こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
今日も、ある事例から考えてみます。
最近、メディア等でも話題になっていますが、
C CHANNEL
というサービスがあります。
これは、この春までLINEの社長を務められていた、
森川さんのスタートアップです。
森川さんというと、
以前、ビジネスクリエーターズLiveにもゲストとして来て頂いて、
多くのことを学ばせて頂きました。
その時の内容が知りたいという方は、
ぜひビジネスクリエーターズのスタンプを集めてください。
さて、C CHANNELというサービスを見ると分かるかと思いますが、
若い女性向けのメディアサービスです。
メディアとしてのポジション戦略を語ることもできますし、
縦長の動画サービスという技術的な話をすることもできる、
このサービスですが、、、
今日、注目したいのは、
「若い女性向けサービスであること」
についてです。
というのが、
森川さんは、少なくとも「若い女性」ではありません。
世の中の流れ等もあるでしょうし、
技術的なとっかかりもあるでしょう。
何か、新しいビジネスを考えるきっかけは山ほどあります。
例えば、世界中にインパクトを与えたようなビジネスというと、
iPhoneやFacebookというのが、
昨今の時価総額から思われるところです。
この2つのサービスは、
ファウンダーがサービスのユーザーであることが伺えます。
iPhoneの最初の顧客はスティーブ・ジョブズでしたし、
Facebookも、マーク・ザッカーバーグがつくりたいようにつくったフシがあります。
それに対して、
C CHANNELは、少なくとも、森川さんが顧客ではないサービスだと思います。
ビジネスでは、そういうことはよくあることでして、
例えば、人材派遣会社の社長が派遣される側であることは少ないでしょうし、
他社に人材派遣をお願いするというのも、あまり多くはないでしょう。
つまり、
自分が顧客ではないビジネスというのを立ち上げ、
育てるケースというのはけっこうあるわけです。
メディアサービスともなると、
自分がどうしても欲しくてつくる、
ということのほうが多いのですが、
そうでは無さそうなところが面白いです。
起業家であれば、
事業の立ち上げリスクというのは、
自分で引き受けるのが醍醐味でもあるわけですが、
そうすると、自分が顧客でないサービスで
リスクを引き受けつつも意思決定をする、となると、
誰が顧客なのか?
というのをよくよく考え抜く必要があるでしょう。
しかも、
顧客は自分のニーズを知っているようで知らない場合もあり、
さらに、自分のニーズを適切に表現できるとも限りません。
ただ顧客の声を聞くだけでもダメでしょうし、
自分で考えるだけでもダメでしょう。
また、状況は常に変わりますから、
タイミングによっても正解は変化します。
顧客は誰か?
顧客の真の要望は何か?
顧客の要望をかなえる最適な手段は?
ということを考え続けるのが、
いずれにしても大切なことだと思います。
打たれた手を観察すれば、
ある程度は、どういう考えがあったのか?
という想像はつきますから、
今後も、注目したいサービスです。
森川さんの起業の成功を念じると共に、
我々も立ち上げているサービスがありますから、
良い意味で勝手にライバルと思ってがんばります。
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