『26世紀青年』を観たら全然他人事じゃなかった件

『26世紀青年』を観たら全然他人事じゃなかった件

こんにちは。のむらです。
最近、「SF」にカテゴライズされる映画を立て続けに観ました。
それぞれの作品が何らかの未来予測をしているわけで、
自分自身の未来予測を検証する目的でした。
殆どが字幕なのと、AmazonだとGoogle Chromeで再生ができるので、
Video Speed Controllerというプラグインを入れると、
倍速とかにできますので、そうやって通常の半分以下の時間で観ています。
よく、倍速じゃ感動できないんじゃないか?みたいな話もされますが、
まぁ、そう言う人はそもそも倍速を体験したことが殆ど無いように思います。
草野球とプロ野球における動体視力の違いみたいなものだと思うのですが、
どちらも野球をやっているには変わらないわけです。
動体視力が上がって、思考スピードが速くなるので、倍速鑑賞はお勧めです。
もちろん、感動もします。倍速が当たり前なら全く問題ありません。プロになっただけです。笑
(ただし、モノマネをしたい人は倍速だと伝わりにくいでしょうね。。)
さて、SFを立て続けに観ていくと、大半がディストピアが描かれるという傾向でした。
・石油を奪い合った結果、荒れ果てた地球は暴力だけが残った。(しかもハイテクではない)
・海面上昇して大陸が水没して、やっぱり暴力が残った。(やはりハイテクではない)
・AIが自我をもって、管理者である人間をやっつける。
・宇宙人が攻めてくる。(これはだいたい最後にはなんとかなるのでディストピアではないですね。。)
そんな中で、印象深かった作品が『26世紀青年』です。
ざっくりとしたストーリーは、
・冷凍睡眠の実験プロジェクトにごく普通スペックである主人公が被験者として選ばれる。
・実験プロジェクトが中止になり、主人公が放置される。
・1年のはずの実験が結果的に500年になり、500年後に目が覚める。
・IQの高い人類はあまり子供を生まない、IQの低い人類は子沢山、というのが500年続いた結果、人類がそうとうバカになってる。
・主人公は世界一IQの高い人物になっていた。
という話なのですが、これ、極端ではあるのですが、ある種の真実でもあるとは思いました。
もう少し抽象度を上げるならば、前の世代のDNAを引き継ぐことで次世代が劣化する、
という話ですね。
ちなみに、DNAと賢さの最近の研究によると、
「同じ環境下で育った場合の賢さの個人差はDNAの差である」
という話だそうです。
ということで、公教育等で同じ教育を受けさせると、DNAの差がダイレクトに出てしまうのですが、
そこはあまり気にしないというか、お金をつかって子供を塾に行かせたりして
環境を変えようという試みをしていたりもするので、DNAだけで完全には決まってないところもあるでしょう。
ただ、教育ということより、我々はビジネスパーソンですから、
ビジネスパーソンにおける上記のようなことを考えてみるわけです。
ポテンシャル採用という仕組みで新卒一括採用をして、研修や育成を行って仕事をさせる、
という流れは前の世代のDNAを飛躍的に超えるのは難しいように思います。
どちらかというとダメになる可能性のほうが高いように思います。
昭和に大きくなったような会社ならば尚更ではないでしょうか?
まぁ、職業選択の自由があるのですから、
さっさと会社を辞めて自分で会社をつくれば良いと思うのですが、
少なくとも、上の世代のメジャーな意見を真に受けると、
劣化しか無いということは、よくよく気をつけなければならないことでしょう。
なぜなら、基本的に再現性のある既存の価値は時間とともに目減りするという原則があるので、
仕事、事業、会社が仕組み化され、再現性を持っているのであれば、
時間とともにそれらの価値は下がるわけです。
ということで、上の世代のメジャーな意見は話半分どころか、常に「話半分以下」
で聞く必要があるのです。
盲信なんてした日には、世代毎にバカになっていくという『26世紀青年』の世界へ進んでしまいます。
逆に、自分自身が下の世代に接する時に、安易に自分の世代の常識を伝えるのは危険だと思う次第です。
そういうことを感じたSF鑑賞でありました。
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