こんにちは、スタッフのこさかです。
印刷の話、最終回。
今回は「版」に関する話と、
印刷コストを抑える秘訣(唐突にお金の話ですが)についてお届けします。
ハンコの、版。
前回の投稿で、
色の表現にはCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)4色の網点が用いられる、
という話をしました。
その続きになりますが、
4色の網点でどのように色が表現されるのか?という話。
印刷機にかける前に、
CMYK4色をいい塩梅に調合して…という訳ではありません。
印刷会社に印刷を依頼する場合、
多くは「オフセット印刷」という、
「版」を用いた印刷方式がとられます。
「版」というのは、簡単にいうとハンコのようなもの。
印刷準備として、
まず印刷したいデザイン専用のハンコをつくり、
そのハンコを使って、印刷機用のうすいアルミ板にデザインを転写する、
という流れが存在します。
版は、CMYK4色ごとに作成されます。
つまり、モノクロ印刷の場合は、版はひとつ。
フルカラー印刷の場合は、版は4つになります。
安くしたいなら、「版」をケチろう
フルカラー印刷では版は4つと申し上げましたが、
これは片面印刷の場合です。
フルカラー両面印刷の場合は、8つの版が必要になり、
一気に印刷費が跳ね上がります…
ということで、コストを抑えるには版をケチることが有効なのですが、
2通りのケチり方が存在します。
一つ目は、両面デザインのうち片面の色数を絞ること。
勿論両面の色数を絞ることができればさらに値段は落ちますが、
そうするとデザイン自体が崩れてしまいますので、
片面のみ調整することをオススメいたします。
そして二つ目は、
他のデザインと一緒に印刷してもらうこと。
何を言っているの?という感じですが、
使用する用紙が共通の場合、
複数のデザインはひとつの版にまとめられるのです。
学校の教科書などページ数の多いものが良い例で、
ああいったものは、複数のページがひとつの版にまとめられ、
印刷した後に用紙を断裁する、という流れをとっています。
2つ以上の印刷物を制作する予定があるなら、
同じタイミングで発注すれば、
バラバラに発注するよりも費用を抑えることが出来ます。
この仕組みを上手く活用しているのが、
最近テレビCMで盛んに登場する「ラクスル」。
印刷に用いる用紙の候補を絞ることで、
版をひとまとめにし、格安サービスを実現している、という訳です。
今回は以上です。
印刷の世界は奥が深く、専門用語も多く存在しますので、
一度調べてみると面白いですよ!
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