『楽ですか?』

『楽ですか?』

こんにちは。のむらです。
RBCでは、年度末にプレゼン大会を行っています。
プレゼン大会では、ビジネスプランの発表を行います。
優勝すると、チャンピオンベルトを手にすることができますので、
あなたもベルト奪取に向けて、ぜひがんばってください。
今年は3月21日に開催します。
エントリーされなかった方も、残念ながら予選で落選となってしまった方も、
ぜひ、ディスカッションにお越しください。
そこで、私は新規ビジネス立ち上げのコンサルティングを
生業にしていることもありますので、年度末に向け、
ビジネス企画についての
カンタンなチェックポイントを書いてみたいと思います。
本番まで、以下のトピックでいきます。
1.ビジネスアイディアが当たる確率は?
2.BtoC信仰が生み出すリスクとは?
3.あなたがそのビジネスをやる必然性がありますか?
4.儲かりますか?
5.お客様にタダで来てもらいますか?(1)
6.お客様にタダで来てもらいますか?(2)
7.オチは?
8.やりますか?
9.ビジネスの本質を端的に言い表せますか?
10.キャッシュフローはどうなっていますか?
11.楽ですか?
今回はラスト、11回目です。
■楽ですか?
といっても、色々な楽があります。
まず、市場性です。
見ている市場は一定以上の規模ですか?
成長期もしくは成熟期にありますか?
よく、昇りエスカレーターなのか、降りエスカレーターなのか?
という例えがあります。
これは、見ている市場によって、全然違ってきます。
次に、競争です。
そもそも、無敵ですか?
(競合がひしめいているなんてことはありませんか?)
また、真似し難いものになっていますか?
オンリーワン、もしくはナンバーワンになれますか?
極めて端的なことを言うと、
「勝つ戦いになっていますか?」
ということです。
近年は、「社会起業家」という言葉が流行りになっていることもありますが、
あまりにも自己満足に偏っている方も見受けられます。
身も蓋もないですが、商売においては、
自己満足はどうでも良いといえばどうでも良い話です。
お客様が満足するかどうか、というのが、儲かるかどうか、
という指標によって確認することができます。
その指標こそが、ビジネスにおける勝ち負けの判定基準になりますので、
「勝つ戦い」をすべきです。
ですから、究極の「勝つ戦い」というのは、
市場性があって、競合がいない状態です。
「戦略」というのは、「戦いを略す」と書くとおり、
戦わないで勝てるようにするのが、戦略です。
(戦って勝ているようにする、というのが戦略だと思っている人もいますが、
それは、戦略的とは言い難いです。)
あと、運用性も重要です。
特に、1からやるなら尚更なのですが、
効率的な業務フローになっていますか?
「苦労して儲かった話」というのは、儲かっていない人たちを味方にするには
良い話なのですが、一番大事なことは、苦労しないために苦労する、
とでも言いましょうか、、、
つまり、カラダと時間をつかって動くのは必須条件ですが、同じように、頭もつかいましょう、
ということです。
その端的な例が、運用性です。
儲かるのは良いんですが、すごく手間がかかるオペレーションになっていて、
おまけに、代替不能であったりすると、ビジネス拡大のボトルネックになります。
人材としてオンリーワンを目指すために、自分の能力や技を磨く、
というビジネスパーソンは多くなってきましたが、
まだまだビジネスクリエーターは増えていないと実感しています。
(これは、私たちの怠慢と言われればそれまでですが。。。)
あるビジネスがすでに出来上がった状態で物事を考えると、
いわゆる「職人技」によって人材としての市場価値を上げることはできるでしょう。
しかし、その職人技を生かすステージが、先の例でいうところの「降りエスカレーター」
だったらどうでしょう?
(その視点に立てば、
派遣切りで職を失う人が他責で物事を論じるのには、違和感を覚えますが。。。)
もっと大事なことは、昇りエスカレーターになり得るステージを自ら作り出すことでは
ないかと思います。
そういう視点に立てば、運用性は高いに越したことがありません。
あえて非効率にする場合は、そうすることで勝ち続けることが出来る場合に限りますし、
それが出来るのは本当に世界で1位でい続けられる天才の場合だけでしょう。
さて、話は若干変わります。
同じ「楽」という漢字でも意味合いが変わってきますが、、
・情熱を持って取り組めますか?
という話があります。
ここで大事なことは、「楽しいこと」はほっといても考えるのですが、
「やりたくないことをやらない対策」を最初から考えているか?
です。
やりたいことだけを考えると、思わぬ落とし穴として、
「やりたいことにやりたくないことが混ざっているパターン」
があります。
それら、見極めた上で、楽しくやるのが大切です。
「好きこそものの上手なれ」
とも言います。
ビジネスを楽しみましょう。
ということで、今週のプレゼン大会に向けての11回に渡るお話を
おしまいにします。
ここまで毎週読まれた方にとって、少しでもお役に立てていれば幸いです。
ビジネスを楽しむには、RBCへの会員登録をどうぞ。
明日は友部くんです。

Nomura