SMAP解散騒動をビジネスとして考えてみる

SMAP解散騒動をビジネスとして考えてみる

こんにちは。のむらです。
ここ数日はSMAP解散騒動が盛り上がっています。
ということで、せっかくなのでちょっと考えてみます。
まず、私の立場としては、ジャニーズ事務所の中の人ではありませんし、
直接の取引先でもありません。
現在活躍されている方や、既に辞めた方にも会ったことがあると言えばあるのですが、
事務所の裏話を聞いたりということはしていません。
ですから、関係ないと言えば関係ない。
無関係者です。笑
で、その無関係者かつビジネスクリエーターの私がこの騒動をどう見るべきか?
という話をします。
せっかくなので、騒動そのものの事実と、それを発端とする意見を、
まずは分けてみたいと思います。
【事実】
1.複数のメディアがSMAP解散の可能性について報じた
2.SMAPが自分の番組の中で時間をとって謝罪した
と、とりあえず、外野から分かるのはこのくらいでして、
あとは様々な意見の出ている騒動だと思います。
影響が分かりそうなこととして、
3.当該番組の関東地区における平均視聴率が31.2%、瞬間最高視聴率は37.2%と、
 ビデオリサーチが発表した
また、
4.SMAPの謝罪のシーンはリーダーの中居正広氏の立ち位置が中心ではなく、
 端であった。中心には木村拓哉氏。
5.「今回、ジャニさんに謝る機会を木村くんがつくってくれて」と、草なぎ剛氏が発言した。
といったあたりが補足事項でしょうか。
ついでに、個人的に注目したのは
6.木村拓哉氏だけは公式に妻子があることが発表されている
というところもあります。
それから、様々な意見を引き出していることに関係ありそうなのが、
7.誰に向けた何に関する謝罪なのかが説明されていない
ということです。
【見られる意見】
A.ジャニーズ事務所はブラック企業でタレントには人権が無いのがよく分かった
 →有名税だから諦めるべき。それも込みでアイドルなのでは?
 →例えば米国では権利が契約で細かく管理されているので日本の芸能界は未開社会と言える
B.副社長とスマップのマネージャが揉めていて、どっちにつくかでSMAPが分かれた。
 →かたちはどうあれ、会社側(副社長側)に反抗するのは良くない
 →スマップを売り、今のジャニーズの礎を築いたのはマネージャなので、
  そんな功労者を蔑ろにするのは良くない
C.サラリーマン(社畜というニュアンス)の姿と重なる
 →どんな企業でも会社の言うことには従うべき。それが社畜の姿。
 →独立ができない絶対的な理由が無いのに諦める意味が分からん。
D.とりあえず、解散ではなさそう
 →国民的アイドルが解散にならなくてよかった
 →あんな状態のSMAPはSMAPじゃない!
E.老人の意見で物事が動く(社長も副社長も高齢)
 →多数決だからね。高齢化したんだから当たり前じゃないか。芸能界だけじゃない。
 →老人の意見でしか動かない国ではダメだ。老害だ!
などなど、
色々と意見のポイントがあるものの、
それぞれ、肯定的にも否定的にもポジショニングを取れるので、
その人がどのポジショニングを取るのか?を見ることで、
その人の考え方や世界観を知る良い素材と言えたりもします。
ポジショントーク という言葉もありますが、
意見というのはその人の立場や世界観を反映していますから、
意見を通して人を知るという良い機会かも知れません。
というわけで、私のポジショントークはどうなるだろうか?
というと、
誰の意図なのかまでは分かりませんが、
視聴率も取れて、雑誌等も売れて、、、
となると、多くの人が「ひと言言いたくなる」
というニュースをつくり出すことで、
人の動きが生まれ、しかも、インターネットのおかげで、
それがとても見えやすい、という点が注目すべきところだと思っています。
少なくとも、
ファンの人もそうでもなかった人も、
以前に比べてSMAPに関する注目度が上がっていることだけは
間違いがなさそうです。
しかも、どうも事象がよく分からないし、
各ステークホルダーも意志を明確にはしていません。
会社側が姿勢をハッキリ表明したわけでもなく、
渦中のSMAPのメンバーやマネージャが自分の考えを公にしたわけでもなく、
それをすればさっさと話は終わりそうなのですが、
それが無いです。
こうなると、憶測の掛け算で騒ぎが続いていきます。
つまり、ニュースをあえて情報不足の状態で提供することで、
わからない部分を埋めようとしてみんながあれこれ想像をします。
ニュースの出し方として、これはひとつの作戦だと思いました。
インパクトも大きくなり、寿命も延びます。
プロモーションとしては成功していると言える面もあるのではないでしょうか?
そして、もう一つの視点ですが、
様々な意見が出そうな出来事に対して、
何が論点で、それに対してどんな立場を取るのか?
というディスカッションサービスみたいなものは、
ちょっと前から考えてはいたので、
一定のニーズがありそうだということも再確認した次第です。
署名サービスも以前からたまに盛り上がりますが、
自分と同じ意見の人だけを集める装置なので、
風が吹きやすいということは事象としてあります。
中には、明らかに事実誤認に基づいた署名なんかもありますが、
異なる意見が見えない仕組みにもなっていますので、
拡散スピードも早いのですね。
これを1段進化させるなら、ディベートが起こるサービスでしょう。
構造的に近いものとしては、
soKKuriという、ある有名人と別の有名人が似ている
という意見に対して、賛否をポチッとやるサービスがあります。
このような構図で意見を対決させてみる、というのは、
それなりに盛り上がりそうです。
もう少し成熟して、2段階目になった時に、
ディスカッションができるというところに至りそうです。
そして最後に、
自分がしっかりと理解のできない事象を見ると、
その事象の当事者を「自分よりバカな人」という前提で見てしまいがち
なのですが、実際にはそうでない可能性もあります。
なので、分からない事象を見た時に、
「自分よりも超絶賢い人だとしたら?」
という前提で考えてみると、
仮にそうではなかったとしても、思考訓練としては
良い機会になりそうです。
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