こんにちは。のむらです。
電通が鬼十則の社員手帳への掲載とりやめを検討している
というニュースがありました。
きっかけとなった社員の方の自殺については、たいへん残念なことで、
お悔やみ申し上げる次第です。
さて、私もニュースになった当時は、少しでも事実を知ろうということで、
一時的に鍵付きではなくなったご本人のTwitterのツイートをひとしきり読みました。
報道では長時間労働であったり、
せいぜいパワハラのことまでが扱われています。
そして、大きな議論として長時間労働の話になっていますが、、、
件の社員の方の件に限って言うのであれば、
もはや事件性のあるレベルでのセクハラ(という次元じゃないでしょうが)
を想起させるツイートが亡くなる1週間前くらいにあったので、
そっちを追求すべきな気もしました。
なんとなく事実とはずれたところで議論されている感があったり、
さらに、鬼十則の掲載とりやめというのは、
今回の件と本当に関係があるだろうか?とも思われます。
実は、
「周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。」
というのが含まれているのですが、
そもそも長時間労働というのは引きずられる典型的な姿でもあると思うのですよね。
上下関係の絶対性であったり、
とても有言実行しているとは思えない行動指針、
さらには、「それ意味あるの?」という議論。
最近、いわゆるグローバル企業の組織づくりを少しずつ情報収集していて、
少なくともグローバル企業的な文化ではないと思います。
皮肉なことに新卒一括採用や終身雇用を前提としていない
Googleという企業の社員は強い当事者意識をもって
働いていたりするので、結果的には企業に対するロイヤリティの面でも、
極めて非効率なことをやってるようにも見えます。
組織はトップから腐るだとか、
生産性の低下だとか、
もう、論理的には突っ込みどころ満載ではありますが、
この根底には日本文化ではしばしば見られる
「手段の目的化」
という事象があるように思います。
これは、言い換えると、
「オタク性」
でもあるのですね。
古くは茶道なんかもそうですが、
アイドル文化であったり、
優れたアニメコンテンツが生まれるところ、
ゲームアプリの盛り上がりだってそうですが、
これらは「オタク性」に支えられています。
手段の目的化が強く出ている分野であって、
結果的にはこういうところのほうが競争力がある、
とも言えます。
(そもそも競争相手が少ない)
たいへんなのは、
手段の目的化が起こりまくっているようなところに、
人や文化を入れ替えることなく
目的合理性のある動きをさせることだと思います。
実は、競争力の源泉が、他者からみると異常性のあるような
「オタク性」
であるとしたら、合理性を高めると競争力が落ちるという結末もありそうです。
個人の好みだけで言うと、
体育会系のシゴキみたいなのは好きではないです。
私自身、元々は体育会系なバックグラウンドもありますが、
後輩に焼きを入れるのとか、自分の代で無くなれば良いのに、
と思っていたタイプでした。
(後輩としての振る舞いができなかったということもありませんでしたし、
メンタル的に耐えられなかったということもありませんでしたので、
自己都合というよりは思想的な話です)
会社によっては、そういうところがありますね。
新人研修がただひたすら精神と肉体に負荷がかかる、
みたいなところの話もけっこう具体的に聞いたりもしました。
道徳観や倫理観は時代によって変わったりもしますが、
少なくとも、メカニズムとしては、
ゴリゴリの人間対人間の営業で物事が決まり、
日本国内で事業展開する事業に関しては、
こういう会社に競争力があるのも事実です。
単純に
何か問題があった
↓
原因はこれだと言われているのを受け入れる
(裏取りと論理的思考をすっ飛ばす)
ということだけで総意が形成されていくと、
事業の競争力は?
といういわゆるその組織の「飯の種」
の抜けた議論にもなりかねません。
「そんなこといっても、、、」
という声もあるかも知れませんが、
世の中に必要なくなったら会社は解散すれば良いんです。
そういうことが絶対悪みたいな前提だと、
今回のような結果的に不毛になりかねない議論は
これからも増えそうです。
ちなみに、世界中の人がビジネスクリエーターになったら、
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明日はひらたくんです。