袱紗から見えてくる日本人の心遣い

袱紗から見えてくる日本人の心遣い

こんにちは、大岡です。
袱紗(ふくさ)は何色を使っていますか?
先日友人の結婚式に出席したときのこと、友人の一人がお祝い金をご祝儀袋を買ったときのビニール袋に
入れていて、みんなが「袱紗は準備しなきゃー」と話題になりました。
その時、複数の友人が袱紗を取り出したのですが、誰もが同じ色、そうです、紫です。
(というより私は紫しか見たことが有りません。)
なぜ紫なのか?
『紫色』は、お祝いごととお悔やみごと両方に使え、かつ男女共に使うことが出来る、とても使い勝手が良い色のようです。
お祝い事は、他に赤色、朱色、エンジ色など明るい色が望ましいとされています。
余裕があれば慶事、弔事で分けて使うことを前提に、これらの中から自分の好きな色を準備すると、
他の人と少し違った印象を与える事が出来るし、より気持ちを込めてお祝いが出来るかもしれません。
ちょっとした心遣いが他人への印象を左右するのではないでしょうか?
そもそも、袱紗は塵埃除けのために貴重品に掛けられていた風呂敷状のものが、時代を経て慶弔行事の金品贈答に用いられるようにになったようです。
これは、ご祝儀袋を渡すまでの間に汚れないようにという日本人の心遣いからきています。
当たり前のことのように聞こえますが、改めて日本人の心遣いには感服します。
結婚式のマナーはご祝儀に関するだけでも非常に多くあります。
例えば、包み方ですが慶弔兼用で使っている人は包み方が左右異なるため、知らないと恥ずかしい思いをしてしまいます。
マナーは意識しないと中々身に付きませんし、人から教わる機会も多くありません。
冒頭で挙げた袱紗も、お祝い金さえ渡せばいいと考えている人は、その存在を知らないまま過ごすかもしれません。
受け取る側はそれら心遣いを敏感に感じ、意外な部分で人への見方を変えていることがあります。
少しずつでいいのできちんと把握し、そこから遊びを生み出すことが出来る位の達人になりたいものです。
本日はここまで。
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