『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』?その13?

『ビジネスクリエーターとして大切なことは全てサッカーから学んだ』?その13?

こんにちは。のむらです。
引き続き、このシリーズです。
全国のサッカー経験者の方、また、サッカー小僧のご家族、ご友人の方に、
サッカーに打ち込むことで、ビジネスパーソンとしても一流になるための素養
が身につく、というご理解を頂ければ幸いです。
↓過去の記事↓
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10
その11
その12
↑過去の記事↑
■二手以上先を読んだ行動をする■
中田英寿さんが現役時代、日本代表に提案していた話があります。
それは何かと言えば、
「ディフェンスラインでのボール回しで、リズムを変えよう!」
というお話です。
中田英寿さんは、日本のサッカー史上でも、屈指の
「偉大な選手」
だと思います。
では、「どこが偉大なのか?」
私の理解では、
他の選手と比べて際立っていた点が3点あると思います。
1.ピッチを俯瞰的に見る能力
2.ピッチの状況を踏まえて合理的な判断をする
3.広背筋が強くてしなやかである
今回は特に、2について注目します。
それが件の提案に表れているわけですが、、
よく、ゲーム中に、ディフェンスラインでボールを回すシーンがあります。
あれは何をやっているのだろう?
と思われた方も多いかも知れません。
主な目的は、
・ボールを失わない
・攻め始めるタイミングを伺っている
・攻め始めるのに良い場所を探っている
というところですが、
ゴール前での攻守に比べ、緊張感を持ちにくいこともあり、
ダラダラしているように見えるかも知れません。
しかも、ボールを動かすだけでも、
・ボールを失わない
という最低限の目的は果たせたりするので、
それに甘んじてしまうこともあるかも知れません。
いわゆる大企業病ではありませんが、
目の前のルーティンワークをソツなくこなしていて、まぁ、職は失わない
という状況に似ています。
しかしサッカーは11人対11人。しかも90分のゲームです。
その1でお話したこととも関係しますが、
全員が経営の最前線にいるような状態です。(たったの11人ですから)
ディフェンスラインの選手も、攻撃を組み立てなければ、効率的とは言えません。
そんな状況において、右から左へコロコロ転がるボールが行ったり来たり、
では、何の変化もありません。
その9で「釣瓶の動き」を理解したあなたならお分かりかも知れませんが、
ディフェンスラインで動かすボールが遅くて単調であれば、相手チームのディフェンスラインでは、
ボールの動きに対応してキレイなカタチが出来てしまいます。
つまり、二手先、三手先が、遅くて単調なボール回しによって手詰まりになってしまうのです。
ここを課題と見た中田氏が、
・右から左にいくと見せかけてやっぱり右に
とか
・2タッチでボール回しをする中にダイレクト(=1タッチ)を織り交ぜる
とか
そういう提案をしていました。
ディフェンスラインでのボール回しに変化をつけることで、
相手のディフェンスラインのカタチを崩そうということです。
この傾向は、「いわゆる強豪チーム」になると顕著です。
まず、ディフェンスラインでボールを回す時のボールのスピードが速いです。
その7でも触れたとおり、
そもそも、ボールの方が人間よりも早く走れます。
その原則を生かすとなると、シュートを打つが如く、速いボールを蹴ったりするのです。
「いわゆる強豪チーム」の試合を観る機会がある場合には、
この、「ディフェンスラインで回すボールのスピード」に注目するのも面白いと思います。
そしてこれは何も、
速いボールが蹴れることを見せつけているわけでもありませんし、
味方を困らせようとしているわけでもありません。
二手も三手も先のことを考えて、必要なことなのでそうなっているのです。
このように、サッカーのゲームの中では、二手も三手も先のことを考えるきっかけがあります。
ぜひ、先を考える習慣をつけながら、速いボールを蹴りたいものです。
二手、三手先を考えて、
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Nomura