『深夜快速?マレーシア篇?』 Chapter2
海外旅行の行き先については、2つの候補があった。
1つは、クロアチアのドブロブニク。
宮崎駿の「魔女の宅急便」の舞台のモデルとなった街、
その旧市街が世界遺産に登録されている街だ。
美しさが担保されている。
もう1つは、東南アジアのどこか。
安さでは折り紙つきだ。
しかし、今の自分の旅行目的を考えると、自ずと答えは決まっていた。
この旅の目的は、幾つかのトラウマを解消する事だった。
大学では「観光学部」に在籍していたが、
・外国人との英語を使ったコミュニケーションの経験があまりない。
・一人で海外旅行をしたことがない。
というトラウマだ。
それは、社会人になった今でも、自分の中に脈々と続いていて、
自信を遮る壁となっていた。今回はそれを取り払う。
結論として、「マレーシア、バックパッカー旅行1週間」に落ち着いた。
英語が使える東南アジアの国は幾つかあるが、
マレー系、ヒンズー系、中華系の多様な文化が
どう織り込まれているのかに関心があった。
航空券の手配の段階になって分かったのだが、
そもそも、渡欧する金銭的余裕などなかった。
現地では、「ちょい貧乏」で暮らさなければならない。
そんな杞憂も忘れ、意気揚々と地球の歩き方を購入し、
数日間を予習に充てた。
早朝、蒼い空と薄い雲の下を成田へと向かう。
「成田エクスプレス」にも「京成スカイライナー」にも乗らず、
分相応な「京成本線特急」が私を出迎えた。
窓ごしに、線路を隔てた向かいのホームが見える。
ホワイトボディーにブルーラインの列車が停車した。
実家へ帰省する時には必ず乗る足だ。
私にとって日暮里は「旅の駅」だった。
バックを抱えて静かに寝入った。
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次は加茂くんです。
2 comments so far
大久保修Posted on2:18 am - 12月 28, 2006
私の「将来やりたいことリスト」の中には、
「経済的な面で制限されることなく
自由な海外旅行をする」
ということがあります。
こういったことをリストアップして、
モチベーションをアップさせています。
ttomobePosted on5:11 am - 12月 30, 2006
時間と金に制限されない旅、
私も憧れます。