こんにちは。のむらです。

日々、色々なビジネスモデルを研究しているという性質上、
だいたい、一日に一個以上は、ビジネスモデルに関する話をしているような
気がします。

今回は、昨年にとてもインパクトのあったサービスを紹介したいと思います。

昨年の重大ニュースというのを考えるに、
DeNA、キュレーションプラットフォームiemoとMERY買収
↑こちらのニュースは外せないように思います。

この出来事自体を、当事者でも無い我々がどうこう言ったところで、
背景にある考えなどは、推測の域を出ないところではありますが、
ただ、私としては、日本のビジネスシーンにとってはすごく価値のある出来事だったと思っています。

そもそも、ビジネスのタイプというのはざっくりと3つに分類できると思います。

1.IPO
2.バイアウト
3.スモールビジネス

1.IPO
IPO (initial public offering)というのは、新規公開ということですが、
いわゆる、上場するということです。
世界中のビジネスであり、そもそも株式会社の性質上、
これが出口になるように、というのが教科書通りの出口と言えるかも知れません。

ただ、現実的に、日本に限っていうと、
事業を創業してIPOをした場合の創業者利益というのは、
比較的小さいように思います。
(何を創業者利益と捉えるかにもよりますが、少なくとも、創業者が相応のキャッシュを手にする、
ということで考えると、あまり恵まれていないように思います)

2.バイアウト
バイアウトというのは、いわゆる事業売却です。
細かくは色々な方法に分かれますが、
少なくとも、日本で創業して創業者が相応のキャッシュを手にするには、
最も合理的な方法だと思います。

今回紹介したニュースの件も、
バイアウトという出口を迎えた話になりますね。

ちなみに、世界的に見ても、最近のスタートアップのトレンドは
IPOよりもバイアウトにシフトしてきているようです。

3.スモールビジネス
こちらは、1と2に対しての分類ということなので、
実際には規模はそれぞれですが、
利益を生み続ける事業として、運営し続ける、というものです。

出口のことを考えずに動き出したビジネスは、
こういう形態になることが多いように思います。

実は、この話、
第一回のビジネスクリエーターズLive(当時は立教ビジネスクリエーター塾の定例勉強会)
でも教えて頂いたことですね。

話が少し広がりすぎましたが、
なぜ件のニュースに注目したのか?
というと、
DeNAが買収したiemoというサービスは、
立ち上げから10ヶ月程度というタイミングでして、
傍から見ると、利益が出ているようには見えません。
(それどころか、売上も殆ど無いように見えていました)

ちなみに、iemoを立ち上げた村田マリさんは、
第49回、2008年6月21日にゲストで来て頂きましたね。

M&Aでスタートアップの事業が売れる(バイアウトする)パターンとして、
単純に考えた場合、
・立ち上げた新しい事業に一定のニーズがあってユーザーが増えてきた
  ↓
・もっと大手がセールスをすると事業の拡大スピードが何倍にも上がる
  ↓
・大手は事業拡大スピードを掛け算して新しい事業を評価し、買収する
という感じで、
放っておけば、例えば、1年で10社ずつ増えていく事業も、
セールス能力が50倍の会社が引き継げば500社ずつ増えていく、、と、
ということは、仮に、今の利益の100倍の値段で買ったとしても、
2年でペイする買い物になる、ということです。

これは合理的だと思いますが、
一方で、利益は出ていないけど、ユーザが喜んで集まっているようなサービスに対して、
これまではあまり、高い評価での買収のニュースは目立っていませんでした。

海外の話で言うと、
FacebookによるInstagramの買収なんかは目立っていました。
社員13人で売上ゼロ。その状態で日本円で約810億円での買収となりました。

こういう出口があると、
「良いサービスをつくろう」
とチャレンジする人も増えるかもしれませんし、
また、
サービスを立ち上げる人の気合も入るのではないでしょうか?

好きなんだかそうでもないのか分からない仕事を、
色んな言い訳を考えたり、様々な折り合いをつけたり妥協しつつ、
30年くらい働いて、せいぜい2億円ちょっとというのも人生ですが、
それを数ヶ月や数年でやって、しかもお釣りのほうが多いような、
そういう人生というのも、ビジネスの世界にいる人の醍醐味ではないでしょうか?
(この選択肢は、全ての人に用意されています。選ぶかどうかは本人次第ですが)

ただ、こうやって新しく「良いサービスをつくろう」という人が出てきて、
世の中がより明るく楽しく満足で豊かになるには、
こうやって、「良いサービス」という評価をして買ってくれる大手企業の
存在というのもとても大事だと思います。

その意味で、
DeNAが立ち上げ間もないサービスを高く評価し、買収したというのは、
少なからず、日本のスタートアップに対しては良い影響があると思います。
※もちろん、当事者の方々は、「この買収が良い話だった」と振返れるよう、
 尽力されていることとは思いますが。

また、iemoについても、
ユーザに受け入れられるサービスを素早く立ち上げて
バイアウトに至る運営をされていたということで、
このような事例がもっと増えてくるようになると、
「日本のビジネスシーンも面白いよね」
と、注目されるようになると思います。

そういう意味で、他の方々にとって、
ひとつの素晴らしいモデルになったようにも思います。

余談ですが、
東京という場所は、社会インフラや財政を考えるに、
スタートアップの拠点としてのポテンシャルをかなり備えています。

あとは、中の人の努力だと思います。
人口減になれば、人口増によって拡大したような事業は、
みんな曲がり角を迎えます。

有名大学に行って、大手企業で安心して定年まで、、、
というロールモデルも、
否定されるものではないでしょうが、
そういう選択肢が与えられる豊かな社会というのは、
結局は優れたスタートアップから始まります。

ということで、私たち自身も次年度はスタートアップを手がけていきますし、
また、そういう方をより支援して行きたいと思っています。

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明日は松葉佐くんです。