『Google Waveの利用法・活用法(RBCの場合)』

『Google Waveの利用法・活用法(RBCの場合)』

こんにちは。のむらです。
いつものシリーズはさておき、今回も違うお話です。
前回、GoogleWave開発中止のお話をしました。
※前回ご紹介した署名も、ぜひご協力を!
さて、このサービスをRBCではどのように活用していたか?を振返ってみます。
RBCは、社員が顔を合わせる機会は基本的には月に1回です。
定例勉強会が開催される日、勉強会後のランチ会を経て、
参加者の皆さまをお見送りした後、定例役員会として、顔を合わせてのミーティングを行います。
ホワイトボードのある会議室等を取れれば良いのかも知れませんが、
なかなかそうもいかないわけでして、そうなると、せいぜいノートPC開きながら、
という状態になります。
そんな時、GoogleWaveの出番です。
そもそも、GoogleWaveはどんなことができるのか?というと、
言うなれば、
「ホワイトボードつきの会議室をインターネットの向こう側に置いておける」サービスです。
しかも、無料です。無料ですよ。。
ユーザがWaveと言われるホワイトボードみたいなものを、
インターネットを通してブラウザ上に表示します。
そのホワイトボードには、自由に書き込みができます。
書き込んでいる様子はリアルタイムで他のユーザから見えます。
今、誰が、どこにどんなことを書いているのか?が見えます。
もちろん、それを見ることができるユーザは予め指定しておきます。
まぁ、これなら、画用紙持ち歩けば良いじゃないか、とか、
そういう話にもなるかも知れません。
しかし、もっと便利だから活用しているわけです。
そもそも、大きな画用紙や模造紙を持ち運ぶよりは
ノートPCを持っている方が楽だという話もありますが、
画用紙や模造紙はさすがに5人で同時に編集するには窮屈です。
Waveならそんなことも可能です。
さらに、もっと重要なことは、
WaveはWaveであって、ただのホワイトボードではないということ。
そう、様々なガジェットをWave上に乗っけることができます。
ちょうど、ホワイトボードにWebページをみんなで閲覧するためのブラウザが表示されたり、
投票ボタンが一瞬で登場したり、スケジュールが表示されたり、、、
マインドマップを書くためのソフトを表示することもできます。
地図を表示して地図上に書き込みをしたり、音声チャットなんかもできます。
※ただし、後述しますが音声チャットはつかいませんでした。
また、ホワイトボードは枚数がせいぜい2?3枚まででしょうが、
Waveであれば、いくらでも追加できます。もちろん、文字を消す必要がありません。
会議では議事録を書いたり、なんてこともあるでしょう。
特に、新入社員の方は、いまだにそういうことをしているのではないでしょうか?
しかし、Waveをつかえば、そもそも、会議中に議事録ができているので、
あとは共有すべきメンバーが閲覧可能な状態にしておくだけでOKです。
もっというと、物理的に会議に参加できない人も、インターネットに繋がっていれば、
会議に参加することがカンタンです。
ホワイトボードをプリントアウトして配布する、なんてこともできるので、
既存のホワイトボードでも同じようなことができるかも知れませんが、
ここでもWaveにはホワイトボードには到底真似できない機能があります。
それは、
プレイバック機能です。
Wave上の記述がどういう順番で行われていったのかを、
プレイバックすることが可能です。
これは、ホワイトボードにはムリでしょう。
追記するごとに記録しても良いでしょうが、そうすると、
紙の量が膨大になるでしょう。Waveならたったの1枚です。
さて、リアルの会議でも、このように既存のツールに比べて優位性のあるWaveですが、
バーチャルの会議では更に威力を発揮するわけです。
RBCの場合、上述の通り、社員が月に1回しか顔を合わせる機会がありません。
そこで、バーチャル会議も月に1回行っているのですが、
その際には、
スカイプによる音声通話+GoogleWaveへの記述
という方法で、殆どリアルな会議のような状況をつくっています。
今後、様々な方法で効率的に仕事を進めていくビジネスパーソンが増えていくとすれば、
このようなツールはたいへん有用だったわけです。
起業家にとっても、低コストな会社づくりに役立つツールだったと思います。
さて、会議における有用性もさることながら、
何かアイディア出しや企画をする時に自分用のホワイトボードとしてつかっておいて、
必要に応じて必要な人と共有する、とか、そんな使い方もしていましたし、
ある仕事のWaveをつくっておいて、一緒に仕事することになった人を追加するとか、
そんなつかい方もしていました。
そして、これが全て無料でつかえる。
もう、こんなに良いものをなぜつかわないのか?
と、不思議でしょうがなかったです。
おそらく、情報公開のポリシーが、、、という話があるのでしょうが、
正直、情報を隠すためのコストは膨大ですが、
公開されたことで損失する情報なんて、殆どないでしょう。
もちろん、人間というのは、自分の仕事をもの凄く特別なものだと思いたい生き物ですが、
しかしちょっと俯瞰して見れば、情報自体を妥当な価値創出にまで生かせるのは、
結局のところ当事者くらいのものです。
(まぁ、逆の見方で、「ホントに隠せてますか?」なんて話もあるのですが、それは置いておいて。。)
「情報を隠すことによる信用」というのもあるかも知れませんが、
ここの本質は「約束を守ること」であって、「情報を隠すこと」が信用に繋がっているのではないのです。
IT企業という分類をされる大企業であっても、
その辺のところが分かっていないところが多くて残念です。
ただ、「情報を隠しさえすればセキュリティ」と思っているのは、
セキュリティサービスを扱う会社の良いカモでしかありません。
全く思慮不足でしょう。
逆に、「そういうことを考えなくて良い仕組み」をつくっていると言われれば、
多くの企業の社員は、所詮はロボットでしかない、ということです。
皆さん、そんな扱いを受けていて良いんでしょうか??
GoogleWaveのユーザ伸び悩みに、実は、そういうもっと大事な問題があるんじゃないか、
と、そう感じている次第です。
とはいえ、とにもかくにも、こんなに便利なサービスがなくなるということで、
同じようなサービスが出てこないものか、、、と思っています。
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Nomura