きたいものです。
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Nomura