『残業』

『残業』

こんにちは。のむらです。
最近、「残業」について考えてみました。
巷では、「不払い残業」なる言葉が話題になり、問題視されていました。
とはいえ、これは問題の本質ではないと思うのは私だけでしょうか?
そもそも、「残業」が生まれること自体が問題なのだと思います。
それはなぜか?
■個人レベルで見た場合
予定していた時間までに、やるべきことが終わっていないので、
作業の進め方(もしくは、作業を進める力)に問題がある可能性がある。
とはいえ、「どうやったって間に合いません」と言い張る人もいるでしょう。
■作業チームレベルで見た場合
どうやっても納期に間に合わないタスク振り分けになっているとすれば、
タスクの振り分け方に問題がある可能性がある。
とはいえ、「そんなこといっても、そもそも人数が足りないから」という人もいるでしょう。
■体制づくりの観点で見た場合
カンタンに人を連れて来れないということは、
その場には「採用力」(細かく言えば、交渉力)が足りないという問題を抱えている可能性がある。
※人の調達は事業拡大の命綱とも言えます。
とはいえ、「採用力は申し分無いが、人を増やす予算が無いのです」という人もいるでしょう。
■営業的な観点で見た場合
予算内で採用する力・体制の適切さ・作業の進め方ともに問題が無いと仮定した場合、
予算規模が間違っていることになる。
つまり、適切な価格で販売が出来ていないという問題を抱えている可能性がある。
とはいえ、「この値段じゃないと売れないから」という人もいるでしょう。
■ビジネスモデルから見た場合
適切な価格で販売することが出来ないのであれば、
それは、そもそもサービス/商品自体のポテンシャルが足りない可能性がある。
つまり、やっているビジネス自体に問題がある可能性がある。
とはいえ、「ウチは○○屋だから」と、会社の事業ドメインを盾に、ビジネスモデルの修正/再考をしない人もいるかも知れません。
また、「どのプレイヤーも儲からない市場(もしくは時期)なんですよ」と諦めている人もいるかも知れません。
■事業ドメインから見た場合
もし、市場が絶対に縮小し、その中で得られる利益も100%縮小するのであれば、
そんな市場に居続けるという経営判断しかできない、という問題がある可能性がある。
※ちなみに、上記のような市場だと断言できないのであれば、前項の言い訳はウソになります。
 必ず工夫の余地があるはずです。
と、以上のことを考えてみると、
「残業」というのは、発生した時点で、事業のどこかに問題があることを示唆していることになります。
そして、この問題をそもそも「問題だ」と認識していないと話しにならないのですが、
「問題である」と認識した上でなお、関連する全てのプレイヤーが他責で考えていたら、
全く良くならないわけです。
大体、全てのプレイヤーの「他責の声」を組み合わせると、見事なまでに話が矛盾します。
ビジネスクリエーターたる者、残業代がどうだとかいう表面的な話ではなく、
何が問題なのか?を本質的に見ていきたいものです。
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Nomura