映画レビュー『エリジウム』

映画レビュー『エリジウム』

こんにちは、スタッフの大久保です。
今回も映画レビュー(ネタバレなし)を書きます。
今日は『エリジウム』です。
【あらすじ】
2154年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。
【オススメ度】
 ★★☆☆☆(星2つ) ※あくまでも個人的な感想です。
【レビュー】
ストーリーは分かりやすい。
富裕層はスペースコロニーに住み、貧困層は地球に住む。
スペースコロニーのエリジウムには、病気や怪我などを治せるベッドがあり、
あることをきっかけに放射能を大量に浴びた主人公(マット・デイモン)が
そのベッドを使って治したいがために、エリジウムに侵入しようという話。
ただ、もう少しストーリーにひねりが欲しかったところ。
エリジウムに侵入しようとする主人公マックス(マット・デイモン)と
エリジウムの侵入を阻止しようとするエリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)の
二項対立で勧善懲悪型のストーリーだが、ローズの背景をもっと描けば
映画のストーリーに奥行きが出たのではないかと思います。
例えば、先日ヒットしたテレビドラマ『半沢直樹』でも、
勧善懲悪の二項対立が、ストーリーを分かりやすくしたポイントで、
ヒットした要因の一つにもなりました。
半沢直樹の対立軸として、前半では浅野支店長
後半では大和田常務が悪役となっていたわけですが、
ドラマではなぜ浅野支店長や大和田常務が不正をおこなったかを
きちんと描写していました。
不正の動機は実は家族への愛情が最初のきっかけだったりすることを
描くことによって、視聴者に悪役へも共感をさせ、
物語を更に面白くすることに成功させていました。
(テレビドラマよりも原作の方が如実に書かれていましたが)
要は、悪は悪なりの事情・背景があることをきっちりと描ききると
もっと奥行きのあるストーリーになったんじゃないかと思います。
ただ、エリジウムに侵入するにあたって、そこそこ楽しめるアクションもあり、
可もなく不可もない単純明快な映画なので、気楽に映画を楽しみたい方向けの映画です。
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明日は野村君です。

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