こんにちは。のむらです。
以前からちょくちょく立ち寄っていたのですが、
このところ、メディアでの紹介もあり、
ずいぶんと人気になったお店があります。
Incubatorというサイエンスバーです。
以前、大先輩と行ったことのないお店(ちょっとお洒落な居酒屋といったところでしょうか)
に招待されて、飲んでいた時に、
「ここのお店の売りはなんですか?」
と、その大先輩が店員さんに聞きました。
そうしたら、
「野菜も肉も魚も、どれでもおいしいです」
という答えが返ってきました。
翌日、その大先輩から電話がありまして、
「ああいう店はいかん」
というお話をされていました。
理由を聞くと、
「何のためにそこに行ったのか、という印象がボケてしまう」
とのことでした。
確かに、お店に行く時には、
行く側からすると、「なぜその店に行くのか?」
があるほうが、良いと思います。
ある店にいる、ということは、
同じ時間に別の店にはいられない、ということですから。
仮に、誰かと行くとした時に、
「なぜこの店を選んだのか?」
が、
「なんとなく」
では、ちょっと失礼な気もします。
誰かを接待等する時に、
金額帯、というのもひとつの表現ではありますが、
金額だけで気持ちを表現するとなると、キリが無いです。
どこかと比較すれば、今、自分の予約できる一番高額なお店だって、
ずいぶんと安いお店かも知れません。
しかし、
●●を味わうには■■
とか、
□□が特徴の○○
というお店であれば、
印象的でもあるでしょうし、
話のきっかけにもなります。
その点で、
Incubatorさんは、特徴が明確なのが良いと思います。
一応は、ワインバーということなんですが、
空間は研究室の如く、
ビーカーや試験官、シャーレ等がちゃんと食器としてつかわれています。
炙りはもちろん、アルコールランプです。
ワインバーとなると、
ワインそのものの話もあるのですが、、、少し角度を変えて、
ワイングラスの洗浄において、実験器具と同じように洗浄がされている、
(つまり、グラスに不純物が残らない)
というのは、個性的な特徴のひとつでしょう。
店内では良い白衣があって、白衣を試着することもできます。
おそらく、あまりにも多くの声を聞き過ぎると、
個性的なお店に仕上げるのが難しくなるでしょう。
アイディアを他人に披露した時に、
その反応は様々でしょう。
時に、他人の反応やアドバイスを捨てる(もっと言えば、お客さんを捨てる)
ということによって、維持できる特徴というのもあると思います。
アイディアというのは、
特徴が維持できてようやく、第一歩なのかも知れません。
役に立ったよ、という方、(役に立たなかったよ!という方も)
Facebookページにいいね!して頂けると嬉しいです
受付中イベント情報はこちら
まだの方は、ビジネスクリエーターズへの会員登録をどうぞ。
会員登録は無料です。
明日は野中さんです。
1 comment so far
「冷やし中華はじめました」を初めてやった元祖が気になる | ビジネスクリエーターズPosted on1:08 pm - 10月 26, 2015
[…] 【前回記事】 理系バー、Incubator(インキュベータ)から考える、アイディアの価値 […]