こんにちは、大岡です。
さて、今回は人口問題に関して考えてみます。
みなさんは人口の男女比率を考えたことがありますか?
当たり前のような話ですが、一見1:1のバランスを保っているように思います。
もちろん多少の差はあるかもしれませんが、
人口が少なくて恋人が出来ないなんて思いはしたことありませんよね?
しかし、女性がいなくて結婚出来ない人が大勢いる国があります。
それは中国、”一人っ子政策”が原因で男女比がいびつになっているのです。
独身男性が独身女性より10%も多いのです。
原因は、”一人っ子政策”により出生制限をされたため。
みなさんは一人しか子供を産む事が出来ないとしたら性別を選びますか?
中国では多くの人が”男の子”を望むようです。
中国社会では家を継ぎ、親の面倒を見るのが息子の役割であることから男の子が望まれます。
そして近年、超音波検査などで事前に性別が分かるようになっため、
その傾向に拍車がかかっています。
さて、人口比率が変わると何が起きるのでしょうか?
女性が足りないのは都心部も農村部も同じ。
農村部の女性は生活が豊かな都心部の男性と結婚が出来るようになります。
その一方で、農村部、特に辺境の村に住む男性はどんどん取り残されていくのです。
その結果、
花嫁誘拐、結婚詐欺等が多発、犯罪組織が活性化、
都市、農村部の格差が広がり社会不満の温床となります。
独身女性がいない集落等も多く存在し、問題の根は深くなっています。
事態を重く見た政府が、女の子を産んだ夫婦に奨励金や無償で住宅を
与える制度を拡充して不均衡の改善策を打ち出しているようですが、
社会体制、価値観を変えない限り根本的解決は難しいかもしれませんね。
2013年の世界人口は約72億人、
2050年までに96億人に達するとも言われています。
アフリカを中心に出生率が高いようですが、中国と同じように人口抑制策を打ち出す
国が出てくるかもしれません。
このような前例を活かし、同じ社会問題は避けたいものです。
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明日は中島さんです。