こんにちは。のむらです。
ビジネスクリエーターズは「ビジネスクリエーターの輩出」が目的です。
昨年までは「成長のきっかけとなるイベント」と「ビジネスの支援」が半々くらいの
リソースで対応されていたように思いますが、
今年度は後者のほうにかなりシフトしております。
というのが、「OFFJTよりもOJTのほうが成長が早い」という事実があります。
シビアなことを言わせて頂くと、
OFFJTだけで満足する人というのは、所詮は「学び」という消費行動をしているに過ぎず、
学んだ結果、何かしらのアウトプットが実社会の中で生み出されることが、
学び、成長したことが有効活用されているということでしょう。
そういうわけで、自己満足ではなく、他者を満足させることを通して、
自己成長をさせるのが、最も確実で早いように思います。
もちろん、これに気付いて行動している人よりも、
未だこの事実に気付かずにいる方のほうが多いのも現実ですので、
そういう方々へのある種の救済措置というか、
入り口みたいなものも世の中には必要だとは思います。
ただ、恥ずかしながら、私たちの持つリソースも限られていることから、
より効果的なことにまずは注力しています。
ということで、今期は実プロジェクトのほうにさらにリソースを割いております。
大まかには、企画、コンサルティング、開発といった役割になることが主です。
企画というのは、事業やサービスを新たにつくったり、追加したり、という時に、
1社内の視点ではなく、
我々のように業界横断的かつ技術トレンドをキャッチアップしているような人間を
チームに入れて頂いて、一緒に検討を進めるような動き方です。
例えば、取引先でこんな要望とこれくらいの予算があるんだけど、
何か良い解決策なり提案なりが無いだろうか?
というところから話が始まったりします。
コンサルティングは、課題を絞り、期間を決めて、
社外のブレーンとしてご活用頂くことです。
稼働ボリュームは案件毎に取り決めますので、
実際に手を動かして資料作成等も行ったりします。
おそらく、後述の開発よりも単価は高いですので、
それを気にされる場合もあるかも知れませんが、
コンサルタントとしてプロジェクトに入るような人間を採用しようと思ったら、
もっと全然お金がかかります。
(優秀な人材をどうにかこうにか引っ張ってくる採用コストもありますし、
社員にしてしまうと簡単にクビにもできません)
開発というのは、これまでの話の後工程になる場合もあれば、
開発要件は決っているものの人員がいないため、
ということでご依頼頂いたりします。
システム開発、Web構築、IoT、アプリ開発等、たいがいの分野であれば、対応ができます。
ただし、弊社の場合は「大規模開発の孫請けで一部だけを納品」みたいな役割の場合は、
お断りをしています。
というのが、我々はビジネスクリエーターズですから、
お客様の事業を総合的に支援するITパートナーとして参画することを
基本としているからです。
複数社を跨って情報連携のためにやりとりや会議が増えるというのは、
その分の稼働を費用として頂ければ売上こそ増えますが、
それによって事業の推進への貢献度合いは下がりますので、
ビジネスクリエーターズとしては、好ましくないことです。
さて、これらの役割というのは、いずれも知的労働といいながらも、
商売としては思いっきり労働集約的です。
そうすると、基本的な考え方としては、
人間の能力に値段をつけて稼働時間で掛け算をするという費用見積になったりします。
当然、期間を区切ることで固定費ではなく変動費として扱えるという
発注側のメリットはあるかも知れませんが、
それでも「なるべく安く済まそう」という会社も世の中にはあります。
開発等の場合は、上流工程が素晴らしくちゃんとできていて、
製造規模が一定以上の場合はオフショア開発等でコストメリットが活かせたりはします。
ただ、単純に「人件費を負けてください」というスタンスに対しては、
やんわりとお断りをしたり、スルーしたりすることもあります。
というのは、人の値段が最初から気になるということは、
そもそもその話を進めた先に見ているビジネスバリューが小さすぎる可能性があるからです。
3000万円を狙っている人にとって1000万円のコンサルティングフィーは高いかも知れませんが、
20億円を狙っている人にとっての1000万円のコンサルティングフィーは安いものです。
実は、人件費そのものだけで高い/安いが決まっているわけではなくて、
そもそも、発注する側の考えているビジネスによって、高い/安いが変動したりするのですね。
上述のような人件費の値下げ話をスルーしたりするのは、
そもそも、先に考えるべきことはビジネスバリューを大きくすることであって、
それを後回しにして取引の内容ばかり考えていては、時間も無駄ですし、
関わるメンバーのモチベーションも上がりません。
また、弊社も協業される会社様や事業主の方に発注する側になっているケースもありまして、
特に、開発あるあるなのですが、エンジニアが買い叩かれているケースは、けっこう世の中にあります。
元々、営業が得意でない方が多いということもあるため、
そういうことが多くなりがちなのかも知れないですが、
我々は出来る限りは価格交渉はしないようにしています。
通常でしたら、「これ、いくらでできますか?」という質問をします。
そこに対して、「負けてください」とかはやりません。
その時間も無駄ですし、実働される方を買い叩いたために、
中長期的に失敗しているプロジェクトを色々と知っているから、
というのもあります。
メカニズムは簡単で、最低レベルの条件で仕事をさせると、
それと同様かそれ以下の条件の人しか来ないプロジェクトになります。
そうなるといつまで経っても事業の成長スピードが上がりません。
マイクロマネジメントも必要になります。
マイクロマネジメントをしてでも安い人をつかいたい、というのは、
実は、他人だけでなく、自分の時間も安いと思っているわけでして、
結果的には、自分自身を含めたビジネスバリューが低いお話をしている、
というところに帰結するわけです。
とはいえ、私たちもプロですから、明らかにぼったくられてる場合には、
そもそも、発注をしなければ良いと思っています。笑
(そこが目利きできるというのは大事なことではありますが)
よく、デザイナーとかの職種で、買い叩くのはけしからん、
経験も含めての値段なのだ!という話がありますが、
商売的に1つ足りないと加えさせて頂けるのであれば、
「発注者がこの話にどの程度のビジネスバリューがあると思っているのか?」
「そもそもこの打合せに来て話している内容は価値のあることを話しているのか?」
というところを突きつけると良いように思います。
最初にその目線を確認すれば、
「あぁ、こんなに時間と人数集めておいて、こんなちっちゃい話してるの!?」
ということも明らかになりますから。
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