富裕層ビジネスというのを真面目に考えてみる

富裕層ビジネスというのを真面目に考えてみる

こんにちは。のむらです。
日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。
最近、富裕層ビジネスというのを考える機会が多いです。
以前、宝石商の話を聞いたことがあります。
ダイヤモンドは元々、デビアス社が世界の流通のほとんど全部のシェアを持っていましたが、
今はそのシェアも半分程まで落ち着いているそうです。
とはいいつつ、価格の変動は殆ど無く、純金よりも安定的な資産のようにも思いました。
実際、アメリカではそういった市場もあるそうです。
日本でダイヤモンドを売っている会社の社長さんに聞いたところ、
なかなか、資産としてダイヤモンドそのものを売るような市場は無いとのことでした。
というのが、日本で流通しているダイヤモンドは殆どが宝飾品となっていて、
宝飾品の場合、ダイヤモンドそのものの値段は、
宝飾品の販売価格の2割程度となっているそうでして、
ダイヤモンドの原価がオープンになるようなビジネスを始めると、
「宝飾品業界からそうとういじめられるだろう」
と仰ってました。
さすがに、そこに切り込むような勇気は私もありませんから、
そういうことはしませんが。。。汗
ある宝石商の方のお話で、
「一番良い石は日本には入ってこない」
という話がありました。
アジアであれば、香港になるそうです。
これはいくつかの解釈ができる話ですが、
そのひとつとして、
「日本には一番良い石を買う富裕層がいない」
と、宝石業界ではそう評価されているという見方があります。
世界的に見れば、日本は結果平等を求めるお国柄だと言われます。
格差は比較的少ない方だと言われ、
例えば、インドの富豪となると、
日本円で1000億円くらいで自宅を建てたりということがありますが、
日本ではあまりそういう話は聞きません。
世界規模での高額な買い物等のニュースだと、
なかなか日本人が出てこなかったりもします。
ただ、ビジネスをグローバルに見た場合、
日本では見かけることのなかったような、
そういう世界レベルでの富豪に選ばれるようなものを提供することを
考えるのも大事ではないかと思うのです。
ちょうど時期的には中国の春節だったりするわけでして、
銀座や新宿に中国から来られる方がたくさんいることでしょう。
先日も、ある百貨店では中国語で福袋の案内がありました。
※日本語表記は最後に小さく書いてありました。
トレンドとして、今は、
中国の方の喜んでお金をつかって頂けるようなビジネスに
勢いがあるように思います。
また、世界ではインフレ傾向できていましたが、
日本はデフレ傾向が続いてきました。
これは、グローバルに見た時には、
少しトレンドが実感し難い環境にあったとも思います。
この間、ある方に
「一番高い夕張メロンの価格は2つでいくらか?」
という質問をされまして、
この質問を恥ずかしながら、脳内で
「価格帯で最上位の夕張メロンの価格」
で自動変換しておりました。
250万円というのが正解だったのですが、
10万円くらいだと答えてしまいました。
実際、事前情報無しだと、数万円という回答に寄ったそうですが、
これはつまり、
「量産型ビジネス」
というのを無意識的に想定してしまっているのですね。
一番というのはふたつもみっつも無いので一番なのです。
そして、そういうものを手に入れるには、
相応しい価格というのがあるわけでして、
誰でもちょっとがんばれば手に入る、
という価格帯ではいけないわけですね。
買う方からすると、
物質を買っているのではなくて、
そこにあるブランドや名誉であり、
そういう話に関わることの出来る自分のポジションというものを
実感しているわけです。
これは、そうとう頭を切り替えないといけません。
つまり、
「それがひとつしか無いとして、ビジネスとして成り立つか?」
というのが、本当の富裕層ビジネスになるわけです。
かなり意識してチューニングする必要があります。
これはこれで、
具体的なことをそれこそWebで書くようなことではありませんが、
真面目に考えてみる価値のあるテーマだと思っています。
今回はあまりにも事例が具体的に紹介できないものだったので、
ひとつ、ヒントになりそうな公開情報を。
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Nomura