こんにちは、大久保です。
『歴史に学ぶビジネス』シリーズを続けさせて頂きます。
今回は上杉謙信の第五回目です。
『戦場の働きばかりで知行を多く与え、人の長としてはならない』
(上杉謙信)
戦国武将の仕事のひとつで、意外と知られていないのが、
「人事評価」です。
人事評価というと少し語弊があるかもしれませんが、
要は戦(いくさ)に勝ったあとに誰がどのくらい勝ちに貢献したかを把握し、
褒美を与えたり、位を上げる。ことです
そういったことが公平かつ適正に行うことが、
全体の指揮につながり、今後の国の繁栄にかかわります。
戦国時代なので、へんな話、
適正な評価をしなかったばかりに敵側に寝返ったり、
その評価をした武将を殺そうとする人までいたりしました。
そういうこともあり、
武将は戦が終わった後、真っ先に行うのは「人事評価」で
これは城に何日も籠りきりになって行われます。
そういった「人に対する評価」について、
普通ならば戦場で如何に活躍したかが評価の対象になりそうですが、
謙信は戦場の働きだけでなく、日常の態度まで評価の判断にしていました。
日常の態度というのは武士としての「礼儀」や「作法」。
戦場でいかに功績をあげても、日常の礼儀作法を怠っては武士として失格
であることを説いていました。
現在のビジネスにおいても、利益だけ追求するのではなく、
それ以外の日常的な行動も大切なもの。
ただ、どんなに礼儀等の日常を大切にしていても
利益が出ていなければ続きません。
とある本に
「利益なき理念は戯言(ざれごと)なり」
と書いて有りましたが、全くそのとおりだと思います。
どちらも大切にするよう心がけたいものです。
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明日は村上君です。
お楽しみに!