『BtoC信仰が生み出すリスクとは?』

『BtoC信仰が生み出すリスクとは?』

こんにちは。のむらです。
RBCでは、年度末にプレゼン大会を行っています。
プレゼン大会では、ビジネスプランの発表を行います。
優勝すると、チャンピオンベルトを手にすることができますので、
あなたもベルト奪取に向けて、ぜひがんばってください。
そこで、私は新規ビジネス立ち上げのコンサルティングを
生業にしていることもありますので、年度末に向け、
ビジネス企画についての
カンタンなチェックポイントを書いてみたいと思います。
本番まで、以下のトピックで行きたいと思います。
1.ビジネスアイディアが当たる確率は?
2.BtoC信仰が生み出すリスクとは?
3.あなたがそのビジネスをやる必然性がありますか?
4.儲かりますか?
5.お客様にタダで来てもらいますか?(1)
6.お客様にタダで来てもらいますか?(2)
7.オチは?
8.やりますか?
9.ビジネスの本質を端的に言い表せますか?
10.キャッシュフローはどうなっていますか?
11.楽ですか?
今回は2回目です。
■BtoC信仰が生み出すリスクとは?
「起業」「ビジネスプラン」というと、とかくBtoCが目立ちます。
BtoCには思いつきやすいという傾向があるようです。
また、巷のビジネスプランコンテストや起業本でも、
BtoCがとても多いように思います。
確かに、普段の生活や問題意識から着想しやすい
という点は見逃せません。
ただその一方で、真似しやすい、というのもBtoCの特徴だったりします。
BtoCは、ある層であったりマスであったり、
一定規模の人を動かすモデルであることが多いです。
ちょっと前に流行った「富裕層ビジネス」というキーワードも、
基本的には「層」を意識した、ものであります。
(基本、顧客がたった1人では成立しない)
BtoCの場合、大きな資本を注ぎ込んで、長期的かつスピーディにやる
プレイヤーがいれば、勝ち目が少ないです。
着想がカンタンな一方で、自分ひとりで始めようと思ったら、
「7年で回収します」
という大企業が出てきたらどうでしょう?
(個人レベルで7年赤字を続けられる方は、そもそもビジネスをやる
動機があるほうがレアな気がします。。。)
また、前回のお話とリンクしますが、当たりのアイディアでなければ
かなり苦しい戦いになるリスクがあるのがBtoCです。
ですので、この発想しかなければ、起業はハイリスクだし、
イノベーションは常に自身にとってもかなり破壊的です。
「起業はリスクが高い」
と、言われることも多いようですが、
それは、規模が必要なアイディアを具現化しようとするからだと思います。
ただ、こういう発想は、2005年以前は、ある意味定説だったような気もします。
2005年が何の節目かと言えば、
それは、1人で株式会社を設立できるようになった
という節目です。
また、資本金の最低額も規定がなくなりましたので、
理論上は資本金1円でも株式会社が登記できます。
(とはいえ、登記自体に、24万円くらいは必要です)
こうなると、人も入れず、お金も入れずに創業できます。
にもかかわらず、起業のプランというと、
資金調達が必要なプランを考える方がとても多いです。
それが、理想とするライフスタイルに合っている場合は
良いのですが、、、そうじゃない場合は問題です。
多くの人を集めなければ成立しないビジネスを考えると、
勝率を上げるには、資金調達をセットで行う必要が出てきます。
資金調達自体が難しいのもさることながら、
調達できた場合でも、本来的には不要なリスクを背負ってる
ことになります。
(あんまりこういう指摘ばかりしてると、
金融機関の人には怒られそうですね。。。笑)
少なくとも、「多くの人を集めるビジネス」の場合、
適切な参入障壁を築けなければ、資本力で勝負がついてしまいます。
(その意味では、大企業にいる人ほど、BtoCがやりやすいと思います。)
一方で、そもそもの発想を変えて、BtoBになったらどうでしょう?
同じ話を裏返すだけなので、特徴については割愛しますが、
個人的には、BtoCに比べて楽な起業スタイルになると思います。
BtoCのプランを考えている方は、
ぜひ、
「そもそもBtoCであるべき理由は何なのか?」
考えてみてください。
ビジネスを豊かな視点で考える材料をゲットするには、RBCへの会員登録をどうぞ。
明日は友部くんです。

Nomura