こんにちは。のむらです。
今度、とある就活支援系の団体の集まりで、
少しだけ喋ることになりました。
だいたい、お酒のある会の最後なんか、
誰も他人の話なんか聞いていないだろう、、ということと、
そもそも、
自分自身が酔っ払っていて話すどころじゃない可能性もあるので、(笑)
とりあえず、話そうと思ったことを書いておきます。
とはいえ、フタを開けると全然違う話をしているかも知れませんが。。。
さて、私は大学4年生の就職活動後に、
大学配下の就活支援の団体の立上げに参画しました。
私の代が1期で、今は10期になっているそうです。
当時はそこそこ就職氷河期の代であったことと、
(統計上は2000年卒がここ最近では最も氷河期で、
その後、03卒、04卒あたりにも落ち込みがあって、
05年度から09年度までは右肩上がりの新卒バブル。
それからまた少し落ち着いてきている、という近年かと思います。)
たまたま、私が新卒入社を決めた会社が、
当時の学生の入りたい企業ランキングで上位にいたこともあり、
下の代の就活生が色々と聞きに来ました。
所詮は学生。
しかも、私は就活開始までは文学部で真面目に勉強というか、
自分のやりたいことに専念していたので、
業界も会社も、全然知りませんでした。
就活しながら業界や会社を見聞きし、
就活そのもののルールもやりながら覚えた感じです。
そうやって入社する会社を決めてみたら、
下の学年の就活生が、色々と話を聞きに来る。
名誉欲がくすぐられるこの構図は、
なかなか気持ち良いものです。
会社に入った後も、メールや電話、対面で色々と相談がきました。
私自身、公式には1人、非公式というか偶然なものを含めれば
2名の方にOB訪問をしました。
今にして考えても、この方々は超絶的に優秀な方でした。
実際、私は初期にたまたまOB訪問した方が優秀すぎて、
他にOB訪問をする必要がなくなってしまいました。
そういうご縁に感謝する意味も含めて、
下の代の就活生に一定以上の時間を割くこと
ということで、実は、今まで毎年訪ねてくる就活生には
時間を取っています。
おかげで、年度毎の定点観測のようなことができていて、
例えば、同じ時期に同じ質問をした時のリアクション等を
見ていたりもしています。
そういう意味では、私自身にとっては、世の中を観察するという時間でもあります。
とはいえ、社会に出てみて、
就活の武勇伝を偉そうに語るとか、
会社の自慢をするだとか、
仕事内容を大げさに言うとか、
なんだか、そういうことはイタいんじゃないかと感じるようになりました。
では、そのイタさというのはどうして感じたのでしょう?
就活生が先輩内定者の話を一生懸命聞くのは、
自分にとってはよく見えない世界の話だからでしょう。
先輩がその世界を歩いた自分の足あとを喋ると、
自分からはよく見えないが故に、就活生はがんばって聞こうとします。
つまり、そこにある価値というのは、
相手からはよく見えない足あとを語ることにあったわけです。
とはいえ、情報の流通量はどんどん増え、
情報の流通速度はどんどんアップしています。
ということは、就活のように、実際には個体差の小さい足あとというのは、
時間の経過とともに価値が小さくなることでしょう。
日本が国家として情報の流通を遮断するようなことでもしない限り、
この変化は不可逆な変化でしょう。
となると、いつまでも同じ足あとを偉そうに語っていれば、
知らず知らずのうちに、ものすごいスピードで実は自分が後退している。
それでも嬉しそうに話を聞きに来る就活生が毎年いるというのは、
ある意味、薬物依存に近い状態です。
もし本当に、自分の足あとを人に見せることの価値を理解したのであれば、
どんどん、前人未到のチャレンジをしていくのが、
就活支援をしよう、と思い立った人の、真に活かされる道なのではないかと思います。
少なくとも、名誉欲をくすぐられる気持ち良さはありつつも、
どこかに、自分の足あとを通して、後から来る人の役に立ちたい、
という思いはあったことでしょうから。
どんどん新しいことに取り組んでいきましょう。
他人がやらなかったことにチャレンジしましょう。
新雪に足あとをつけましょう。
少なくとも、私はそうやって死ぬまでスイッチONの人生を選びたいと思います。
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明日は樋口くんです。