『新しいことをやる、スタートアップを応援するとは?』

『新しいことをやる、スタートアップを応援するとは?』

こんにちは。のむらです。
先日、某所でシリコンバレーの話を聞く機会がありました。
シリコンバレーは、世界のビジネスシーンの中で、
最も勢いのある場所だと思います。
色々と学ぶべきことが多かったので、全てを書くと膨大な量になりますが、
その中から少し、書いてみたいと思います。
まず、大きな視点で見た時に、
「新しいことにチャレンジすることを応援しよう」
ということを建前ではなくて、本格的に考えている人が多い、
という点があると思いました。
それは例えば、家庭の教育の違いです。
日本の多くの家庭では、子供が大企業に就職すると言えば喜ばれ、
大企業をやめてスタートアップをして、Facebookみたいな会社をつくる、
と言い出せば、反対したり、色々と説明を求めたり、、、ということがあるでしょう。
これは、肌感覚として、その通りだと思います。
一方で、向こうでは、既に成熟した大企業に就職すると言えば、
「それは普通の、平凡な人のやること」と見なされ、
「Facebookみたいな会社をつくるんだ」と言えば、
応援してもらえるという文化があるそうです。
この違いはとても大きいと思います。
よくよく考えれば、日本の、世界的に有名な大企業というのは、
殆どが、戦後間もない頃に出てきたベンチャー企業だったりします。
確かに、創業者の視点で見れば、大成功したベンチャー企業は、
日本にも色々あるわけですが、とはいえ、
近いところでは、ソフトバンクはスゴいですが、
世界的に知名度や影響力のあるようなベンチャー企業は、
あまり出てきていないと思います。
さて、古くに成功したベンチャー企業が大企業として君臨している日本ですが、
その構造が手放しで良いことかと言えば、
実際には、日本という経済圏で見れば、成長の鈍化であったり、
国際競争力の伸び悩みであったり、ということを課題だと思っている人は多いです。
それこそ、子供が大企業に就職することを喜んでいる親であっても、
その点については不満を抱えていたりして、
だいたいの矛先は政治の方に向かっていたりして、
今度の首相は何とかしてくれ!みたいなことを繰り返しています。
もちろん、ルールによって改善できることもあります。
例えば、シリコンバレーの例で優れていると思ったのは、
「大企業の調達の一定割合をスタートアップ企業から行うこと」
というルールがあるそうです。
そうなると、スタートアップ企業も、
大企業が調達するであろう商品やサービスを用意しておくと、
初期のキャッシュフローが比較的安定しやすいでしょう。
日本の場合、私も大企業にいたことがあるので分かりますが、
この逆のことをやっています。
取引実績が無い企業とは取引しない、だとか、そういうルールがあって、
スタートアップ企業が大企業と取引をすることはとても難しいです。
ただ、そもそも新たなチャレンジャーが増えて、
新陳代謝が起こるところに、
次世代に競争力のあるビジネスも生まれるわけです。
こういったルールづくりはひとつの補助輪でこそあれ、
重要なことは、新しい自転車に乗る人が現れることです。
ですから、ひとりひとりが、
そういうことを良しとすることで、
結果的に、経済圏全体の成長が促進されるのだということ自覚して、
当事者意識をもってスタートアップを応援することが大事だと思います。
少なくとも私たちは、
新しいチャレンジをする人を応援しますし、
そういう人を応援する人を増やしたいと思っています。
それぞれの立場で、新しいチャレンジを応援できるような、
そんな世の中へともっと進めていきたいです。
ちなみに、
テルアビブがシリコンバレーに次いでスタートアップ環境が良いと言われていますが、
テルアビブでは、様々な立場の人がスタートアップを応援しようということで、
かなり努力されているそうです。
政情や社会インフラを考えれば、東京のほうが遥かに安定していると思いますが、
それでも、成果を見ると、かなり差がついています。
まだまだできることがたくさんありますから、
一緒に行動を、発言を、意識を進化させていきましょう。
そういう仲間との出会いは、未来から逆算すると、
とても素敵なものだと思います。
ビジネスクリエーターズはそういう出会いの場でもあり続けていきたいです。
ちなみに、今月のビジネスクリエーターズLiveは、
シリコンバレーの貴重な話が聞ける機会ですので、
まずはこのチャンスを逃さないようにしてください。
まだの方は、ビジネスクリエーターズへの会員登録をどうぞ。
会員登録は無料です。
明日は八須くんです。

Nomura