中国との合弁事業(2) 工場の実態・・・

中国との合弁事業(2) 工場の実態・・・

(2)工場の現場
メーカなので、もちろん工場はある。
その中国の工場では、設計作業のレベルまではなく
あくまでも、日本から、もしくは中国国内からの調達品を
組立、試験し、中国国内のエンドユーザーに出荷するのが業務となっている。
設計作業と言う点では、やはり技術移転は難しく、
そういった作業の部分でしか達成できていない。
余談ではあるが、そういった意味でドーナッツ化減少とも言われるが
技術、知の開発に特化した産業形態とすることが可能かも知れない。
すでに工場立上げから3年が経過しているが、
上記資材課長しかり、なかなかヒトを育てることは難しいことなのだと思います。
作業としては、基板のを組み合わせUNITの組立、
配線材料(ハーネス)の組立(細いケーブルを組み合せなど単純だが細かい作業が中心。
ここで面白いのがそのほとんどが女性だということである。
しかもかなりみんな若い。
20人以上を束ねる班長といわれるリーダーも女性なのだ。
日本だと当たり前かもしれないようなことかもしれないが
中国にしてみたら、慣れない細かい作業であり、
忍耐が必要な仕事なのだ。
結果として長続きするのが、女性なのだ。
そして女性が中心の職場となっているのだ。
ただ、看板方式でやっているのだが、
やはり作業が途中のまま放置しているなど、その作業はずさん。
んー。
また作業もまだまだ、数人が固まるようにしてやっている。
去年5?6人が固まっていたのに比べれば、成長しているが。
現実的には作業効率というのだが、
計算上は2倍程度(=2倍作業時間が必要)ということ。
んー。
人件費も安いとはいえないうえ、製品単価の人件費の比率は
4分の1程度。
本当に中国での生産が安価につながるのかは疑問であるとともに今後の課題なのだと思う。

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