HMDの今、そして未来は・・・?

HMDの今、そして未来は・・・?

こんばんは、スタッフの平です。
先日、CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)2014に行き、
様々なインタラクティブセッションを体験してきました。
ちなみにCEDECとは
ゲーム会社からなる一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会 (CESA) が主催する
日本国内最大のゲーム開発者向け技術交流会ですが、
今年はウェアラブル、更に言うとHMD(Head Mounted Display)に力を入れているのか、
インタラクティブセッションの半分がHMDを用いたブースになっていました。
そして、HMDといえばやはり最近話題のOculus Riftが最も多くのブースで見受けられました。
(ターザンになれたり、ロボットになれたり、空中落下したりできるデモがあり)
今のOculus Riftですが解像度が1920×1080(片目 960×1080)
視野角が110度になり、昔のHMDのに比べて非常に臨場感が高まっているのは間違いありません。
何より値段が開発キット300ドル(消費者向けにはもっと安価に提供されるでしょう)と
非常に安いのが魅力的です。ですが・・・
確かに昔に比べて臨場感は高まっていますが、
正直、「まだ解像度が足りないんじゃない?」
と思っているのは私だけではないはずです。
2Kといえど、どうしてもまだ粗が見えるのが気になってしまうのです。
そこで思ったのですが、最近、TVの解像度は4Kが当たり前になってきました。
この4KはHMDにこそ相応しいのではないでしょうか。
2,3m離れた場所から見るTVではなく超至近距離から見るHMDこそ4Kという
さらなる解像度へ向上すべきではないでしょうか。
(もちろん4KのHMDが作れたとしても値段が高すぎてどこにも導入できなければ意味がないのですが。)
しかし、それにしても
ここ1年で様々なHMDが出荷され、また新たなHMD情報もよく目にします。
というわけで現状の有力なHMDの一覧表を作ってみました。
解像度、視野角、そして価格を調べ、
個人的に今後業務向け、コンシューマ屋外、屋内でどのHMDが市場を制するかも
予想してみました。(◎が大本命で、○が対抗、△が大穴で、×は適正が無い)
※ざっと調べただけなので間違った情報があるかもしれないのはご了承ください。
結果はこのようになりました。どうぞ。
発売済みの両眼HMD

名前
(会社名)
解像度 視野角 価格 業務向け コンシューマ向け
屋外(街中向け)
コンシューマ向け
屋内(場所限定)
Oculus Rift DK2
(Oculus VR)
1920×1080 110度 300ドル(開発者向け) ×
HMZ-T3
(SONY)
1280×720 約45度(片目?) 約65000円 ×
moverio BT-200AV
(エプソン)
960×540 約23度(片目?) 約7万
HEWDD-1080
(クレッセント)
1920x1080(片眼ということは両目で4K!?) 140度 8,000,000円 ×
ハコスコ(正確にはHMDではない) スマホ依存 不明(90ぐらい?) 1000円 × ×
Fake Rift(正確にはHMDではない) スマホ依存Nexus7で1920×1200 不明(90ぐらい?) 約1000円 × ×

発売前の両眼HMD

名前(会社名) 解像度 視野角 価格 業務向け コンシューマ向け屋外(街中向け) コンシューマ向け屋内(場所限定)
Project Morpheus(SONY) 1920×1080 90度 不明 ×
Gear VR(サムソン)(正確にはHMDではない) 2560×1440ドット 96度 不明(1万ぐらいと思うが、GALAXY Note 4が必要) × ×
GameFace 2560×1440 不明(Oculus並?) 目標6 万円未満 ×
FOVE 不明(Oculus並?) 不明(Oculus並?) 価格350ドルから500ドル予定 ×
レーザアイウェア(東大) 1280×720 60度 不明(レーザ用いた網膜走査ディスプレイなので高いはず

片眼HMD

名前(会社名) 解像度 価格 業務向け コンシューマ向け屋外(街中向け) コンシューマ向け屋内(場所限定)
google glass(google) 1280×720 開発者版$1,500ドル
AiRScouter(ブラザー) 800×600 205,694円(オープン価格)
M100(Vuzix) 428×240 99,990円
Inforod(ウエストユニティス) 400×240 12万5,000円

 
コンシューマ屋外はgoogle glassが大本命でしょう。
屋外はそれ以外に対抗馬が未だ現れていません。
最近、普通のメガネに見えるデザイン特許を習得し、
デザインの改善を図っているだけでなく、
何よりもgoogleというブランド力が非常に強力です。
対抗できるとすれば、Appleぐらいではないでしょうか。
ただ街中でHMDをつけるという行為自体は今しばらく流行らないでしょう。
個人的には街中でつけるのが珍しくなくなるのは後3年~5年はかかるのではないでしょうか。
屋内はOculus Riftが本命でしょう。
ただし、対抗も多数存在しているため、
先行して得た優位性をどれだけ維持できるか、
そして何よりキラーコンテンツを最初に作れるかがカギではないでしょうか。
業務向けは本命不在と言えます。
遠隔作業支援、デザインモニタリングが既に見えているニーズですが、
HMD本体よりも周りのソフトウェアが鍵になってくるので、
SIer次第になるからです。
今後もHMD界隈は益々賑わっていくのが予想されますが、
何にせよ、今よりもより楽しい、便利な生活をもたらして欲しいですよね。
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明日は平田君です。

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