Daily Archive 2017/02/17

「1を聞いて1を知る」から抜け出すには?

こんにちは。のむらです。
「1を聞いて10を知る」
という言葉があります。
これは、ひとつのことを聞いても、そこから
たくさんのことを理解する、ということを表すのに使われています。
出発点は「1を聞いて1を知る」というところだと思います。
これは「コミュニケーションが取れる」という条件を満たせば達成できます。
例えば、「こんな感じの資料をつくってください」と言われたときに、
「こんな感じの資料」をつくるというのは1を聞いて1を知った状態です。
ここに満たないとしたら、正直、チーム全体としては、そういう人を
そもそも採用しないほうが最適な体制になります。
「1を聞いて1未満しか分からない人」だとすると、
そのチームにはいないほうが良い、という次元になってしまいます。
※これは、いわゆる読み書き算盤の「読み」ができないということなので、
 高校入試レベルの国語ができていないという話なので、まずは学校に戻るべきです。
なので、そういう人の尻拭いで負荷がかかるとしたら、
チームとしては、「採用の失敗」ということだと思います。
「1を聞いて1を知る」という状態の場合は、
仕組み化されたルーティンに近い仕事であるか、
細かく指示を出せるという体制があるか、
そういう周囲の環境があって初めて役に立ちます。
もちろん、この段階の人が人材として高い価値があるかというと、
そうではありません。
では、「1を聞いて1以上を知る人」になるには何が必要でしょうか?
最初の目標は、「1を聞いて3を知る」だと思います。
これは、ある指示やタスク要件を聞いた時に、
・時間軸を延ばして考える
・空間を広げて考える
という2つの思考があれば辿り着ける境地だと思います。
時間軸を延ばすというのは、
例えば、「こんな感じの資料」を依頼された時に、
この資料の完全版がいつまでにできている必要があるか?
というのを考えて、そうすると、最初のチェックはどのタイミングまでか、
という話だったりします。
もちろん、指示者に対して、細かく質問をして確認するというのもあるのですが、
そうすると、指示者が時間を取られているのですね。
挙句、指示者の指示が足りないから出来ない、なんて逆ギレしていては、
永遠に「1を聞いて1を知る状態」からは抜け出せません。
そうやって上司を恨むのは本人の自由ではあるのですが、
少なくとも、そういう人が高い値段で仕事を受けられるようにはなりません。
細かく確認するにしても、
「この作業の位置付けからすると、こういうマイルストーンでいかがでしょうか?」
と、先回りして考える必要があります。
そうすれば、確認されたほうはYesNoクエッションで簡単に答えることができます。
次に、
空間を広げて考える、という話ですが、
これは、影響範囲を考えるということです。
「こんな感じの資料」
でいくと、この資料は誰が見るのか?誰がつかうのか?
と、影響範囲を考えます。
他につかう人がいる場合には、どういう体裁ににしたら、
他の人にはどういう影響があるのか?
を考えたりします。
ここまでを考えて聞いたことを解釈すれば、
「1を聞いて3を知る人」
という状態です。
では、これを10に増やすにはどうしたら良いか?ですが、
目の前に来た指示を抽象化してみます。
そうすると、他の機会に応用できることが分かります。
今頼まれた「こんな感じの資料」というのは、
そもそも、どういった目的でつくられるのか?
と考えると、目的という視点での抽象化が可能です。
抽象化することに加えて、
関連性のある応用先を考えることによって、
掛け算式に応用先であり応用方法が出てきます。
こうなると、1を聞いても多くのことを知ることになります。
しかも、これは習慣でもあるので、
続けていないと急にはできないと思います。
何の変哲もないものを見た時にも、
「これはつまりどういうことなのか?」
と抽象化してみたり
「これは全く別のどんなことと関連するのか?」
「他に応用ができないか?」
などなど、そういう思考の習慣を身につけると
「1を聞いて10を知る」
ということがいよいよ習慣として身に付いてくるわけです。
ということで、
ある話や事象に対して、様々なアプローチを頭のなかでやる
ということを常に意識しておきたいと思う、今日このごろです。
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