日本の季節こそ

日本の季節こそ

こんにちは 友部です。
突然ですが、私は日本が好きです。
日本人としてうまれた事を、とても嬉しく思っています。
それは、日本の持つ四季と、その各々の刹那を楽しむ人々の
様子にこそ、感じられます。
春。出会いと別れの季節。
人々の門出を、桜が慈しみます。
花見というまさに刹那。
何かに共通項をもった皆が、桜の本に平等に杯を交わします。
文京の地にわづかにその名を留める染井が色づく頃の、
あはれさと言ったら、いつまでも顔をなぜてもらいたい気で一杯になります。
夏。躍動の季節。
暑さが背中を押して、皆を応援します。
街から山や海へ。
何事にも挑戦したくなる時です。
水の漱ぐ竹の上の麺をすすり、西瓜を食み、昼下がりを縁側で涼む。
風鈴の音が居間を抜き、金魚の赤と仮面の原色が祭りを彩り、
誰かと誰かの仲を忍ばせます。
秋。深きを味わう季節。
食卓も、グラウンドも、机も、窓の景色も
色とその裏に広がる深みに、愛しさを興じる。
雨に冷たさを感じ、全てを流す大らかさも感じる。
香りを焦がす煙に、恵みと豊かさを味わい、
自分の歩んだ路を振り返るひと休みも、心地よさを感じます。
冬。人やものの有難きを感謝する季節。
温度も、色も、息吹も失う季節。
日々の何気ない存在が、ひっそりと身を潜め、
だからこそ、何かに満ちていた有難さを反芻する季節。
年の終わりと始まりを区切る、未来を見据えられる好機です。
自分をかたちづくるあらゆるものへの感謝を
実感できます。
ふと、角館の春の風情をテレビで見て、
思いました。
次は庄司さんです。

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